このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
虚子の句碑
虚子独り銀河と共に西に行
福井市大味町に法雲寺という寺がある。
高田山法雲寺
浄土真宗大谷派
の寺である。
虚子と柏翠「二句の連句」碑があった。
虚子独り銀河と共に西に行く
虚子
この潮騒は念佛の声
柏翠
碑 陰
遠く親鸞聖人中世眞教上人及び總門信徒の法要を勤修するに當り、この大遠忌を奉讃すると共に、高濱虚子先生並びに有縁の物故俳人諸氏を追善し、永く念佛の道場たる聖地たらんことを希ひ、これを建立し二十七世常盤井昌了師に託す。
昭和六十三年春
伊藤柏翠
虚子の句は『六百五十句』に収録。
昭和24年(1949年)4月8日、75歳の時である。
銀河中天老の血からをそれに得つ
銀河西へ人は東へ流れ星
虚子一人銀河と共に西へ行
西方の浄土は銀河落るところ
昭和二十四年七月二十三日 夜十二時、蚊帳を出て雨戸を開け、銀河の空
に対す。
『六百五十句』
西方の淨土は銀河落るところ
「夜十二時、蚊帳を出て雨戸を開け、銀河の空に対す」と書かれ、十餘句ある。「銀河西へ人は東へ流れ星」「虚子一人銀河と共に西へ行く 」「寢靜まり銀河流るゝ音ばかり」等がある。
『虚子一日一句』
(星野立子編)
昭和34年(1959年)4月8日、虚子は85歳で没。
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