県内での歩道橋撤去は、これまで地域の再開発事業で撤去されたものがいくつかあるそうだが、安易に撤去を認めると、次々に取り壊される
恐れがあり
、歩行者の安全が
脅かされる
のではないかと警察では心配している。
一方、川鳩市側は「調査の時、歩道橋を利用した85人のうち、80人は幼稚園児が近くの公園の行き帰りに利用したもので、大人の利用者は数人に過ぎない」ので、実質的には歩道橋の利用者はいなかったと考えてよいと主張している。市長も「問題の歩道橋は、利用者が極端に少なく、地元住民からも要請があるので、撤去の計画を進めている」と話している。
警察は今のところ横断歩道での事故がないので、問題は起きていないが、事故はいつ起こるかわからないので、なるべく歩道橋を利用して欲しいと訴えている。 |
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人と車が平面で交差しないという優れた利点を歩道橋は持っている。一方で歩道橋は階段を上らなければならないし、雨の日などは滑りやすく危険だという意見もある。老人や体の不自由な人にとって、階段はきつい。また、道路とは人が歩くためにあるもので、もともと歩行者のものだ。それが車が増えたことによって、歩行者が歩道や歩道橋に
締め出された
のである。本来ならば、車が歩道橋を走るべきなのだ。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というようなジョークが流行する
反面で
、歩行者の犠牲が急増している。歩道橋の新しいあり方を真剣に考える必要があるようだ。
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