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2003初夏 宮古島・島豆腐作り体験の旅(その1)

最終更新日 2003.9.26

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【はじめに】
沖縄のガイドブックに、宮古島のお豆腐屋さんが紹介されていた。
このお豆腐屋さんでは、事前に電話すれば豆腐作り体験も出来るらしい・・・。

2003年の春、沖縄の旅を計画している時に、そのことを思い出した。

豆腐作りに携わっている一人として、また、沖縄が大好きな一人として、内地の豆腐とは違う沖縄の島豆腐のことをもっと知りたいと思った。
よ〜し!宮古島に行こう!!

こうして今回の旅は宮古島に決定した。

宮古空港
(宮古空港)
2003年5月21日(水)
11:30、東京・羽田から那覇経由で約3時間の空の旅。
とうとう宮古島にやってきた!

沖縄地方は本州よりひと足早く梅雨入りしていたが、今年はあまり雨は降っていないらしい。
那覇では小雨が降っていたが、宮古は時折薄日が射す、まずまずの天気だ。

さっそく今回島豆腐作り体験をお願いしていた「石嶺とうふ店」に、到着の電話連絡を入れた。
今日は、これからのスケジュールについて打ち合わせすることになった。
とりあえず宿に荷物を置いてから行くことにした。

空港からタクシーに乗り、宮古島の中心地・平良(ひらら)市街に向かった。
琉球民宿つるみ荘(平良市西里)
(琉球民宿つるみ荘)
10分後、平良市西里に到着。
今回の宿「琉球民宿つるみ荘」を探す。

のんびりとした空気が感じられる裏通りに宿はあった。
建物は琉球瓦の木造2階建てで、かなり古かった。
ん〜、私好みの宿だなぁ。

相部屋素泊まりで1泊¥2000。
宮古島にはYHもあるが、YHより安いので「つるみ荘」に決めた。
商店街、港にも近く、立地条件は申し分ない。

関西出身の20代の女の子が宿を任されていた。
5泊分の宿代を払い、2階の洋室へ案内された。
今は長期の女の子が一人、泊まっているだけらしい。

ソーキそば(古謝本店)
(古謝本店のソーキそば)
宮古島での足として、宿のレンタサイクルを利用することにした。
1日¥500と良心的な料金である。

豆腐作り体験で長靴が必要とのことで、さっそく買い物に出掛けた。
宮古島唯一の国道390号沿いをゆっくりと南下。
沖縄ではメジャーなスーパー「サンエー」で長靴を購入。

昼飯をまだとっていなかった。
旅ではなるべくその土地の郷土料理(高級料理は無理だけど)を食べようと思っている。

宿から歩いて5分の「古謝本店」に入った。”宮古そば”の老舗である。
「ソーキそば」(¥650)を頼んだ。

実は、沖縄版の”そば”(そば粉は入っていない)は、今まであまり美味しいとは感じていなかった。

しかし、古謝本店の”宮古そば”を食べてビックリ!
美味しい!!
なんて表現してよいかわからないが、麺も具も汁もすべて美味しかった。
”沖縄そば”や”八重山そば”とは、何かが違う。
一気に”宮古そば”ファンになった。
さとうきび畑に囲まれた「石嶺とうふ店」
(石嶺とうふ店)
お腹もいっぱいになったところで、そろそろ打ち合わせの時間だ。

「石嶺とうふ店」は、平良市街からやや北東の”西原”という地区にあるらしい。
ガイドブックのちょっと頼りない地図を見ながら、自転車を走らす。

港を通り過ぎ、少し急な坂道を登りきると民家もぐっと減り、さとうきび畑が広がっていた。

20分後、西辺(にしべ)小学校近くのさとうきび畑の中にぽつんと「石嶺とうふ店」はあった。

島豆腐の出来るまで工程表
(工程表)
14:00、自転車を庭に置いて、作業場へ。

ご主人と奥さんに「はじめまして。よろしくお願いします。」と挨拶をした。
優しそうなご夫婦だったのでホッとした。

作業場は6畳2間ほどの広さで、2つの薪釜が備えてあった。

さっそく、ご主人から島豆腐の出来るまでを壁に貼ってある工程表を使って説明を受けた。

自分も現在、食品工場で豆腐を作っているので、自分の作っている豆腐と比較しながら説明を聞いた。

※島豆腐の出来るまでは、 特別編 で紹介しています。
島豆腐を試食
(島豆腐を試食)
午前中に出来たばかりの島豆腐を一丁いただいた。

一丁といっても内地の二丁分はあろうかと思われる大きさだった。
全部食べられるかなぁ・・・。

箸で割ってみたが、身がぎゅっと凝縮されているのがわかった。

醤油はつけずにそのままで、一口ずつ味わって食べた。
島豆腐は水にさらさないので、まだ少し温かさが残っていた。
大豆の甘みとかすかな塩味が口の中で広がった。

一丁食べきるのはちょっと大変だったが、なんとか完食できた。
ご馳走様でした〜。
明日は早朝4:30に来ることになった。

ご主人は毎朝2:30には起きて作業を始めているそうだ。
やはり、お豆腐屋さんの朝は早い!

久々に早起きせねば。起きられるかなぁ。
ちょっと心配・・・。
宮古口は難しいさぁ
(宮古口の標語?)
今日はひとまずこれにて終了。

再び自転車に乗り、宿に向かった。

途中、宮古の方言で書かれた標語(?)の看板を見つけた。
「ナキー アスムヌゥ バライド ファウ」
なんて意味なんだろう・・・??

来た時と同じ道ではと思い、途中から違う道を南下してみた。
時間に余裕がある時、わざと道に迷うのも、ちょっとドキドキして楽しい。

さとうきび畑を眺めながら、のんびり自転車のペダルを漕ぐ。
すれ違う車も少なく、歩いている人など見掛けない。
だんだんこの方向で良いのか不安になってきた。

ガイドブックの地図を確認。かなり南下してしまったらしい。
地図はこまめに見ないとダメだなぁ。(と、いつも反省するのだが・・・)
宿に戻ったのは、それから2時間後だった。
好きで迷ったとはいえ、ちょっと迷いすぎだったなぁ。

シャワーを浴び、サンエーで買ったパンと牛乳を夕食にして、22:00には早々と眠りについた。

・・・が、窓を開けっ放しにしていたため(網戸はない)、蚊の襲撃にあい、あまり眠れぬまま翌朝を迎えるのであった。

(その2)に続く

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