このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
安息日の労働 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<本文> 日曜出勤と言うのは一般に考えられているほどは普及していないようである。オランダの全労働者のうちおよそ15.1%が定期的に、9.4%が時々日曜出勤しており、この数値はEUの平均をわずかに下回っている。日曜出勤の割合が最も高いのはイギリスで42%となっており、以下デンマーク、アイルランド、スウェーデンが続く。ポルトガル、スペインの割合は最も低く、20%以下である。96年に制定された労働時間方によると、日曜日の労働は原則として禁止されているが、仕事の性質上日曜日も勤務する必要がある場合、労働者が同意した場合に限って日曜出勤が認められる。また、会社の事情によって日曜日にどうしても営業しなくてはならない場合は労使協議会の許可が必要になる。日曜日に働く労働者は、最低13週につき4日曜日は休まなくてはならない。 労働者は日曜出勤を拒否することも出来るのだが、RMU(Reformatorisch Maatschappelijke Unie)によると、これは現実にはかなり難しいことである。RMUの調査によれば、日曜にも営業している企業の半数が社員を採用する際に日曜出勤を求めており、それを拒否した場合、当然採用されるチャンスも小さくなるということである。
<コメント> オランダで買い物をする でも述べましたが、オランダのお店と言うのはホテル・飲食店をのぞいて土曜日(に限らないところもあるけど)は5時、6時にはさっさと閉店してしまい、日曜日はほとんど休業しているんですね。Avondwinkelと呼ばれる、午後から深夜まで営業する店もあることはあるのですが、品揃えはあまりよくないし、何よりお値段が高めなんですよね。 以下94年の資料ですが、オランダでは商店は週に55時間しか営業できないことになっているそうです。これはEU内では一番短い時間です。お隣のベルギーは91時間(月〜土の朝5時から夜8時まで、金曜日は夜9時まで)、イギリス、フランス、アイルランド、ポルトガル、スペイン、ギリシア、スウェーデンは112時間(全日朝8時から夜12時まで)で、この7カ国は日曜の営業も認められています。その割にスペイン、ポルトガルの日曜出勤の割合が低いのは面白いなぁ、と思うのですが、この資料が作られた年が違うから、そのせいもあるかもしれません。 オランダで日曜日の営業が嫌われる理由として、以下のようなものが挙げられています。
それでも最近は規則も変ってきていて、Randstad(アムステルダム、ロッテルダム、ハーグ、ユトレヒトとこれらの都市に囲まれた地域。言ってみればオランダの首都圏)あたりでは日曜日も営業する店が増えてきたようですし、フローニンゲンでも毎週第一日曜日の午後はKoopzondagといって営業している店が結構あります。フローニンゲン市の法律で、確か年に13回まで日曜日も営業していいんだとか。
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