このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

加舎白雄



「東海紀行」

安永元年(1772年)、加舎白雄は松坂から東海道を下り江戸に帰る。

罪ふかき男が塚ようらの秋

阿漕塚(三重県津市)

神久に椎のうつろのしのぶ艸

熱田神宮(愛知県名古屋市)

里の秋沼田の小橋かぞへ行む

(愛知県知立市)

もち汐に玉藻深しやいらこ崎

伊良湖岬(愛知県田原市)

秋蚊やむらさきふかき峰の雨

鳳来寺(愛知県新城市)

秋の日を蹇車あはれ也

小夜の中山(静岡県掛川市)

きくのけふ飯笥も匂ふ山路かな

箱根(神奈川県足柄下郡箱根町)

朝夕やいづこくらべん沢の秋

鴫立庵(神奈川県中郡大磯町)

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