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鉄道ニュース2002年9月号





●2003年予算、整備新幹線は増額(9/4)
国土交通省は2003年度予算の概算要求をこのほどまとめた。総額は8兆3090億円。このうち鉄道関連では整備新幹線が今年度に比べ9.4%増の766億円を要求。ただし地方負担分などを含む総事業費は2235億円と前年並みになっている。またフリーゲージトレインの開発や駅部調査などに充てられる整備新幹線建設推進高度化等は約34億円を要求した。幹線鉄道等活性化事業費補助として49億円を要求。継続事業のJR日豊線大分〜佐伯間高速化などのほかJR宇野線複線化事業の調査費を新規事業として盛り込んだ。宇野線の複線化は国と四国4県、岡山県、JR西日本、JR四国が今年4月からあらためて協議を開始し、単線部分のうち2〜3kmを複線化する案(総事業費30〜40億円)で合意に達しているという。
●JR西鹿児島駅駅名変更へ(9/4)
西鹿児島駅駅名選定委員会は、2004年春の九州新幹線新八代〜西鹿児島間開業を機に西鹿児島駅の駅名を「鹿児島中央」に変更することをこのほど決めた。同委員会は公募した駅名のうち上位の「鹿児島中央」「新鹿児島」「鹿児島」の3案に絞って協議し、満場一致で「中央」案を選んだ。JR九州も改称に同意する見込みで、今後は改称にかかる費用(約6600万円)の募金活動が行われる。
●東北新幹線八戸延伸時の運賃料金を申請(9/7)
JR東日本は、東北新幹線八戸延伸時に適用する運賃と特急料金を国土交通省へ申請した。これによると、東京〜八戸間の特急料金(通常期、指定席)は大人6000円、運賃を合わせると1万5350円(運賃は現行より210円安)。盛岡〜八戸間では特急料金がおとな2300円(通常期・指定席)、運賃が1620円(現行より270円安)で計3920円となる。なお、「はやて」のダイヤは9月末に発表となる模様。
●通勤特急「きらめき」停車駅統一へ(9/9)
JR九州は、通勤特急「きらめき」の2・4・6号について、9月20日から停車駅を増やすと発表した。新たに停車する駅は福間、東郷、八幡の各駅で、これにより博多発門司港行きの「きらめき」の途中停車駅は福間、東郷、赤間、折尾、黒崎、八幡、戸畑、小倉、門司に統一される。
●東北新幹線10日から増結開始(9/10)
JR東日本は、12月1日の東北新幹線八戸開業に伴い10日から車両を2両増結運転がされている。対象列車は、こまちに併結タイプのやまびことあさひ、なすのの一部である。
●東北新幹線新青森開業時360㎞/h運転か?(9/10)
開業が2013年頃目途とされている東北新幹線新青森開業だが、JR東日本ではこれを機に最高速度を360km/hとする計画が浮上している。これが実現すれば、東京〜新青森間が3時間以内で結ばれる可能性もある。
●周遊きっぷ、大幅廃止(9/11)
JRグループは、観光地を中心に一定の地区を乗り降りできる割引乗車券「周遊きっぷ」の対象地区を4割以上10月に廃止することになった。全国69のうち、「福山・尾道」「石見A・B」「鳥取・倉吉」などの利用者の少ない29地区を廃止、5地区で利用区間を変更する。廃止の原因は、列車と宿をセットした割安パック旅行が増え売上が頭打ちだったという。
●JR四国、キハ181系を使ったリバイバル運転へ(9/17)
JR四国は、6月15・16日の四国島内の初のリバイバル運転に引き続き、11月2〜4日かけて運転されることになった。主にキハ181系を使った復活運転で、復活されるのは「うずしお」「いしづち」「しおかぜ」「南風」「ILOVEしまんと」の5列車である。11月2日は、「キハ181系うずしお」(高松749→916)「キハ181系いしづち」(徳島1003→松山1512)「キハ181系しおかぜ」(松山1530→高松1833)11月3日には、伊予長浜ルートの「キハ181系しおかぜ」(高松800→宇和島1234)、「キハ181系ILOVEしまんと」(宇和島1252→高知1555)が11月4日には、「キハ181系南風2号・1号・4号」(高知756→高松1059、高松1117→高知1411、高知1505→1806)(2・1・4号から順に)が運転される。
●JR東日本12月ダイヤ改正概要発表(9/23・24)
JR東日本は、12月1日のダイヤ改正の概要をこのほど発表した。東北新幹線は、新たに新設される「はやて」号15往復のうち、東京〜八戸間のはやては全席指定とする。仙台〜八戸の1往復については、自由席も設置される。また東京駅発のはやては、毎時56分発になる。従来のやまびこに併結されていた「こまち」は「はやて」と併結運転がなされ、やまびことの併結はなくなる。はやてとの併結をするこまちについても全席指定とする。(仙台発のこまちは除く)やまびこは、運転駅が統一化される。在来線では、中央本線を走る189系あずさ号が完全にE257系に置き換えられ、平均1分短縮する。また、かいじの新宿〜甲府間に3往復が増便される。かいじのうち、下りの2往復が東京まで延長運転される。また、利用時間の悪い特急「あずさ68号」と「あずさ54・63号」(一部区間)と「アルプス」が廃止される。また上野〜金沢間の急行「能登」が運転時間がさらに繰り上げられる。常磐線では、フレッシュひたちの増結化が行われる。房総方面では、成田エクスプレスの一部が渋谷駅に停車する。また通勤特急「おはようさざなみ2号」が君津まで延伸運転をする。特急「ビューさざなみ」・「さざなみ」では、停車駅が見直される。「わかしお25号」を全車自由席として運転します。また、しおさいの東京〜成東間で1往復が増発される。
●廃止が目立つ12月改正(9/23・27・10/17)
信越方面では、特急「みのり」の2往復と特急「いなほ」の新潟〜酒田の1往復が廃止される。東北方面では、郡山〜会津若松間の特急「ビバあいづ」が「あいづ」に名称変更されあいづが9年ぶりに復活する。(特急「ホリデービバあいづ」については、特急「ホリデーあいづ」に変更。)また特急「新特急草津」や特急「新特急あかぎ」の新特急が外され特急「草津」「あかぎ」として運転される。さらに分かりにくいL特急の表記についても廃止することになった。
●高崎・千葉管内の165系も廃車へ(9/26)
JR東日本はこの秋に165系を使ったリバイバル急行を実施するのだが、千葉・高崎管内に現存する165系は55両あるが、いずれも車両老朽化などを理由に、来年6月までにはすべてが引退・廃車される運命にある。
●JR東日本ダイヤ改正詳細(9/27)
東北本線、奥羽本線、羽越本線のローカル列車では、大湊〜八戸間に快速「しもきた」1往復を新設、観光列車の「きらきらみちのく津軽」は運転区間が三厩まで延長される。一方、盛岡〜花巻〜釜石間の急行「陸中」が快速「はまゆり」に、鹿角花輪〜大館〜秋田間の急行「よねしろ」も快速に格下げとなり、新たに井川さくら駅に停車する。また、奥羽本線と羽越本線の快速列車は18本が普通列車に格下げとなる。
●JR北海道ダイヤ改正概要発表(9/27)
JR北海道は、東北新幹線八戸延伸開業に伴う12月1日ダイヤ改正の概要を発表した。札幌〜旭川間の特急「ライラック」は1往復の時刻が立て替えられる。現行の旭川10時30分発が6時45分発に、札幌17時30分発が20時30分発となり、通勤・通学時間帯の特急の利便性が向上する。また札幌〜網走間の特急「オホーツク」は1往復(2・7号)が美唄と砂川に停車、また全列車が生田原と女満別に停車するようになる。札幌〜函館間で運転されていた臨時夜行快速「ミッドナイト」は、この改正で運転を取りやめる。また、道内に乗り入れタイプの特急「はつかり」と青森〜函館間の快速「海峡」を廃止する。八戸駅で新幹線から北海道へ乗り入れる特急「白鳥」「スーパー白鳥」を新設する。運転区間は「白鳥」「スーパー白鳥」が八戸・青森〜函館間。車両は「白鳥」が485系、「スーパー白鳥」が789系。運転本数は「白鳥」が5往復(うち下り1本は青森→函館間)、「スーパー白鳥」が4往復とする。
●JR北海道、特急料金の値下げ(9/27)
また、北海道内の近距離A・B特急料金(自由席・立席)、急行料金(自由席・立席)を値下げする。A特急料金では〜25kmが現行310円から300円に(−10円)、B特急料金では、海峡線の〜50kmが現行630円から500円(−130円)、〜100kmが現行950円から900円(−50円)、〜150kmが現行1370円から1300円(−70円)となる。急行料金では、〜25kmが現行310円から300円(−10円)、〜50kmが現行530円から500円(−30円)となる。なお、今回のダイヤ改正で海峡線は快速「海峡」が廃止され特急列車のみの運転となることから、蟹田〜木古内間相互発着で特急自由席を利用する場合、乗車券のみで乗車できる特例が設定される。
●IGR・青い森鉄道も概要発表(9/27)
12月1日の東北新幹線八戸延伸開業にあわせてJR東日本が管轄していた東北本線盛岡〜八戸間の経営を引き継ぐIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道は開業時のダイヤを発表した。それによると運転本数は盛岡〜滝沢間が75本、滝沢〜好摩間が71本、好摩〜いわて沼宮内間が49本、いわて沼宮内〜一戸間が31本、一戸〜二戸間が32本、二戸〜金田一温泉間が34本、金田一温泉〜八戸間が32本で、JR時代と比べて12〜15本の増発となる。このうち両線を直通する盛岡〜八戸間の快速列車は4往復運転される。快速列車の基本的な停車駅は、盛岡・滝沢・好摩・いわて沼宮内・一戸・二戸・三戸・八戸だが、一部列車は厨川・奥中山高原にも停車する。また下りの始発快速は三戸〜八戸間の各駅に、上りの最終快速は八戸〜二戸間の各駅に停車する。JRとの直通列車も設定されており、IGRいわて銀河鉄道では下り2本が一ノ関から、下り1本が釜石から、上りは日詰、北上、一ノ関へ各1本直通する。また下り1本は青い森鉄道を経由して鮫まで直通する。青い森鉄道では下り2本が八戸線鮫まで、上り1本が東北本線北上まで直通する。

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