このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

機械式計算機

製造会社:NIPPON CALCULATING MACHINE Co.Ltd
サイズ(実測):300x125x165mm 7000g


機械式計算機(手回し式計算機)


昔々。
電子卓上計算機が安く手に入るようになるまでは、
計算機といえばソロバン、計算尺と、この機械式計算機でした。
大学の研究室や会社の事務室には
あたりまえのように置いてありました。
(なんか見てきたようなこと書いてますが、実は見たことないです。)

日本における機械式計算機のルーツは
1923年、大本虎次郎が、スウェーデンの
オッドナー計算機を元に作成した
「虎印計算機」(後のタイガー計算機)に始まります。
以後の機械は、これをもとに発展してきたようです。

それより以前の1902年に、発明家:矢頭良一による
全く独自の発想に基づく機構の機械式計算機が存在しました。
販売台数200台余は当時としては大成功といえるものでした。
しかし八頭良一は若くして亡くなり、
彼の計算機はその後生産されることはありませんでした。


機械式計算機は、戦後爆発的に普及し、
各種の研究・設計・事務作業を支援し、
日本の戦後復興と経済成長期を影から支えてきました。

計算機のメーカーは数社あったようですが、
最も大きなシェアを占め、機械式計算機の代名詞となっていたのは
前述の「タイガー計算機(株)」でした。
他にはNippon Calculating Machine Co.Ltd、
丸善計算機、といったメーカーがありました。


隆盛を誇った機械式計算機も、1970年代の初めに登場した
安価で圧倒的に簡便、高性能な電子卓上計算機に
活躍の場を奪われてゆきました。
昭和40年代終わり頃、ほんの25数年前くらいまでは
現役で使用されていたそうですが、
その後、急速に姿を消してゆきました。
今ではその存在すら、知る人も少ないでしょう。


機械式計算機使用方法
(多分に独学的)


基本的な構造は、時代・メーカーにかかわらず
どの機械でもほぼ同じなので、
操作で戸惑うことはあまりないと思います。
ではどうぞ。

各部名称及び計算準備

加算・減算

乗算

除算

固定小数点演算とか応用的

結果転送レバー (010303追記)

倍数表示窓の超テクノロジー

計算桁とかオーバーフロウのこと


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