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TOP > 西鉄路線バス写真集 > 第30弾 福岡版BRT連節バス 2016年8月8日始動! |
福岡の更なる発展を見越して導入された、輸送力増強型バス『福岡版BRT(連節バス)』 西鉄バスが運行する新型車両は、スウェーデンとオーストラリアのハーフ。 まずは姿とカタチを、じっくり眺めてみました。
人口が減少に転じた我が国において、未だ当面の間人口増加が続く希少な大都市、福岡。 その人口規模は、京都・神戸を抜き、政令都市ベースでは全国第5位に浮上しています。
その福岡市最大の商業地域、天神。 アジアのリーダー都市になるべく福岡市が進める大規模な再開発計画 『天神ビックバン』 。 今以上に過密する中心市街地の輸送環境の増強に向け、導入が決定されたのが『福岡版BRT』こと、連接バスです。
福岡市の政策ながら、運行を担当するのは日本最大のバス事業者で、バス事業のノウハウや技術を有する、ご存じ西鉄バス。 天神・博多駅という2大拠点と、コンベンション施設や国際港が並ぶウォーターフロントを結ぶ新路線が、 2016年8月8日にいよいよ試験運行を開始します。
★注1・・BRTとは 国土交通省の定義によれば、 『「連節バス、PTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バスレーン等を組み合わせることで」、「速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能」となる高次の機能を備えたバスシステム』 とされ、名古屋市の基幹バスやガイドウェイバス、気仙沼線・大船渡線のBRT等が例に挙げられています。 しかし福岡市によるBRTの説明は 『従来のバスよりも、速く、時間どおりに、たくさんの人を運ぶ、分かりやすく使いやすいシステム』 と、上述の国土交通省の定義と異なる、福岡市独自の定義づけによる説明がなされています。 なお現時点(2016年8月の執筆時点)で福岡市からは、いわゆるBRTについて「速く時間どおりに」運行する旨の発表がありながら、専用レーンの導入やPTPSの導入など、その具体的な手段に付いては一切の発表されていません。そこで本ページでは、国土交通省が言う「日本の一般的なBRT」と同一のものという誤解を招く恐れがあることから、「BRT」ではなく、福岡市独自の輸送手段であるという意味を込めて「福岡版BRT」という記載を行っています。
★注2・・撮影に際して 公道上から撮影しています。また中央ふ頭折り返し場での私有地からの撮影に際しては、了承を得て行っています。 また肖像権への配慮から、運転士の方、乗客の方には、個人の特定ができないようぼかし・塗りつぶしの処理を行っています。
★注3・・このWebページは、バスを趣味の視点から楽しませて頂いている個人によるものです。行政や事業者の公式見解とは一切関係がありません。 | |
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西鉄バス 愛宕浜営業所 (福岡市西区) | |
| 博多湾岸の潮風が心地よい、福岡市西区の市営能古島渡船場の目前にある、西鉄愛宕浜(あたごはま)営業所。
この愛宕浜が、栄えある連接バスの所属営業所として指名されています。 8月6日の体験試乗会の朝7時。早朝にもかかわらず、運転士の方々が外装や車内をピカピカに磨き上げされていました。 夜行バスの共同運行会社の停泊基地でもありますが、他社の方からも一心に注目を浴びていました。 |
▲先鋭に光と影を反射させる大柄なボディ。全長は一般の路線バスの約2倍。
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▲リアに窓は無く、警戒色ともなる黄色一色。方向幕は、行先表示のみ。
▲鋭い目ながら、曲線を上手く使った優しさも垣間見える表情。
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8月6日AM 中央ふ頭折り返し場 西鉄連節バス(福岡版BRT) | |
| 試験運行開始2日前、8月6日の土曜日。
抽選で選ばれた小学生親子向けの体験試乗会が、中央ふ頭(博多港国際ターミナル)発着で行われました。 集合時間の1時間以上も前に、スタンバイしていた連節バス。承諾を頂き、撮影をさせて頂きました。
・・天神でのんびりしていたら、スイスイ進む連節バス。慌てて後続の中央ふ頭行のバスに乗り、後を追いました。 |
▲先行導入された2台の内の1台目、0101号車。
▲そしてもう1台の0102号車。とにかく長く、バスと言うよりも路面電車を見ているような印象。。
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▲アクセントのイエローから、明るさや快濶さを感じます。これが福岡の未来の光景・・。
▲方向幕は、西鉄の企業メッセージである「まちに、夢を描こう」。今まさに描きに行かん。
▲斜め横顔。どこか目の周りの処理、複雑すぎないやさしい曲線・・今は亡き、西日本車体工業製のバスとの共通点を感じてしまいます。
▲後方より。前面と比べて重厚な雰囲気。ロングなボディは迫力満点です。
▲中央ふ頭の折り返し場は、博多港のクルーズターミナルのそば。博多港は、外国クルーズ船の渡航回数は横浜港を超える日本第一位の国際港。国際航路の旅客数も断トツの日本一です!この中央ふ頭自体を旅客専用ふ頭とするべく大規模な計画が進められています。
▲天神や博多駅経由で市内各地へ向かう一般路線バスとの並び。
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▲連節バスの表情を切り取ってみます。目の下に白いアイラインを引いたようなヘッドライト。
▲撮影で言えば、白と黄色と黒いものを同時に納めるようで、色飛びしないよう実は撮影の難しいバス(配色)かもしれません。
▲青空とイエローが良く似合います。
▲太陽光を鋭く反射する、磨き上げられたホイールキャップ。
▲二人顔を並べて・・。窓が大きく、開放的なイメージを持ちます。
▲2台を繋ぐ蛇腹部分。見た目では理解できても、コレがすんなり走るとは、どうも未だ頭では理解できていない感じがします。
▲フロントには、ボディ製造業者であるボルグレン(オーストラリア)のロゴ。欧風な洗練された佇まいもここから
▲側面に写る青空が本当に美しい。街に四季を映す鏡のよう。
▲車内を垣間見る。料金箱は西鉄バスに付いているものと同じ。
▲コックピット回り。ホーン部分のスカニア社(スウェーデン)のロゴマーク、要所に彩られる真紅。 日本車と比べてアクセントを付けるセンスが際立っています。
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幅区間を▲朝10時30分過ぎ。試乗会を担当される運転士の方などが集まり、今日のブリーフィング。
赤 ▲背中も凛々しく、配置につかれる皆様。あの西鉄バス教習所の教官の方や所長様までいらしているあたり、 ただの夏休みイベントでは無く、西鉄バスの威信をかけた一日が始まるのだと実感します。
バ ▲発車待機。連節バスの運行に際し、選抜された十余名の運転士の方が、特別に訓練を受け、任に就かれたそうです。
▲出発。思ったより静かに進む連節バス。博多港国際ターミナルへ親子を出迎えに、0102だけ出庫。0101は場所替え。
▲しなやかに、しかし力強く走行。
▲普通のバスであれば、先頭の通過から少しシャッターを切るのが遅いほどの位置。しかし連節バスはまだまだリアも見えず。
▲親子を満載した0102が戻って来ました。
▲親子に囲まれる連節バス。「乗り物」と言えば男の子かと思っていましたが、意外に男女比は均等に近い雰囲気です。 見事当選の ちょんびん様と御子息 にご挨拶。
▲撮影タイム。夏休みの子供たちの眼に、この福岡の未来を作る乗り物は、いかに映ったのでしょうか。 道の両側に
は▲西鉄の方々からの説明が行われた後、事前の指定席に駆けられて、いざ出発! 風情ある建物が残っ
▲長さが際立つ角度。これが福岡の繁華街をスイスイ走るとは・・!
▲少々時間差を置いて、2号車も出発!発車前に、運転士の方が幾重にも視差確認を重ねていらしたのが印象的でした。
▲西鉄の方々も総出でお見送り。
て ▲とてもバスとは思えぬ巨体で、いざ街へ!
▲背景の円筒形の屋根の建物が、博多港国際ターミナル。まずはこのターミナルを1周。 い
▲博多港国際ターミナルから出発するバスを、たいがー様と追いかけて。 車内に明るさを合わせると、ボディが白飛び気味に。撮影に難しいバスです。
▲左右確認をいつも通り重ねる御姿から、西鉄バスの安全に対する高い志を感じます。ここで車内のちょんびん様親子をお見送り。
▲博多駅に先回りして撮影。思ったよりもスピーディーな運行だったようで、1号車はタッチの差で撮影に間に合いませんでした。 KITTEの前を走る2号車。大分発のとよのくに号、大分バスのセレガとの並び。
▲街に明るさと期待をふりまき歩む連節バス。新鮮で楽しさに満ちた光景。 この街と西鉄バスの明るい未来を、自然に思い浮かべられそうです。
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▲夜、再び愛宕浜営業所で休む連節バス。新路線・新型車両の運行開始を超えた、市民の期待に満ち満ちたニューフェイスの誕生日。 この街の未来に向けて、まもなく発進です。 | |
の武バス停で待機します。
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