このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2005年
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浄蓮の滝
〜伊豆の踊子〜
湯ヶ野温泉
から国道414号で新天城トンネルを抜け、浄蓮の滝へ。
浄蓮の滝の入口に伊豆の踊子の像があった。
『伊豆の踊り子』に浄蓮の滝は出てこない。踊り子が竹を持っているので、河津の浜を歩いているところであろう。
「私」はどこを指差しているのだろうか。
「あれが大島なんですね。」と言っているような気もするが……。
浄蓮の滝
滝の写真は難しい。
駐車場に浄蓮の滝をイメージした電話小屋があった。
壁面に
与謝野晶子
と
北原白秋
の歌、それに渡辺水巴の句が書いてあった。
かたはらに刀身ほどの細き瀧白帆の幅の浄蓮の瀧
与謝野晶子『白桜集』より
うすうすに身のほそりつつ落つる影浄蓮の瀧もみ冬さびたる
北原白秋『渓流唱』より
言葉少なに去る山葵田の花ざかり
渡辺水巴『北伊豆の旅』より
昭和10年(1935年)1月、北原白秋は
湯ヶ島温泉「落合楼」
に20日あまり滞在、その時の印象をもとに「湯ヶ島音頭」や『渓流唱』が作られた。
冬の山葵田
石走る水に冴えたつ色ながら冬は山葵の根にひびくめり
うすうすに身のほそりつつ落つる影浄蓮の瀧もみ冬さびたる
『渓流唱』
昭和12年(1937年)10月8日、
与謝野晶子
は伊東
「抛書山荘」
に2泊。11日、修善寺温泉から浄蓮の滝を訪れ、
湯ヶ島温泉「落合楼」
に泊まった。
君ありて溪間の路を先づ入らば天城の瀧よ落ちずともよし
かたはらに刀身ほどの細き瀧白帆の幅の浄蓮の瀧
いと細き筋集りて流るれば梳くべき櫛の思はるる瀧
『白桜集』
(時雨抄)
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