このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
瑞雲寺
〜「御命講塚」〜
平戸市鏡川の「寺院と教会の見える風景」に瑞雲寺がある。
金龍山瑞雲禅寺
応永9年(1402年)、創立。
曹洞宗
の寺である。
本堂の右手に「御命講塚」があった。
御命講やあふらのやうな酒五升
『諸国翁墳記』
の12番目に「
御命講塚 肥前平戸
ニ
アリ 連中建
」とある。
出典は
『芭蕉庵小文庫』
。
元禄5年(1692年)、芭蕉49歳の時の句。
『蕉翁句集』
(土芳編)には「貞享五辰ノとし」とある。
この句の碑が禅宗の寺にあるのは珍しい。
「御命講塚」の右に山頭火の句碑もあった。
酔いどれも踊り疲れてぬくい雨
昭和7年(1932年)3月31日、
山頭火
は田平から平戸を訪れた。4月3日の句。
印肉老人また出かけて酔うて来て踊つた、踊つた、夜の白むまで踊つた、だまつて、ひとりでおとなしく——あゝ、かなしい、さみしい。
また雨、ふるならふりやがれ!
晴れて寝、曇つて歩く、善哉々々。
酔ひどれも踊りつかれてぬくい雨
ふるさと遠い雨の音がする
『行乞記(二)』
亀岡公園
に同じ句の碑がある。
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