このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


能見れは薺花咲く墻根かな

楡山神社 から深谷市宮ヶ谷戸の住吉神社へ。


住吉神社


住吉神社に芭蕉の句碑があった。


能見れは薺花咲く墻根かな

出典は 『続虚栗』

貞亨3年(1686年)、芭蕉44歳の時の句。

(なずな)は春の七草のひとつ。ペンペン草のこと。

文化10年(1813年)2月、中化建立。

碑の裏には化一の句「垣根から廣かり出たり春の水」が刻まれている。

化一は深谷市宮ヶ谷戸の人六代高野武右衛門園充。別号未央亭、唯阿房。

文化14年(1817年)5月23日、68歳で没。

中化は化一の子。

嘉永5年(1852年)8月23日、没。

住吉神社には芭蕉の句碑といわれるものがもうひとつある。


秋の野や草の中行く風のおと

出典は宝暦年間に成立したと言われる『俳諧百歌仙』(旨原編)。

俳諧一葉集』 に「考證」として収録。

『芭蕉句鑑』 は「元禄五甲(ママ)年」に収録。

存疑 句である。

昭和13年(1938年)秋、建立。 茂木秋香 筆。

深谷市原郷の 愛宕神社 にある句碑も茂木秋香筆。

文久3年(1863年)、茂木秋香は深谷市矢島に生まれる。

昭和16年(1941年)12月30日、79歳で没。

門人に石沢無腸がいる。

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