このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

蕉 門

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島崎又玄

島崎味右衛門清集(きよため)。伊勢の神職。

 貞亨5年(1688年)2月4日、芭蕉は 伊勢神宮外宮 参拝の折、伊勢山田の益光亭で八吟歌仙。

貞亨五年

何の木の花とハしらす匂ひかな
   芭蕉

こゑに朝日をふくむ鶯
   益光

春ふかき柴の橋守雪はきて
   又玄

二葉のすみれ御幸待けり
   雪庵


 元禄2年(1689年)9月11日、芭蕉は伊勢山田に至り、翌12日から西河原の島崎又玄方に滞在した。

   伊勢の国又玄が宅へとゞめられ侍る比、その
   妻男の心にひとしく、もの毎にまめやかに見
   えければ、旅の心をやすくし侍りぬ。彼日向
   守の妻、髪を切て席をまうけられし心ばせ、
   今更申出て

月さびよ明智が妻の咄しせむ
   風羅坊


大津市坂本の 西教寺 に句碑がある。


月さひよ明智の妻のはなしせむ

 元禄4年(1691年)9月、又玄は 無名庵 に滞在中の芭蕉を訪ねた。

又玄の句碑


木曽殿と背中合わせの寒さかな

又玄の句

若菜摘けふはづかしき手の太り


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