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台湾31 中正紀念堂・総統府

 台北101のある市政府駅から中正紀念堂駅までは台北駅の乗り換えを含んで20分ほどだろうか。3km以上あるので歩くのはお勧めしない。台北に来るたびに中正紀念堂を訪問している( 2000年2002年2003年 )ものの、夜に来たのは初めてだ。もちろん内部の見学はできない。
 中正紀念堂はライトアップされているのではないかと思ったのだが、予想に反して暗かった。観光客も少なく、にぎやかな昼間とはうってかわって静かであった。

正門
 
  中正紀念堂は煌々とライトアップされているわけではないけれど、抑えた明かりもいいものだ。なんとなく厳粛な感じがする。

中正紀念堂

中正紀念堂からの眺望



 中正紀念堂から総統府まで10分ほど歩いた。これも僕の中では定番コースである。総統府はかなり明るくライトアップされていた。総統府内部についての記述は こちら をどうぞ。

総統府

 
総統府

 2007年4月11日、中国の温家宝首相が来日し、首脳会談を行った。日本経済新聞によれば、「二つの中国の立場を取らず、台湾独立も支持しない。」と安部首相が言明したそうだ。
 「一つの中国」ほど大嘘はない、というのが僕の考えだ。そもそも1895年に 下関条約 で日本に領有権が移った。交渉相手は清であった。1911年に中華民国が建国され、第二次世界大戦後に国共内戦で敗れた蒋介石が台湾に逃げてきた。1949年に中華人民共和国が建国された。したがって、中華人民共和国は台湾を統治したことは無い
  なぜ、中国共産党政府は、統治したことも無い台湾が欲しいのか。台湾が中国よりはるかに繁栄しているからである。

 台湾が清から離れてもう110年以上経過している。戦後台湾に逃げてきた外省人でさえ、それから60年以上が経過しているのだ。今頃中国に戻りたいとは思わないであろう。
 暗黒政治の北朝鮮が国家として認められており、民主的な台湾が国家として認められていないというのが、国際政治の「大嘘」である。台湾は民主主義国家である。台湾人は総統を選挙で選んでいる。そのような人々がなぜ共産党の統治を受けなければならないのだろうか。世界の民主主義国家は、中国共産党政権から台湾を守らなければならない。

 2007年4月現在、民進党の陳水扁が総統の地位におり、総統府で執務をしている。来年の総選挙は激戦が予想されているが、独立派に勝って欲しいものだ。


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