このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

局中法度

8・18の政変 で朝廷や幕府から高い評価を得て、朝廷より”新選組”の隊名を賜ったこの頃、
新選組の隊旗が作られた。

かつて、 清河八郎新徳寺で浪士組結成の真の目的 を演説した直後の近藤の発言について、
次のようなエピソードがある。

「清河の行動をみていると、策を巡らせ強引に推し進めたあとが見える。
向こうは才でくる。 こちらは誠実をもってこれにあたる。
はたして、軍配はどちらにあがるだろうか。」

このような近藤の思いを反映してなのか、新選組の隊旗には、大きく”誠”の文字が
染め抜かれていた。

この隊旗を屯所の前で、沖田総司たちが大はしゃぎでかわるがわる振っていたと 八木家
伝わっている。

また同じ頃、隊士の規律を保持するために「局中法度」といわれる隊規が近藤や土方によって
制定された。

      局中法度書

一、士道ニ背キ間敷事
一、局ヲ脱スルヲ不許
一、勝手ニ金策致不可
一、勝手ニ訴訟取扱不可
一、私ノ闘争ヲ不許

上条々相背候者切腹申付ベク候也

この”鉄の掟”といわれる「局中法度」の実質的な番人となったのは土方である。

そのため土方は、「鬼の副長」といわれるようになる。

この厳しすぎるともいえる「局中法度」により、後に新選組では数々の粛清がおこなわれる
ことになる。

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