このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
いさともに穗麥くらはん草枕
三島の蓮馨寺
(れんけいじ)
に芭蕉の句碑があるというので、行ってみた。
君沢山蓮馨寺
モダンな建物である。
伊豆八十八ヶ所霊場19番札所
浄土宗
の寺である。
山門を入ると、すぐ右側に「芭蕉老翁墓」があった。
本当の芭蕉の墓は大津の
義仲寺
にある。
左側に「
いさともに穗麥くらはん草枕
」と刻まれている。
句が刻まれているから、句碑なのだろう。
出典は
『野ざらし紀行』
。
貞享2年(1685年)、「野ざらし紀行」の帰路に尾張で道中道連れとなった僧に呼びかけた句。
右側には次のように刻まれている。
嵐雪三世六花庵乙兒
門生 陶官鼠建
安永七年戊戌十月十二日
乙兒
は本名松本五郎右衛門。渋谷六花門、のち
大島蓼太
門。駿河国吉原に六花庵を構え、のち駿府にも同庵を結ぶ。明和9年(1772年)4月5日、49歳で没。
官鼠
は六花庵二世。
『諸国翁墳記』
に「
穂麦塚 豆州三嶋蓮馨寺
ニ
在 六花菴官鼠建
」とある。
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