このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


PART2



キャブ下(非公式側) 
先ずはキャブ下、非公式側が仕上がりました。今回は必要最低限のデティールに留めています。二子
三方コックに隠れた揺りシリンダーは、安全弁を元に制作。ワールドでも部品請求出来ますが、単価
的にはKATOの方が安価ですので、こちらの使用をお奨めします。実際の取り付けに関しては、必要な
部分だけを残し、安全弁の上下方向を切断したものを、少し傾けて取り付けるだけ。取り付け台座は
手持ちのジャンクパーツで代用しても構わないけど、BONA製のEF81用パーツ類中スカートステップ
(“甲”字形状)取り付け基部の部品がリベットの再現もされていて最適。これをやはり必要な箇所
のみ残し、前述の安全弁と組み合わせます。画像には写っていないので、それぞれの形状を想像して
みて下されば、どのような姿になっているか?容易に推測できるかと思いますが.....        

今回は、二子三方コックは帯板を取り付けただけですが、出来れば4本のリベットだけでも再現して
あげたい処。リベットの位置が正方形となるようにするにはかなり難しいのですが、C623重油タンク
の時の様に、ハセガワ製のエッチングメッシュをテンプレートにすれば、そんなに難儀しませんので
拘るお方は是非、作り込んであげて下さい。


さて、二子三方コック上に位置するキャブ側面にハンダが少し残っています。この残り具合では確実
に仕上がりに影響する為、後で忘れずキサゲて綺麗にします。肉眼ではほんの僅かな“盛り上がり”
ですので見過ごしてしまいそうな程些細な事ではありますが「車両各部を作る際、何度も見直して十
分と思えたら、次の行程に移る。」これが車両全体の仕上がりを左右させる最も重要な事なんです。
どんなに作り込んでも、この様に余分なハンダが残っていては、今までの苦労が全て台無し!という
事にもなりかねません。地道な作業ですが、精密化する/しないにかかわらず、ハンダ付け工作の基本
なんですから、ひとつひとつ丁寧に作業を進めてください。私や、貴方の、愛する蒸気の為にも....  


画像では見えないですが、揺りシリンダーも付いてます。


同、キャブ上 
仕上げの際に、予めキサゲる事を考慮した制作行程を計画しておく事も、時には必要です。   
逆に、仕上がり時に殆ど表に現れない様な箇所は、その周囲を工作する時、なるべく余分なハンダが
流れない様にする事も大事。実を言うと、これは簡単です。(これがなかなか難しいンだけどね。)
「必要最低限のハンダしか使用しない。」
「フラックスは少量を筆に取り、接合箇所に塗る。」
そして、実際にコテを握る時に素早い作業を心がければ、隣接する(既に取り付けた箇所)が溶解す
る事が減少出来る筈で...半径3mm以内の範囲であっても、各部品の固定に成功しています。    

「キサゲるか?/キサゲ無いでも大丈夫か?」の見極めに関してですが、余分な「ハンダが極端に盛り
上がっている場合」「平滑でない」「明らかに段差が生じている」等々....マクロ撮影にて初めて気付く
という場合もあります。(個人間によってその判断は異なりますので)基準というものは無いけど....
しかしながら自分の場合、前述した点に留意しています。但し“基準はない”といっても、元からあ
るモールドが埋まるようなものは例外。ハンダの吸い取り線を使用できる状態ならば、キサゲよりこ
ちらの方を使用した方が良いかもしません。しかし吸い取り線を使う場合、相当の熱量を要しますの
で、その近辺に繊細な仕立てがしてある場合(他の溶解を防ぐ為にも)キサゲの方が有効かと思いま
す。

反面、後でもキサゲ等が出来る様な場所の場合...工作を進めてから“最終的な仕上げ”の際にキサゲ等
を行う事も出来ますから(キャブ屋根/雨とい付近等)特に、製作中に取れそうな箇所はキサゲを後回
しとして、箇々に応じた対応をしています。


さて、発電機からキャブ屋根に延びる排気管の形態をC5560に倣い一部を改めました。PART1の画像
と見比べてみて下さい。及び、汽笛引き棒も“突き合わせ”にて追加しています。         



オイルポンプ箱近辺 
オイルポンプ箱というよりカバーという方が正しい様な....この正式名称は知りません。(笑)
この直前位置するバルブ類、実機のC5560ではボイラーに対し水平に位置するのですが、つい
うっかりこの位置にしてしまいました。それぞれの位置に0.1mmの隣銅線を取り付けてある為
今更、修正するのも面倒な事と思い、今回はこのままとしてあります。


本当ならば位置を修正すべき....(^^ゞ


...この様な事は概ね、完成後に悔やむ事となるので、より実機に近づけるには、制作前に十分な
量の資料を揃えておくのが鉄則。まして“特定号機”化を目指すのならば、ごく当たり前の常識
なので、如何に日頃に於ける“資料収集”が重要か、今更ながら....再認識する次第であります。


後方より〜明らかにC623と比べ、仕上げが雑だわ。(爆)
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PART3 PART8(製作中)
PART4
PART5
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しらさぎ鉄道(株)

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