このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
最新記事へワープする '15 6/1 「金を失う道」のトップページへはブラウザの閉じるボタンで戻ってください |
このレイアウトルームを発案した当初から必要を感じていながら、未だに装備できていないものがあります。 それはエアコンです。 冬の寒さは厚着で凌げるとしても、夏の暑さにはエアコン以外に凌ぐ良策がないため、どうしても欲しかったのですが。これまでエアコンを取り付けられなかった理由は、このレイアウトルームがドーマーに面するロフトとして作られているからでした。 “ドーマー”というのは、「窓」の天地をひっくり返した業界用語などではなく、大屋根に突き出すように作った窓のことです。 ↓こんなのつまり、ドーマーの外は大屋根ですから、重量があって且つ大型で不細工な室外機を大屋根に置くことに大きな躊躇いがあったのです。 |
それに、ドーマーに備え付けの窓のうち、開閉可能な唯一の窓はドーマーの下辺部に沿って横長形状をしています。 なので、窓用エアコンを取り付けることもできません。 更に、この窓は引き倒し式となっていて全開にできないことから、窓用エアコンにしろスポットエアコンにしろ、外気へ向けた給排気を常設にできないと考えていました。 |
ドーマーを室内側から見ます。 上側は嵌め殺しの窓であり、縦縞の黄色のカーテンで遮光しています。 ヨレヨレのカーテンが印象的です。 (^ε^)このカーテンの下側の窓が引き倒し式の窓です(↓)。 この引き倒し式の窓に対しては、開いたときの傾斜に合わせてベニヤ板を斜めに取り付けてありました。 このベニヤ板は、→ 記録 ←によりますと比較的早い段階(2004年11月)に取り付けていました。 |
こういった状況なのでエアコンの取り付けは鼻っから諦めていたのです。 しかし、左右の窓の間に取り付けてある逆三角形の仕切壁を眺めるうち、閃くものがありました。 ・この仕切壁を窓用エアコンの設置台として使えないか?・この仕切壁を境にして、右側の窓を吸気側、左側の窓を排気側として使えないか? 取りあえず、仕切壁のまわりの寸法を測ってみました。 遮光用のベニヤ板の上縁とドーマーの内部天井との間の高さは、75cm弱ありました。これだけの寸法があるのなら、もしかして、窓用エアコンを取り付けられるのでは!? と、言うわけでネットでの情報集めを開始しました。 |
悩んだ挙げ句、ヤフオクにてゲットしました。 トヨトミの冷房専用機[TIW-A18J]です。 背面写真(→)で、右側の黒っぽいフィン領域が排気側で、その反対領域が吸気側となっています。 |
まずは、窓用エアコンに付属の取付枠を取り付けます。 そもそも、この取付枠はサッシ枠に取り付けるためのものですから、あちこちで工夫が必要です。 とは言え、この程度の工作は守備範囲内であり、楽しんでやることができます。注意点としては、水平・垂直を確保することと、振動対策、ぐらいですかね。 なお、エアコン側の吸気側面積と排気側面積とが大きく異なっているので、取付枠も、仕切壁に対して左右非対称の配置としなければなりませんでした。 | 上側の固定状態(↑)と、下側の固定状態(↓)です。 |
ということで取付枠の取り付けを完了させました。 次に、この取付枠の背後側に、エアコンを取り囲むような吸排気用の箱(ダクト)を作ってゆきます。(↓)9mm厚のベニヤ板を使って、左右一組の側板と、天板、背板を切り出しました。 |
切り出した板には、紫外線による劣化を防止するために住居用の壁紙を張ってあります。 あわよくば、断熱効果や防音効果も得られれば良いな、と、淡い期待も寄せています。 |
立派な(?)箱の完成です。 当然ながら、エアコンを嵌め入れるための箱正面と、吸排気を行うための箱底とは、開けっ放しにしてあります。 |
箱の中に、吸気側と排気側を仕切るための仕切板を取り付けました。 そのうえで、排気側には断熱材を貼り付けました。 断熱材には、キャンプ用の敷物として使われるアルミマットを利用しました。 肉厚が薄いので断熱効果はあまり期待できないかもしれません。 |
斜めに取り付けてある遮光用のベニヤ板にも余ったアルミマットを貼り付けて、外光の反射材としました。 それから、遮光用ベニヤの外周部や完成した箱内(特に、排気側)をコーキングガンを使ってコーキングしました。 |
何を勘違いしたのか、グレーのコーキング剤を買ってしまったので、仕上がりがとても不細工に。 そのため、写真は無しです。 τ(^oo^)> なお、コーキング剤のヘラ押さえがヘタクソ過ぎて旨く行かず、最終的には直接に指で押さえて作業したのですが、油性が強すぎるのか、石鹸で手を洗うも殆ど落とせませんでした。 工業用アルコールや薬用アルコール、挙げ句、食器用のジフ(研磨剤)まで使ってようやく落としましたが、洗い終えた手は真っ赤っか!手袋をすべきでした。 当たり前ヤン! (←) エアコンの背面にも、吸気側と排気側を仕切るようにアルミマットを貼り付けました。 |
ここでお買い物。 エアコンへの給電を考えているときに、DIY店にて出会いがありました。 | |
いつもの悪い癖です。 消費電力を“見る”ことで、少しは“エコ”に繋がるかもしれません。 |
このタップは既設の電源配線の中間へ組み入れたいので、「送り」の配線を追加しました。 ということで、運転台にする予定の机の正面へタップを固定します。 |
ここへきて、ようやくエアコンも固定できました。 まだ先はありますが、とりあえずこの状況で仮運転をしてみました。 あくまでも仮運転なので、正規運転ではもっと高い消費電力量になると思われます。 コッワ〜ぁぃ |
エアコンが固定できたので、エアコンの左右両側で開けっ放しになっている遮光用ベニヤ板の上部を塞いで、吸気側ダクトと排気側ダクトをそれぞれ“密閉流路”として完成させることにします。 サイズに合わせて切り出した9mm厚のベニヤ板を壁紙で包み込み、ダクト内へ向ける面へ、発泡スチロール板(吸気側は10mm厚、排気側は50mm厚)を貼り付けて蓋板にしました。 この蓋板の一端側(エアコン側)に蝶番を取り付け、他端側(左右の外側)に把手とマグネットキャッチャーとを取り付けてあります。 |
蓋は、エアコンを使用しないときには跳ね上げて開放し、窓からの風がルーム内に流れ込むようにします。 蓋を開いた(跳ね上げた)状態です。 マグネットキャッチャーで立ち上がり姿勢を保たせてあります。ところで、この蓋の製作中にとんでもない失態をやらかしてしまいました。 切り出したベニヤ板のサイズ確認をしている際に、うっかりと手を滑らせ、ベニヤ板を離してしまったのです。 |
手を離れたベニヤ板は、開放されて斜めになっている引き倒しの窓にガイドされて、勢い、網戸を突き破り、なんと大屋根の上をスルスルと下の方へと落ちていってしまったのです。 大屋根の端には雨樋があるので、取りあえずはここで止まりましたが・・・いえ、止まってしまったから問題なのです。 |
引き倒しの窓は、上下が400mm程度の開口高さしかないうえに、全開にできません。 したがって、この窓を通って大屋根へと出ることはできません。 そもそも、大屋根なので地上7〜8mはあるでしょうから、大屋根から万が一落ちれば大けがをするのは間違いないでしょう。 てなわけで、大屋根へ出ての回収は不可能。 じゃあどうする?しばらく途方に暮れていたのですが、ダメもとで、ビニールロープの先端に木工用ボンドをタップリと塗りつけ、このロープを大屋根上のベニヤ板めがけて投げつけて、木工用ボンドが硬化するのを待つという作戦を試すことにしました。 晴れていたのが幸いしました。ロープの投げ込みを何度か失敗したものの、なんとか目的を達成。 事なきを得ることができたのですが、大幅な時間ロスでした。 近所の笑いものになった、というオチまでついて。 |
取りあえず、この段階でエアコンの“外見上の”設置は完了です。 しかし、冷房の効きを良くするための改良工事がまだ少々残っています。それは、設置したエアコンの真正面には作り付けの棚があるために、エアコンから吹き出た冷風がルーム内へ行き渡るのが邪魔されてしまうからです。 |
上の写真(↑)のように、一か八か、カッターナイフで棚の真ん中(!)に穴を開けてみました。 思った通り、この棚は石膏ボードでできており、中がカラッポの張りぼてです。 ならば、ということでぶち壊すことに。(←)壊すのはいとも簡単ですね。 |
のこぎりを使ってガリガリガリ 日頃のあんなことやこんなことが頭の中をグルグルと。 気分爽快です。 |
ぶち壊し 完了! すっきりしました。 すっきりした、と言うより、ルーム内で立てるスペースがあまりにも広くなり、思わぬ収穫にびっくりした、と言った方が当たっています。これで本当に、エアコンの設置完了です。 どんとこいっ夏! |
このページに関するご意見・ご感想・ご質問などは
BBS
へカキコを頂ければ幸いです。
「金を失う道」のトップページへはブラウザの閉じるボタンで戻ってください |
このページは
『製作中のレイアウトルーム その5』
です
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |