このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

 

房総半島横断鉄道を辿る 〜〜いすみ鉄道・小湊鉄道乗車記〜〜

 

TAKA  2005年 6月 2日

 

 

 皆さん今晩はTAKAです。 5月 8日(フォーラム発起会の翌日でしたが)偶々午前中仕事で上総一ノ宮に行く用事が有り日曜日の事もあり午後がフリーになり車も無い状況だったので(車は便乗だったので)、「只東京へ外房線で帰っても仕方ない」と思い近いローカル線であったにも関わらず乗車の機会の無かった「いすみ鉄道・小湊鉄道」に乗車してみる事にしました。
 私にとっても土地勘が全く無い地域ではない物の(時々車で通る)、始めて乗車の鉄道でありそんなに資料等が無い状況ですが、両鉄道の状況を基にレポートを纏めて見ました。御笑覧下さい。

 ☆当日の乗車ルート
 上総一ノ宮13:04→13:21大原(駅で時間調整)大原13:55→14:26大多喜(駅周辺を散策)15:59→16:20上総中野16:38→17:48五井

 ☆参考文献・参考サイト
 ・鉄道ピクトリアル1996年4月臨時増刊号「関東地方のローカル私鉄」
 ・数字で見る鉄道2003(運輸政策研究機構発行)
 ・ いすみ鉄道株式会社 ホームページ
 ・ 小湊鉄道株式会社 ホームページ
 ・ 千葉県の鉄道とバス(県交通計画課HP内)
 ※それ以外の資料に関しては引用時に適宜説明いたします。

 

 

 (1)いすみ鉄道・小湊鉄道の概況

 先ずはいすみ・小湊両者の鉄道事業の概要です。

 会社名    営業キロ   車輌数  職員数  輸送人員    輸送密度    資本金     営業収益    営業費用    営業損益 
 いすみ鉄道  26.8km   7両  33名   604千人   764人/日  269百万円  123百万円  261百万円  −123百万円
 小湊鉄道   39.1km  14両  83名  2104千人  1769人/日  202百万円  711百万円  709百万円     2百万円


※いすみ鉄道・小湊鉄道の各駅利用人数は「上記紹介サイト 千葉県の鉄道とバス 鉄道輸送の現状 県内鉄道各駅乗車人数 」を参照下さい。
 会社の経営形態としては「いすみ鉄道→千葉県34.2%・大多喜町15.17%株所有の第三セクター」「小湊鉄道→九十九里鉄道50.5%・京成電鉄29.8%所有の準京成系民間鉄道」と言う形でかなり異なります。
 又元々「いすみ鉄道→旧国鉄木原線からの転換路線」「小湊鉄道→戦前の房総縦断を目指した軽便鉄道が生き残った」鉄道であり、昔は「木原線→大原〜木更津(久留里線)間の房総横断を目指し大原方から建設」「小湊鉄道→五井〜安房小湊間の房総縦断を目指し五井方から建設」された路線であり、其の両線が目的を達成できずに偶々上総中野で接続・終点とし今の形となったと言うのが「房総半島縦断鉄道」の現実です。
 (木原線は1934年・小湊鉄道は1928年に上総中野まで開業)
小湊鉄道・いすみ鉄道は小湊鉄道五井〜上総鶴舞間・いすみ鉄道大多喜〜久我原(逆向きの感じだが)で国道297号線といすみ鉄道大多喜〜大原間で国道465号線と平行しています。又鉄道に並行するバス路線は小湊鉄道がこの地域のバス運行者であることも有り一般路線では平行路線はありませんが、高速バスでは上総牛久で 小湊バスで茂原〜横浜・羽田空港路線と接続する上総牛久〜安房小湊線京成バス・鴨川日東バスの東京〜安房小湊線 が上総牛久・鶴舞・大多喜に停留所が有る状況です。又両バス路線ともアクアライン経由のバス路線であり、東関道市原インター経由で千葉・東京方面を結ぶ路線がなく、高速バスも準並行路線で終わっているのが特徴です。
 この様な状況から両鉄道の状況は「沿線地域の数少ない公共交通機関」として存在はしているが、ライバルは国道を利用するマイカーであり、数字指標を見る限り、東京・千葉の最遠のベットタウンに掛かっている小湊鉄道は善戦しているが、東京・千葉から距離の有るいすみ鉄道は利用数・経営的にも苦戦しているのが伺えます。

 

 

         第一部 いすみ鉄道に乗車する

         第二部 小湊鉄道に乗車する

         第三部 沿線道路を走ってみる

         第四部 まとめにかえて(前半)

         第五部 まとめにかえて(後半)

 

 

 

 

元に戻る

 

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください