このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
2007年 2月10日 (土) 90年式 VFR750F用の新品リングをシリンダのスリーブにはめてみる.合口が残っているのでちゃんと使えるはず. | |||
新しいACG用サイレントチェーンと,オイルポンプ用ローラーチェーン,旧品と並べてみる. 目立って長さが違うわけではないが. これらは一晩オイルに漬け込み. | |||
購入したメタルの袋から出していない状態.上下同じメタルで別々の袋に入っているので計20袋. | |||
クランクケースに間違えないようにメタルを取り付ける. やり始めて,クランクの青色のメタルを2箇所分しか頼んでない,と勘違いして一瞬青くなる.これは今週は組み立て出来ないか, あるいは古いメタルの上側のみ(当たりが弱い)を2個組み合わせてしのぐか・・・,とぐるぐる考えた. 何のことはない,カムギヤの両側のメタル2箇所は別の部品で,それと合わせればちゃんと数は合っている.ドッキリとほっ,が わずかの間に行き来する. 取り付けたらケースを合わせて,ボルトを仮締め.上下のメタルの位置関係を本来の位置に収まるようにしてやる. | |||
コンロッドも同様にメタルを取り付ける.合間にふと思い立ってクランクの重量を計測. ヘルスメータの粗い測定だが8kgであった. | |||
コンロッドも測ってみる.別のはかりで,こちらは500g.リングとキャップボルト無し. コンロッドの長さも測っておく. | |||
どきどきしながら新品リングを取り付ける. | |||
当然だが,リングがはみ出しているピストンはシリンダに素直に入っていかない. いろいろ考えてシリンダ下側の面取り部を利用.トップとセカンドは指で押さえると押し込める. オイルリングが入ってくれない.極力指で押さえながら押し込んだところで,ピストンのスカートをプラハンで やさしく叩いて押し込む.事前にオイルをたっぷり塗って,組み立て中にも油差しでオイルをかけてやる. いつもオイル交換は4Lだが,余分に1L缶を買って組み立て時に使うのだ. | |||
シリンダ下端の面取り.かなり大きな面取りがされている.これを利用した. | |||
サービスマニュアルの方法とはぜんぜん違うかも,の手順.裏返しのシリンダーとあられも無い姿をさらすコンロッド. 昔のアニメとかで,高いところから落っこちて頭が穴にはまり,足をバタバタさせるキャラクタのようだ. | |||
ピストン付きシリンダをクランクケースのアッパーに載せる.クランクケースのアッパーの合わせ面から オイルパスプレートのパイプが飛び出しているので木片を挟んで作業台に接触しないようにする. 前側を高くすると,シリンダの前傾角をキャンセルして垂直に近くなり,シリンダからぶら下がるコンロッドを クランクケースに入れやすくなる. クランクとシリンダのガスケットはこの時点で新品に. | |||
嫌がるコンロッドの先端を無事にクランクケースに入れたら,古いヘッドガスケットを使ってヘッドを仮組み. 外側4箇所のナットを軽く締め付ける. | |||
ケースだけに比べてだいぶ重くなってきたエンジンをヨッコラショ,っとひっくり返す. | |||
いよいよで新品のチェーンをかけたクランクを新品メタルを取り付けたジャーナルに載せる. 載せる前にはモリブデン入りグリースを塗布.つけすぎるとオイル穴が詰まりそうなのでほどほどに. コンロッドの向き,位置を慎重に合わせながらクランクを回す.内側2箇所,外側2箇所の順にキャップを取り付ける. 最初は仮締め,次にトルクレンチを使って本締め.何段階にも分けてトルクを掛けていくのだが,3.4kgmってかなりの 大トルク.なのでこの部分のボルト・ナットのみ特別なねじピッチと材料になっているようだ. | |||
知恵の輪状態になりつつもACGシャフトを取り付ける.チェーンがかかるスプロケットとダンパーの部品も 新品に.CBR1000Fと共通部品に変更されているので,当分部品供給は大丈夫そう. といいつつ,今回の作業がひと段落したらチェーンとダンパーなど購入しておこうか・・・ | |||
新品のACGチェーン,一目見て 交換前 とは張りが違う.
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テンショナも新品へ交換.交換前部品もチェーンの擦り跡程度なのでキープ. | |||
テンショナ,クラッチ付きメインシャフト,カウンターシャフトをケースに載せていよいよクランク合わせ. | |||
シフトフォークがメイン/カウンタシャフトのギヤの溝にはまるか予行演習しておく. 場所がわかったらシフトフォークにグリスを塗布. | |||
外部に露出する合わせ面付近に液体ガスケットを薄く塗っていよいよ合わせる. 合わせたらボルト挿入.ここからがばたばた.ボルト類を全部ひとまとめに放り込んでいたので, 場所がわからなくてパーツリストを見ながらボルトを探すはめに.ちょっと時間がかかってしまい, 液体ガスケットがうまく効いてくれるか心配. 組み立てできたらクランクシャフトをぐるぐる回してみる.オイルポンプチェーンが噛み込まないように注意. まぁ,問題なく回っているので良いかなっと.ヘッド本取り付けでもう一度スリーブを確認できるし. (リングが変なことになっているとスリーブに傷が出来るはず・・・) | |||
クランクケースの組み立て時にどたばたしたのでボルト類を整理. 黒いもの,銀色のもの,頭が10mm角,8㎜角のもの,で分類.さらに長さで分けてやると,どのあたりで使っていた ボルトかだんだんよみがえってくる. 次の作業に移るでもなく,部品やエンジンを眺める時間が増えて来たので本日は終了. ここまでのんびり作業で約6時間半ほど要した. |
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