このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

13区


13区

13区には中華街とそれを取り囲む高層住宅があり、サンチュールはそのビル群の裏にひっそりと取り残されています。


Poterne des Peupliers プープリエ小門

かつて操車場だった広い空間。数年前までメトロ14番線の実験場でもあったようです。
場所の名は、かつて城壁があった時代ここはPorte=門ではなくPoterne=小門(隠し戸)だったことに由来。


Jardin du Moulin de la Pointe ムーラン・ド・ラ・ポワント公園

ムーラン・ド・ラ・ポワント公園の地下。
ここはつい最近地下化されたようで、上は歩道となっているようです。
外光を取り入れるガラスのため、日中はトンネル内も明るいデザインになっています。
この辺り一帯は昔からゴブラン織物の町として知られ、たくさんの風車が並んでいました。公園の名(moulin=風車)はその名残です。現在もこの近くに国立織物学校があります。


Maison Blanche メゾン・ブランシュ

13区の高層ビルが立ち並ぶ中華街に位置する駅。
近接する同名メトロ駅は7号線の分岐点となる駅ですが、ここでは現在最新の自動運転メトロ14番線メテオール(流星の意味)の延長工事が行われています。メテオールは現在マドレーヌ〜新国立図書館の両駅区間を運行中。現在マドレーヌ〜サン・ラザール、図書館〜メゾン・ブランシュ間(途中新駅オランピアードを含む)をそれぞれ延長工事中。
かつてこのメゾン・ブランシュを走る旧サンチュール同駅上にメテオールの車両の実験線路がありました。今は両線路が並ぶのみで使われていませんが、線路の新旧は一目瞭然です。

メゾン・ブランシュのプラットホーム跡で見つけた、木製の車輪。昔の列車に使われていたものかも?


Gobelin Marchandise ゴブラン・マルシャンディーズ(貨物駅)

ゴブラン貨物駅の跡。サンチュールから分かれた短い支線です。
現在は中華街のスーパー「タンフレール」のトラックが横付けされる駐車場です。
このビルの2階部分が、総合雑居ビル Olympiade「オランピアード」となっており、中華レストラン、中国のCD屋などがたくさん入居しています。
将来はこのオランピアードの正面入口手前に、メトロ14番線の新駅Olympiadeが出来る予定です。(現在工事中)

中華街一の規模を誇るスーパー「タンフレール(譚氏兄弟商場)」。
中国をはじめアジアの食材がぎっしり。日本食も手に入るので大重宝です。

中華街の新年節(旧正月)に偶然遭遇したときの写真。
物珍しい中国の仮装行列に、フランス人も見物に押しかけています。

仮装行列の通った中華街の表通りAvenue d'Ivryの裏に、ひっそりと佇むサンチュール。

トンネルを越えると、中華街も通り過ぎ、ゴブランへの支線の分岐点となる広い空間に出ます。
この2つのトンネルのうち左側はサンチュール本線、そして右側はゴブラン貨物駅へとトンネル内でカーブします。

この線路のちょうど裏手に、建築家ル・コルビュジエが作った建物が残っています。


Orleans-Ceinture オルレアン・サンチュール
(改称後: Boulevard Massena ブールヴァール・マセナ)

昔のオルレアン鉄道(現RER−C線オルレアン方面)とサンチュールの交わる地点の駅。

ここの駅舎はBoulevard Massenaと改称され、RER−C線の駅舎として2000年12月まで再利用されていましたが、新国立図書館Bibliotheque François-Mitterlandの新駅開設に伴って再び閉鎖されました。

新国立図書館の集中工事によって作られた工事用臨時道路のため、サンチュールは現在分断され、コンクリートで埋められています。

サンチュールとオルレアン(オーステルリッツ)幹線を繋ぐ引込線。
架線(線路の上)、第三軌道(線路の横)の、2タイプの電化が見られます。
第三軌道は廃線探索で最も注意しなければなりません。もし電流が流れていた場合、触ると高圧電流で一瞬で死にます!

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