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223系1000・2000番台


 223系1000番台は阪神淡路大震災直後の東海道山陽線で活躍する新快速の輸送力増強とサービスの向上のため、1995年に登場。ステンレスの車体に柔らかみを持った曲線で構成された先頭部を持ち、車体中央を 221系 と同じホワイト・ブラウン・ブルーの細いストライプが走る。1000番台の母体となった阪和線の 0番台 の接客設備を221系に準じた使用に見直して、ブレーキ性能の向上・ヨーダンパの設置によって最高速度130km/hに対応した性能を確保するように製造された。制御方式はIGBT素子使用のVVVFインバーター制御となった。空調装置は低重心化のため、付随車の機器を屋根上と床下に分散させたセパレート型のWAU304に変更された。
 1999年から増備された2000番台では車イススペース設置・床面高さの低下などバリアフリー化の他に、座席窓側の手すり省略・座席クッションの削減などの低コスト化も図られた。1000番台で車端部に残っていた戸袋窓は廃止されている。車端部(側面第1ドアより前と第3ドアより後)の鋼体を別組み立てし、本体にボルトで後付けする方式が採用されたことで、中間車⇔先頭車の改造が車端部の交換のみで容易に行えるようになったのも特徴である。
 ちなみに、2000番台のM車のうちモーターが3基(本来は4基)に削減されたものを3000番台と呼んでいる。
 2004年からは踏み切り事故対策として先頭車スカートの強化工事が実施され、全編成に完了している。
 1000・2000番台合わせて600両以上が製造された他、現在も増備が続く。2008年には221系を置き換えるため6000番台(221系性能固定車)に改造される車両が登場。2007年から宮原総合運転所にも6000番台が配属されており、2008年から直通快速や福知山線で運用されている。
 2008年に製造された7次車では、前面・側面が50km/hで衝突したときに室内残存空間が既存車両よりも2割増加するように強度が強化されている。
詳しくは 223系諸元表 もご覧ください。

223系1000番台 223系2000番台
             ↑223系1000番台(山崎〜高槻にて)    ↑223系2000番台。ライトの形状などに違いが。(さくら夙川にて)


223系1000・2000番台通常運用区間:東海道山陽本線上郡〜大垣、北陸本線米原〜敦賀、湖西線、草津線、赤穂線相生〜播州赤穂、JR東西線、片町線京橋〜放出、おおさか東線、関西本線久宝寺〜奈良、福知山線

<223系編成表>
<網干総合車両所所属編成>
4連編成表
6連編成表
8連編成表
<宮原総合運転所所属編成>
4連編成表



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