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西鉄高速バスバスファン羨望のアイテム「バスコレ 西鉄高速バス5台セット」。 既製品を軽加工して遊んでみました。
Nゲージサイズ(150分の1)のバス模型では、多種多様なラインナップと確かな作りでバスファンの心を揺さぶり続ける、 全国各地の多種多様なバスのミニチュアに魅了されて、思わずコレクター沼に入水された方も少なからずいらっしゃることと存じます。
西鉄関連でも2006年以降、下記のラインナップで続々待望の製品が行われています。
★他に協商や、バンダイの「ワーキングビーグル」からも西鉄バスのモデルが数種販売されていますが、 精巧な作りにも関わらず1台1000円を切る価格設定、バリエーション展開、加工のしやすさ等の点で、「バスコレ」の人気は不動のものなようです・・。
・・さて、九州一円はもちろん、日本一の長距離路線を有する西鉄の高速バス。 あの雄姿をせめてミニチュアで自宅で再現できたらば・・との想いを叶えてくれた本シリーズですが・・
2006年販売開始の第8弾は、あまりの人気を博し販売直後に店頭から姿を消し、中古模型市場でも西鉄関連は定価の5倍まで相場が上昇。 特にはかた号に至っては定価の20倍の値段で取引される人気を博しました。 筆者も福岡は勿論、大阪や東京の模型店や中古取扱店を回り、時に暖かいお話を頂きながら、地道に少しづつ収集を重ねていました。
その西鉄バス模型の供給不足の状況に差し込んだ光こそ、 本編でご紹介する、2011年に販売された「西鉄高速バス5台セット」でした(3500円+税)。 西鉄が誇るスーパーハイデッカー、西工SD型ばかり4色5台で構成され、西鉄バスファンを一目で魅了するのに充分な内容。 初めて段ボール単位でバスコレを注文しました。
その愛する(?)西鉄高速バス5台セットに、1〜2時間で出来る軽加工を施し、自分だけの「西鉄バス」を作ってみました。 模型工作の技術に乏しく面倒くさがりな筆者ですが、模型工作の踏み台にして頂ければ幸いです。
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西鉄高速バス 5台セットの内容 | |||||||||||||||
西鉄高速バスコレ5台セットは、西日本車体工業のSD型で構成。 (上の写真右から) ・はかた号3801号車 ・火の鳥3913号車 ・ムーンライト3241号車 ・火の鳥(SAKURAJIMAロゴ入)3130号 ・フェニックス3039号車
流石に、SD-ⅡとSD-Ⅰの違い(Ⅱの方が車高が5cm強高い)や、SD-Ⅰのリア拡大窓の再現は省略されていますが、雰囲気は満点です! | |||||||||||||||
模型化された実車。いずれも九州路や本州への長距離ランナーです(火の鳥3130号車のみ、写真が無く3131号車です・・) | |||||||||||||||
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営業所『並びの魅力』 | |||||||||||||||
バスの営業所に行くと、思わず圧倒されるほど壮観な「バスの並び」の光景に出合う事があります。 数種のカラーが、整然と、一台一台がほのかな個性を醸し出しながら顔を並べるインパクトは文筆出来ません。
これをぜひバスコレで・・との情熱が、バスコレの大人買いに走らせます。。 | |||||||||||||||
西鉄の看板車輛だったムーンライト号。 博多営業所で待機中の3台並び。各地の行先を掲示して並ぶ姿は、 実車ではもう見られない景色。。 (当時の博多営業所では見学許可を頂くことが出来ました) | |||||||||||||||
特に福岡高速営業所で一列に並ぶ高速車は、 鮮烈で迫力に満ち溢れ、脳裏に刻み込まれる光景です。
バス模型のサイズには、HOスケール(80分の1)もありますが、営業所を左舷する際には、価格的にもスペース的にもNゲージ(150分の1)が有利。 Nスケールのバスコレなら、100台買っても10万弱。HOゲージなら、そうもいきません。 | |||||||||||||||
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加 工 中 | |||||||||||||||
バスコレの軽加工は大きく次のステップに別れます。
1.分解(窓ガラス・シャーシの取り外し) 2.一部塗装の落とし(方向幕、車番etc) 3.色差し(ガンダムマーカーで車体断面部分を黒く塗る) 4.スミ入れ(車体のミゾを黒く塗る) 5.デカール貼り(方向幕・車番・ライト周り) 6.組立・完成 | |||||||||||||||
(写真上)「2」の段階まで終わらせたもの。 正面の方向幕・屋根上や正面等の車番を、 タミヤのフィニッシングペーパ—(紙やすり) の1600番で水研ぎで削っています。
(写真中)「5」の段階まで終わらせたもの。 屋根上車番や方向幕、ムーンライトの側面ロゴ等はデカール貼付。 側面窓やタイヤハウスに見える「白い断面(プラ断面)」を、 ガンダムマーカー で黒く塗りつぶして、リアル感を向上(?) | |||||||||||||||
(写真下)3〜6にかけて加工中の火の鳥。 4.スミ入れ は、やるか否か、その技法は好みが別れるかと思います。筆者の場合、 としぼー様 にご教示頂いた、「 ガンダムマーカー(筆タイプ) 」+「綿棒ふき取り」で加工しています。
★上記の備品は、お近くの模型店やヨドバシカメラの模型コーナーで、1000円もあれば揃えることができます。 ★バスコレ工作について、皆様が様々な技法をお持ちです。 空北さま 主催の『西鉄を語る会(オフ会)』では、バスや鉄道模型のモデラー様が来訪されますので、技法を勉強させて頂いてます。 | |||||||||||||||
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実際に加工してみた結果 | |||||||||||||||
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■はかた号 実車では、3801・3802・4011・4012の4台しか存在しない、 西工ネオロイヤル02MC(吊り目)の白夜行。 もし三菱純正に変わることなく増備が続けられていれば・・。
上写真中央の3937号車には、ZONTAG(どんたく号/福岡〜名古屋)の懐かしのロゴを復元してみました。方向幕も「名古屋」です。 スミ入れが、実に映える塗装です。 | |||||||||||||||
■ムーンライト号 90年代半ば、西鉄夜行バス全盛期のムーンライトカラーには、 各路線毎の「ロゴマーク」が、車体に大きく掲示されていました。
その懐かしのムーンライト号のロゴを再現。 一気に引き締まる加工です。 なお誤って3176号車にロゴを廃貼り付けてしまいました(涙) (ホントであれば、CHIKUGOのロゴを入れるところでしたが・・) | |||||||||||||||
■火の鳥(西鉄中長距離昼行高速塗装) 九州内の高速道路を疾東西南北へ走する、通称「火の鳥カラー」。 SDでの増備は、2004年の3912・3913・9134・9135の4台で終了。その後はハイデッカーC型やS型が後継しています。
各路線で活躍した同塗装らしく、方向幕を変えてみました。4027号車は出島号(北九州〜長崎)に。ピンク色の方向幕が、塗装と良くマッチします。写真右は、フェニックス号用の緑幕。 | |||||||||||||||
■西鉄観光青い鳥(おまけ) 同じ手法で、バスコレ8弾の西鉄観光を加工してみました。
前面アンドンと、側面ドア後方の「にしてつかんこう」を消して、方向幕を増設。ご存知、GW期間中の臨時高速バスに合わせて『高速 小石原』の幕を掲載。 九州産交には、方向幕を回転して各社のロゴを出せる貸切車が存在しましたが、高速続行や臨時高速バスの運用に入る機会の多い、西鉄観光でもし「幕装着」が実現したら・・の一台です。 | |||||||||||||||
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営業所に並べてみる(桧原営業所編) | |||||||||||||||
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加工したバスコレを営業所に並べてみました。。
中央島部分ですが、普段は10.5m級の路線車が集う営業所に、無理やり12m級の夜行車を並べたところで、停車枠を大いにはみ出してしまいます・・何卒ご容赦ください。。 | |||||||||||||||
白夜行。HAKATAロゴに、ZONTAGロゴ。 路線名が入った車は引き締まって見えます。
方向幕をそれぞれの路線に合うように改造しています。 | |||||||||||||||
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ロゴ入りムーンライト号の2台並び。 他の路線のロゴマークも復活できれば、往年の福岡高速営業所の再現も・・?
後方のムーンライト塗装は、「加賀号」です。 兼六園をモチーフにした図案と、漢字のロゴが何とも渋い! | |||||||||||||||
ムーンライト号3台続行便! 桧原営業所を出発する光景は、なかなか新鮮です。 | |||||||||||||||
火の鳥カラー。 3130号車の方向幕は「ノンストップ 鹿児島」に。 製品のライト周りの表現が平面的なもので、顔の辺りも若干の手を加えています。 | |||||||||||||||
フェニックス号。 5台セットの中で、一番手を加えにくい車ですが、とりあえず方向幕を「スーパーフェニックス 宮崎」にしてみました。 後方の車は、5台セットが販売される前に、自作した車両。 下地色を薄めにした分、並べるとちょっと違和感も。その辺はおおらかに考えることにしています。。 | |||||||||||||||
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■1台の加工に約1〜2時間。平日の仕事終わり、風呂上りでも着手できるお手軽加工です。 自分で手を加えた模型を眺めることは、想定以上に至福の時間です。。
■腕のある方は、切り継ぎや再塗装で素晴らしい作品を作られるところ、小さな加工で恐縮です。 Twitterなどで、皆様の作品を拝見できることを、心から楽しみにしております。 | |||||||||||||||
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