このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
中里介山 (なかざと・かいざん) 1885〜1944。 |
<< 小説「大菩薩峠」に出てくる主な登場人物の紹介 >> |
●机竜之助(つくえ・りゅうのすけ)……第1話〜。この小説の主人公。剣客。武州・沢井の道場の若先生。第5話で失明。吉田竜太郎は変名。新徴組や天誅組に参加。様々な女の世話を受け、人間の血を見ないと生きていけない悪のヒーロー。必殺「音無しの構え」。 ●宇津木兵馬(うつき・ひょうま)……第1話〜。奉納試合で打ち殺された兄・文之丞(ぶんのじょう)の敵(かたき)を討つため竜之助の行方を捜す少年剣士。剣豪・島田虎之助の下で修行。初心で真面目な善玉キャラ。 ●駒井(能登守)甚三郎(こまい・じんざぶろう)……第11話〜。旗本。甲府勤番支配。失脚後、自由を求めて海外移住を計画。房州・洲崎(すのさき)で蒸気船「無名丸(むめいまる)」を建造。秀才。 ●神尾主膳(かみお・しゅぜん)……第1話〜。三千石の旗本。零落して甲府勤番の組頭に。その後、江戸に閑居。酒乱。手の付けられない悪人だが憎めないキャラクター。眉間に傷を負って三つ目の容貌に。 |
●裏宿の七兵衛(うらじゅくのしちべえ)……第1話〜。俊足の老盗賊。生まれ持った泥棒癖。武州・青梅の裏宿の百姓でもある。お松のために尽力。駒井の移住計画に共鳴。善人。 ●がんりきの百蔵(がんりきのひゃくぞう)……第7話〜。俊足のならず者。竜之助に右腕を斬り落とされる。女好き。神出鬼没のお騒がせキャラ。 ●水車番の与八(すいしゃばんのよはち)……第1話〜。武州・沢井の水車小屋の番人。馬鹿正直で馬鹿力。竜之助の父・弾正(だんじょう)に拾われた棄児(すてご)。竜之助の子・郁太郎を養育。 ●道庵先生(どうあんせんせい)……第2話〜。下谷の長者町の貧乏医者。いつも酔っ払っていて人騒がせなキャラクターだが、腕は超一流。医者が本業で、酔っ払いが副業。米友をお供に諸国を漫遊する。 ●宇治山田の米友(うじやまだのよねとも)……第6話〜。子供のような年寄りのような壮者(わかもの)。お君の幼馴染。杖槍の遣い手。道庵は命の恩人。正直者だが短気のためいつも騒動になってしまう。 ●清澄の茂太郎(きよすみのしげたろう)……第18話〜。どんな獣とも仲良くなり、いつも般若の面を小脇に抱え、ヘンテコな即興歌を歌っている無邪気な子供。幼い時に父母と死別。房州でお角に見出され両国の見世物小屋へ。駒井のメンバーの一人。 ●弁信法師(べんしんほうし)……第18話〜。盲目のおしゃべり小坊主。茂太郎が預けられていた房州・清澄寺にいた。勘が鋭い。琵琶弾き。 |
●お浜(おはま)……第1話〜。兵馬の嫂(あによめ)。文之丞の妻。郁太郎の母。甲州・八幡村の小泉家の娘。竜之助と駆け落ちし、江戸で所帯を持つ。 ●お豊(おとよ)……第1話〜。お浜似の女。鈴鹿峠で出会った竜之助と江戸へ駆け落ちする約束をする。三輪の藍玉屋の不良息子・金蔵に付きまとわれる。この小説一番の薄幸キャラか。 ●お松(おまつ)……第1話〜。巡礼中に祖父を竜之助に辻斬りされた少女。七兵衛に助けられ江戸へ。京都・島原に売られたり、兵馬に思いを寄せた時期も。駒井のメンバーの一人。 ●お絹(おきぬ)……第1話〜。旗本・神尾家の先代の愛妾。花の師匠。男好き。妖婦。神尾主膳と夫婦のように暮らす。竜之助とかかわったことも。またの名をマダム・シルク。 ●お角(おかく)……第9話〜。両国の女軽業の親方。米友やお君やムクや茂太郎を見世物に使うなどバイタリティー溢れる興行師。お銀様が苦手。米友が唯一の苦手とする人。 ●お君(お玉)(おきみ)……第6話〜。伊勢で「間(あい)の山(やま)節」を唄う歌うたいの少女。お玉は芸名。駒井の愛妾となり、登を出産。米友とは幼なじみ。ムク犬の飼い主。薄幸キャラ。 ●お銀様(おぎんさま)……第12話〜。甲州・有野村の大金持ち・藤原家の一人娘。幼少時に顔に火傷を負う。なのでいつも御高祖頭巾を被っている。我ままの暴女王。父・伊太夫に反抗。盲目の竜之助を愛するように。胆吹山麓に理想郷「胆吹王国」を建設。 ●お雪ちゃん(おゆきちゃん)……第21話〜。甲州・上野原の月見寺の娘。お若の妹。竜之助を連れて信州・白骨温泉へ。弁信と心の交流。純真な少女。 |
●岡本兵部の娘(おかもとひょうぶのむすめ)……第23話〜。里見もゆる。萌(もゆる)。房州・保田の庄屋の娘。居候していた茂太郎を可愛がる。精神を病んでいる。駒井のメンバーの一人。 ●お徳(おとく)……第8話〜。白根山の女子連(おなごれん)「山の娘」の宰領。徳間峠で出会った竜之助の世話をした。 ●お若(おわか)……第19話〜。お雪ちゃんの姉。巣鴨の庚申塚で不義の制裁を受けていたところを竜之助に命を助けられた人妻。高尾山の蛇滝(じゃたき)で竜之助を世話した。 ●お蝶(おちょう)……第9話〜。正直な性格の夜鷹(よたか)の女。米友と交流。登場回数は少ないが非常に印象に残るキャラ。 ●お蘭(おらん)……第32話〜。高山のお代官・胡桃沢の愛妾。竜之助と駆け落ち後、がんりきの百蔵と関係。典型的な淫婦。 ●福松(ふくまつ)……第25話〜。松太郎。宇津木兵馬との絡みで登場する芸妓(げいしゃ)。浅間の温泉で兵馬と出会い、その後、高山で再会。初心な兵馬を誘惑して旅の道連れに。 |
●田山白雲(たやま・はくうん)……第21話〜。足利の旅絵師。陸奥(みちのく)を旅する。房州で知り合った駒井と知的談義。駒井のメンバーの一人。 ●郁太郎(いくたろう)……第1話〜。竜之助とお浜との間に出来た子。水車番の与八に拾われ養育される。 ●ムク犬……第6話〜。お君の愛犬。勇猛果敢。漫画チックに大活躍。駒井のメンバーの一人(?)。 ●忠作(ちゅうさく)……第8話〜。甲州の砂金堀りの少年。お絹にそそのかされて江戸へ。金に目がない。 ●慢心和尚(まんしんおしょう)……第15話〜。甲州・恵林寺(えりんじ)の師家(しけ)。「慢心してはいけません」が口癖の豪傑。 ●金椎(キンツイ)……第21話〜。駒井の助手。中国の少年。キリスト教の信者。耳が聞こえない。駒井のメンバーの一人。 ●マドロス君……第25話〜。房州・洲崎の駒井の家に闖入してきた酔いどれの異国人。ウスノロ氏。駒井のメンバーの一人。 ●伊太夫(いだゆう)……第12話〜。お銀様の父。甲州・有野村の藤原家の当主。娘・お銀様に手を焼く。働き者の与八をすっかり気に入る。 ●仏頂寺弥助(ぶっちょうじ・やすけ)……第22話〜。不埒な剣客。友人の丸山勇仙(書生)と共に諸国を放浪。主に宇津木兵馬との絡みで登場する厄介キャラ。 |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |