このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
── 渡船(とせん)サイクリング ─
2007年12月1日:渡船(日原渡船・塩田渡船)を利用したサイクリングの記録です。
コースタイム:
海津市役所9:30→日原(ひわら)渡船10:00→塩田(しおた)渡船10:25→船頭平河川公園12:30/13:30→石津駅
ご注意:今回利用した日原渡船・塩田渡船は2011年3月末、廃止となりました。
─ 日原渡船/塩田渡船 ─
岐阜県と愛知県の県境となる木曽川、長良川には何箇所かの渡し舟が今も残っている。
今回はこのうち、海津市の日原と愛西市の塩田の間の日原(長良川)渡船、塩田(木曽川)渡船を利用して 木曽三川公園周辺まで、自転車で巡ることにした。
写真左:長良川西岸の渡船場小屋(北側から見る)
写真右:渡船場小屋の看板。(小屋を南側から見る)県営だが、海津市に業務委託しているので、 予約は海津市役所で受け付けている。
看板の拡大
左端は「御申込みは2日前までにお願いします」と書かれている。
写真左:(長良川西岸)海津市の職員さんと船頭さんが準備中。
写真右:(長良川西岸)乗船中。自転車も乗せてくれる。が、桟橋のような設備はない。
写真左:(長良川)船上より。上流に東海大橋が見える。
写真右:(長良川東岸)対岸の堤防から海津市側を見る。真向いが乗船したところ。遠く養老の山並が広がっている。 対岸の堤防道路は大型車が頻繁に往来している。
写真左:(木曽川西岸)渡船小屋。堤防上から木曽川側へ少し下がったところに建っている。
写真右:(木曽川西岸)渡船小屋を南から見る。木曽川の方は「塩田渡船」ということになっているのだが、看板は「日原」。
写真左:(木曽川西岸)渡船小屋の前から船付場までは林の中の道を行く。
写真右:(木曽川西岸)対岸から船がやって来る。川の中央あたりは「馬の背」といって浅瀬になっているらしく、南へ大きく迂回してくる。
写真左:(木曽川西岸)乗船中。船には、「第八塩田丸」と書かれている。
写真右:(木曽川東岸)愛知県側東岸到着。
写真左:(木曽川東岸)船溜に移動中。
写真右:(木曽川東岸)木曽川東岸の渡船小屋。ここも看板は「日原」になっている。
─ 船頭平河川公園 ─
渡船で愛知県側へ渡った後、旧佐屋川沿いに南へ走り、木曽三川公園の南、船頭平河川公園まで行った。 「船頭平閘門」というのがあって、周辺が公園になっている。木曽川と長良川の間に堤防をつくり、分流した結果、 2つの川の水位が異なることになった。この両方の川を船が往来するためにつくられた施設で、パナマ運河のロック、 といわれる施設と同じ。
写真左:南側の水門の上から南、長良川側を見る。水門操作の係員を呼ぶベルが掛かっている。
写真右:南側の水門の上から北側の水門を見る。水門の向こうは木曽川。
往来する船はこの2つの水門の間に入って、水位を合わせて先へ進んでいく。
─ 木曽川 ─
下の地図は揖斐川の右岸、多度付近(地図中、現在地と記載)に立っていた説明板である。
明治の河川改修以前の川の様子を描いてある。
明治の河川改修以前、木曽川は馬飼付近で長良川と合流していた。また、木曽川の 一部は佐屋川(地図中、緑色で塗ってある)となって分流し、関西鉄道(現JR関西線)の北で再び、合流していた。
今の地図で見ると、愛知・岐阜の県境は、渡船のある日原と森下の間でS字を描いて、 木曽川から長良川へと移っている。実はこの県境こそ、昔の長良川の跡なのである。
だから、河川改修以前の渡船は(今の)木曽川に日原渡船があり、長良川に葛木渡船 があった。(2006.11.森下渡船のハイキングで、「葛木渡船跡」の碑が立っている) 明治の河川改修で、馬飼から森下まで長良川の堤防を築いて、長良川を西へ移し、 森下から船頭平まで木曽川の堤防を築いて、木曽川を長良川から分けた。
佐屋川は両端を締め切り、廃川(はいせん)にした、と説明板に記述がある。
今回、この佐屋川右岸(西岸)の堤防と思われるところを自転車で走ってみた。
沿道、何ヶ所か、石碑や説明板が設置されている。
写真左:早尾の渡跡の碑。
写真右:宮地の渡跡の碑。
写真左:福原の渡跡の碑。
写真右:裏面に説明書きがある。
"古記録によれば「対岸までの川幅が400間(約700m)、船の大きさは 長さ3間・幅5尺で船頭は通常1人、出水時には2人で、人・人力車・牛馬・荷車などを渡す。増水や 強風で危険な時は、川止め。」とあります。大正10年ごろ廃止になりました。"
と記述されている。
風のない穏やかな一日で、サイクリングに好適な一日であった。
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