このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2010年
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草木工房
〜碑巡り〜
川崎市麻生区片平に草木染研究所柿生工房(草木工房)がある。
明治45年(1912年)3月、麻績で歌会が催され、
若山牧水
は山崎斌の生家
臼井忠兵衛
宅に泊まった。
昭和34年(1959年)、山崎斌
(あきら)
は草木工房を開設。
現在は孫の山崎和樹氏が三代目当主として後を継いでいる。
草木工房の入口に
凡兆
の句碑があった。
鶏の声もきこゆる山さくら
『猿蓑』
に収録されている句である。
隣に
島崎藤村
の文学碑が横たわっていた。
誰か舊き生涯に安んぜむとするものぞ。おのがじゝ新しきを開かんと思へるぞ、若き人々のつとめなる。生命は力なり。力は聲なり。聲は言葉なり。新しき言葉はすなはち新しき生涯なり。
『藤村詩抄』自序の一節である。
大正4年(1915年)3月、牧水は喜志子の転地療養のため
三浦半島
に移り住んだ。
草木工房の奥に若山牧水の歌碑があった。
わが庭の竹の林の淺けれどふる雨みれば春は來にけり
出典は第9歌集『朝の歌』。
大正5年(1915年)、三浦半島の家で詠まれた歌。
昭和37年(1962年)11月9日、除幕。
『牧水歌碑めぐり』(大悟法利雄著)によれば、全国で35番目の牧水碑。
『若山牧水歌碑インデックス』(榎本尚美、榎本篁子著)に拠れば、全国で36番目の牧水歌碑である。
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