このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

中国(杭州・紹興・上海)−11 杭州の食事


 今回の杭州旅行では、観光も満足だったが、食事も満足行くものであった。この場を借りてご紹介したい。

 初日の夜は、 前日 キャバクラに行って寝不足だったこともあり、ホテルのそばで食べることにした。出発前にインターネット上で見つけた杭州のレストランリストを持参したところ、 天香楼 というレストランが比較的近くにあることが分かった。

 天香楼はホテルから10分ほどの距離であった。延安路というメインストリート沿いに建っている浙江飯店というホテルの2階と3階である。
 天香楼は1927年創業という由緒ある店である。ガイドブックによれば36部屋あり、4000人が収容できると言う。
 早速中に入っていくと、窓際の席に案内された。メニューを持ってきたウェイトレスが話し掛けてくる。僕が聞き取れなくてポカンとしていると、もう一人のウェイトレスがやってきた。「こっちのウェイトレスは日本語が話せるのか?」と思っていたところ、案の定中国語であり、相変わらず通じない。すると、ウェイトレスはマネージャーを連れてきた。心配したのか、他のウェイトレスもやって来て、僕は5〜6人の女性に囲まれた。

 僕の人生において、これほど多くの女性に取り囲まれたのは、生まれて初めてである。

 マネージャーが英語で話しかけてきたのには助かった。とはいえ、5〜6人の女性に囲まれた状況でメニューを選ぶというのは緊張するものである。女性に囲まれるのに不慣れなもので、ビールを飲む前に赤面してしまった。

 天香楼で注文したのは、乞食鶏である。雛鶏をハスの葉で包み、粘土で固めて蒸し焼きにした料理である。乞食鶏については美味しんぼで取り上げられたような記憶があるのだが、名前の理由は忘れてしまった。中国語では叫化童鶏というようである。
 ウェイトレスが、テーブルの上でナイフとフォークを使ってハスの葉を切り広げ、写真のような状態にしてくれた。ナイフとフォークで切って食べようとしたところ、、肉がものすごく柔らかいのに気付いた。試しに箸を使ったところ、箸でも簡単に骨と切り離すことが出来た。
 確かにおいしいのだが、量が多く、後半やや飽きてしまった。やはり中華料理は一人旅に向かない。

乞食鶏



 二日目は、 飛来峰 からレンタサイクルで帰ってきて、さらにもう一回蘇堤を走ったりしたため、ホテルに帰ってきたのは、18時30分頃であった。杭州最後の夜なので、せっかくだから名店の 楼外楼 に行くことに決めていた。
 楼外楼は 平湖秋月 のそばにある。午前中に店の位置を確認しておいた。レンタサイクルで帰ってくるときに店の前を通ったところ、店の前の駐車場は満車である。不安に思い、ホテルのコンシェルジェに予約を頼んだところ、「楼外楼は週末は予約を受け付けておりません。混み合う店なので、早目に行くことをお薦めします。」と言われた。徒歩7時間とレンタサイクル2時間なので、少し休もうかと思っていたのだが、荷物を置くだけですぐに出発した。

 楼外楼の創業は1848年というから清代である。ガイドブックによれば、孫文や魯迅が来たこともあり、周恩来に至っては10回以上も来店しているというからすごい。
 この日はメニューまであらかじめ決めていた。東坡肉西湖醋魚である。
 東坡肉については、こんなエピソードがある。蘇東坡が 蘇堤 を築いたおかげで、周囲の農地は旱魃や水害の心配がなくなり、杭州は大豊作に恵まれた。喜んだ農民は豚肉や酒を持って、蘇東坡のところに挨拶に訪れた。蘇東坡は辞退するわけにもいかないので、大量の豚肉を酒とともに煮込み、また各農家に配った。農民は大喜びし、これを東坡肉と呼んだという。
 楼外楼の東坡肉は、なんと1個8元(=120円)という安さであった。ここの東坡肉は、右の皿にある皮で巻いて食べる。
 もう一つの料理である西湖醋魚は西湖の草魚の甘酢あんかけである。

 楼外楼ではなぜか注文で苦労することは無かったが、そのかわりウェイトレスに取り囲まれなかったのは残念である。

東坡肉西湖醋魚

 天香楼、楼外楼ともに、さすが由緒ある名店という雰囲気で、十分満足できる味であった。ウェイトレスも親切であった。しかも、値段はビールやチャーハンを頼んでも3,000円以下である。実に素晴らしい。満足はしているものの、誰かと行けばもっと別の料理も食べることが出来たはずであり、その点が残念である。



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください