このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句
世の人の見付ぬ花や軒の栗
出典は『奥の細道』 。
元禄2年(1689年)4月24日(陽暦6月11日)、須賀川の可伸庵を訪れて詠まれた句。
軒の栗(可伸庵跡)
此宿の傍に、大きなる栗の木陰をたのみて、世をいとふ僧有。橡ひろふ太山もかくやと閒に覚られて、ものに書付侍る。其詞、
栗といふ文字は西の木と書て、西方浄土に便ありと、行基菩薩の一生杖にも柱にも此木を用給ふとかや。
世の人の見付ぬ花や軒の栗
『奥の細道』
宮城県仙台市の
野草園
福島県須賀川の
可伸庵跡
神奈川県横浜市の
清源院
長野県伊那市
山寺の路地裏
岐阜県大垣市の
ミニ奥の細道
に句碑がある。
可伸庵跡の句碑
『俳諧書留』
に「隠家やめにたゝぬ花を軒の栗」とある。
桑門
可伸
のぬしは栗の木の下に庵をむすべり、伝聞、行基菩薩の古、西に縁ある木成と、杖にも柱にも用させ給ふとかや。隠栖も心有さまに覚て、弥陀の誓もいとたのもし
隠家やめにたゝぬ花を軒の栗
翁
稀に蛍のとまる露草
栗斎
切くづす山の井の井は有ふれて
等躬
畔づたひする石の棚はし
曾良
歌仙終略ス
連衆 等雲・深竿・素蘭以上七人
芭蕉の句
に戻る
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください