このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

【4月7日(木)】

 宮城県多賀城市のボランティアセンターへ行く。
 県外から多くのボランティアが集まっているようだ。
 先着順で、訪問先が決まっていく。

 午前中、床上浸水の家で土砂を撤去する。
 新築5年の家が泥で覆われ、台所、風呂などは使い物にならない。

 午後は、多賀城市のニーズがないため、近隣の塩釜市・ボランティアセンターへ移動する。
 東京から多くの大学生がボランティアが参加しているようだ。
 若い割に、みんな頼もしい。

 蔵に溜った泥を撤去する。
 保存していた書籍、伝票、畳等は破棄してほしいと家主から頼まれる。
 ガラスが散乱しており、注意して作業する。

 夜中、就寝中に、叩き起こされた。
 最大級の余震が発生し、比較的長い時間、横揺れが続いた。
 周囲が騒がしいが、疲れていたので、再び眠りについた。


【4月8日(金)】

 余震による停電で、コンビニは営業していない。
 食べ物を確保できなかったため、
 朝食は、昨日、塩釜市でもらったパンで、空腹をしのぐ。

 余震で、東北自動車道は一部通行止で渋滞に巻き込まれ、
 一般道へ抜け出しても、仙台市の通勤ラッシュに巻き込まれてしまった。
 一部の信号も点灯しておらず、使い物にならなかった。
 開始時間ギリギリで、塩釜市のボランティアセンターに到着したが、
 停電で、本日の業務は中止という。急遽、多賀城市へ向かう。

 多賀城市は、やはり、県外のボランティアが多かった。
 S邸で、居間、廊下、トイレ、倉庫等に溜った泥を吐き出す。
 使い物にならなくなった冷蔵庫等を捨てる。

 一緒に働くボランティアの出身地を尋ねてみた。
 地元1名、東京2名、千葉2名、埼玉1名、私は名古屋、
 出身地や年齢は異なるが、皆の気持ちは同じ。
 初めて出会った連中だが、すぐに仲良くなることができた。
 これは、他の地域でボランティアをした際も同様であった。

 明日は、多賀城市のボランティアセンターは休日だという。
 私も少し疲れてきた。天気予報も悪いため、身体を休めよう。


宮城県塩釜市にて


宮城県塩釜市にて


宮城県七ヶ浜町にて


宮城県七ヶ浜町にて


【4月9日(土)】

 本日は雨で、休日とする。
 ボランティアの労働時間は、必ずしも長いものではないが、
 疲労が増加して感じられる。

 福島県・吾妻山麓の高湯温泉で身体をいたわる。
 周囲には雪が多く残っている。
 地元の温泉客が、
 「以前と比べて、温泉客が少ない。
 福島県は、湾岸部は被害が大きいが、内陸部は殆ど被害を受けていないのだが」とつぶやく。

 夕方、余震が発生、地元の住民はストレスが溜まることであろう。

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