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伊那谷快速の導入を


飯田線活性化案の第4弾は「伊那谷快速の導入を」です。

今回もあまち堅苦しくなく行きたいと思います。


先にも述べているように現在の飯田線は長距離輸送に任務はゼロに近く、
長距離輸送は高速バスに任せているのが現状です。

飯田線活性化のためには客単価の高い長距離利用客を少しでも増やさなければなりません。

そこで今回提案するのが「伊那谷快速」の導入です。

飯田線北部が走る長野県は南北に長く、県庁のある長野市から第4の都市・飯田市へ行くのに
3時間近くもかかるという長野県特有の問題があります。

現在、飯田から飯田線経由で長野まで快速「みすず」号が走っていますが、
表定速度は非常に遅く、所要時間は最速で3時間34分かかります。

また一部の快速「みすず」は各駅停車の快速もあり、とても快速列車とは言えません。

この快速「みすず」の活性化、つまり伊那谷快速を新設して長距離需要を喚起するのが
今回の提案です。

仮に伊那谷快速が新設されたとして考えていきます。

まず、現在の最速の快速「みすず」は午前7時に長野駅を出る列車です。
通過駅を調べてみると、篠ノ井線内は安茂里駅、今井駅だけ。

中央本線もみどり湖だけ通過。飯田線内に入り10駅通過しますが、
55駅中通過は13駅と惨憺たる状態です。

この停車駅を減らすだけでも効果があります。

まず篠ノ井線の停車駅を長野、篠ノ井、松本、塩尻とすると
今まで1時間40分もかかっていた所要時間が、
30分短縮の1時間10分程度に短縮できると考えられます。

また特急「しなの」が約50分台で走っている事を考えれば車両改良により更なる高速化が期待できます。

では次に中央本線区間の停車駅を塩尻、岡谷、辰野に限定すると、
現行と同じ10分。仮に車両改良を行った場合は8〜9分の短縮が可能です。

では最後に飯田線区間です。飯田線内は1線スルー化やポイント改良が行われていませんので
高速運転には不向きですが、停車駅を1つ減らす事により約30〜40秒程度の短縮が可能です。

停車駅を主要駅のみに限定してみます。

辰野、伊那松島、伊那北、伊那市、駒ヶ根、飯島、伊那大島、飯田とすると
新たに通過する駅は17駅となり最大約12分、所要時間が短縮されます。

これに車両改良を行うと新たに3分程度、15分程度の短縮が可能ですし、
1線スルー化を行った場合、1駅通過で1分以上の短縮が可能で、
最大約新たに8分、車両改良によって出る短縮分をプラスすると、23分の短縮が可能です。

この短縮の結果、高速バスとの競争はどうなるでしょう。比較します。
いずれも最速で比較。


区間輸送会社所要時間
飯田駅〜長野駅バス2時間54分----
JR2時間22分−32分
飯田駅〜松本バス1時間45分----
JR1時間40分−5分

このような結果が出ました。

これは最大値を出しているため、差が少ない結果はむしろ飯田線には不利とみるべきでしょう。

では、線形の悪い飯田〜駒ヶ根間の運行をあきらめ、運行区間を駒ヶ根〜長野間に限定すると、
区間輸送会社所要時間
駒ヶ根〜長野バス2時間14分----
JR1時間35分−39分
伊那市〜長野バス2時間00分----
JR1時間26分−44分

となります。

高速バスとの差があまり引き立たない結果ですが、
高速バスは発着が駒ヶ根インター、伊那インターや松本バスターミナルに対して
JR側は駒ヶ根駅、伊那市駅、松本駅に停車する事を考えると非常に便利です。

では、運賃を比較してみましょう。

区間輸送会社運賃
飯田〜長野バス2550円----
JR2940円+390円
駒ヶ根〜長野バス1730円----
JR2210円+480円
伊那市〜長野バス1530円----
JR1890円+360円

となっています。

JRが時間で差をつけられないように、
バス側も運賃面で差をつけられないでいるのが現状です。

運賃面でJRが割引を実施すれば良いのですが、価格競争に持っていくのではなく、
鉄道の居住性・快適性を重点に勝負すれば勝機は十分にあります。

最後に本数を比較してみましょう。

高速バスは飯田〜長野便が9往復、駒ヶ根・伊那市〜長野便も9往復、
飯田〜松本便、駒ヶ根・伊那市〜松本便が5往復にあります。

JR側もそれに近い本数を確保すれば、高速バスの利便が決して高いとは言えず、
利用客を確保するのは容易だと考えられます。
特に駒ヶ根・伊那市〜松本は現在でも3往復あるので、
高速バスを上回る運転本数を確保できる可能性もあります。

以上、通称「伊那谷快速」の導入を高速バスとの比較をしてきましたが、
結論から言うと 【新宿直通特急】 よりは実現性は低いと考えるのが妥当です。

特に新宿直通特急と比べ松本、長野は長野県では大きいと都市ではあるが
鉄道輸送の最大の特性である大量輸送をするまでの集客力はなく、
核となる都市ではないと管理人自身は考えています。

また、今回はJR側が大規模な設備投資を行う事を前提に話を進めています。

そう考えると、「費用対効果」の観点からも実現性は乏しいのが現状です。

仮に新宿直通特急が新設され成功し、大規模な設備投資が行われたのならば
実現は可能ですが、今すぐの実現は考えない方が無難です。

ただ、現在の飯田線に必要なのは新規利用客の開拓であり、
その一環として伊那谷快速を走らせるのも1つの作戦であると考えます。

特に駒ヶ根・伊那市〜松本への需要は高く、正直、鉄道シェアも高いです。

普通列車の松本延長運転などを考えてみても面白いかも知れません。



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