このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句
御命講や油のような酒五升
出典は
『芭蕉庵小文庫』
。
元禄5年(1692年)、芭蕉49歳の時の句。
『蕉翁句集』
(土芳編)には「貞享五辰ノとし」とある。
日蓮消息文「
新麦一斗、筍
(たけのこ)
三本、油のやうな酒五升、南無妙法蓮華経と回向いたし候
」による。
御影講や油のやうな酒五升
日蓮上人の報書に「新麦一斗、筍三本、池のやうな酒五升、南無妙法蓮花経と回向いたし候」又翁ひとゝせ許六亭に旅寐の比、此報書を讀て、新麦に筍ハよき發句の掛合なりとて人々案しけるに、「新麦や筍ときの草の庵」と句作て許六にたひけるよし。「晋子か謡ハはいかいの源氏なり」と申けるも、かゝる可笑ミさひしみの収所なるへし
『芭蕉句解』
御命講
(おめいこ)
は日蓮の命日(1282年)であるから、10月13日の御会式
(おえしき)
のこと。日蓮は池上
本門寺
で没した。
芭蕉は御命講の萬燈会の行われる10月12日に他界する。
埼玉県深谷市の
光厳寺
千葉県勝浦市の
本行寺
、松戸市の
本土寺
静岡県富士市の
「かんかん堂」
山梨県身延町の
久遠寺
長野県富士見町の
真福寺
大阪府大阪市の
妙法寺
岡山県井原市の
妙典寺
長崎県平戸市の
瑞雲寺
に句碑がある。
本行寺の句碑
「かんかん堂」の句碑
真福寺の句碑
久遠寺の句碑
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