このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑

『奥の細道』   〜東北〜


珍らしや山をいで羽の初茄子び

鶴岡市山王町に山王日枝神社がある。


山王日枝神社


境内の弁天島に厳島神社がある。


厳島神社の左手に芭蕉の句碑があった。


珍らしや山をいで羽の初茄子び

 元禄2年(1689年)6月10日(陽暦7月26日)、芭蕉は 羽黒山 南谷別院を立ち、 図司左吉 に送られて鶴岡城下の長山重行宅へ。

 羽黒を立て、鶴が岡の城下、長山氏重行と云物のふの家にむかへられて、俳諧一巻有。左吉も共に送りぬ。川舟に乗て、酒田の湊に下る。淵庵不玉と云医師の許を宿とす。

長山重行は庄内藩士長山五郎右衛門。

 ○十日 曇。飯道寺正行坊入来、会ス。昼前、本坊ニ至テ、蕎切・茶・酒ナド出。未ノ上刻ニ及ブ。道迄、円入 被迎。又、大杉根迄被送。祓川ニシテ手水シテ下ル 。左吉ノ宅ヨリ翁計馬ニテ、 光堂 迄釣雪送ル。左吉同道。々(道々)小雨ス。ヌルヽニ不及。申ノ刻、鶴ケ岡長山五良右衛門宅ニ至ル。粥ヲ望、終テ眠休シテ、夜ニ入テ発句出テ一巡終ル。

『曽良随行日記』

長山重行 宅で俳諧。

   元禄二年六月十日

      七日 羽黒 に参籠して

めづらしや山をいで羽の初茄子
   翁

蝉に車の音添る井戸
   重行

絹機の暮閙しう梭打て
   曾良

閏弥生もすゑの三ケ月
    露丸


天保14年(1843年)、建立の句碑らしい。

芭蕉は長山重行宅に3泊。

13日、芭蕉は 酒田 に到着して 伊東玄順 亭に2泊する。

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