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以下、結果論ですが。 レイアウトルームに入って最初に目にする情景は、トンネル内(山の内部)です。いろいろレイアウトはあると言っても、こんなレイアウトは珍しいと思います。 トンネル内では、観察者は否応なく目の前を通過する列車にのみ集中し、余計な景色に気が散ることは一切ありません。それに、列車は、ルーム入口で座った姿勢(これ以外の姿勢は無理)に合った目線の高さを通過するので、風や振動を体感できるような(実際にはそれほどでもないけど・・)迫力のある情景となるのです。 鉄道模型なのですから、列車を満喫できる、ちゅうわけですな。加えて、トンネル内が暗いので、車両のディテールがぼんやりとしか判らず、私が所有するような貧弱な車両でもそれなりの存在感を発揮できるのです。 |
トンネル内での列車通過をタップリ楽しんだ後はルーム内へ移動しますが、先へ進むには、頭を下げて四つんばいになる必要があります。 この行為により、観察者は、単なる観察者の域を超えて、インディ・ジョーンズのようなプチ冒険(洞窟からの脱出 ←またオオバーな・汗)を味わえるのです。そして、山を出て振り返れば、それまでとは全く違った景色に取り囲まれることとなります。 ←あくまでも予定。 ここでも、路線の全体は見えない(1/4周はトンネルの中)という特徴が活きて、単純なオーバルレイアウトでありながらも、表情豊かになるという利点が得られます。 |
まさに、良いことずくめ、なのですよ。 ルーム入口で座って観賞するのであれば、ルーム内は可及的に見えない方がよいので、ゲートを作りました。こんな感じです。 このゲートの取り付けについては、 こちらの記事 をご覧下さい。 |
さて、ルーム入口で座り、トンネル内を眺めていると、やはり、この位置でも列車のコントロールがしたくなります。 そこで、パワーパックと接続するための端子台を増設することにしました。百均で購入したケースを加工して、端子台を作ります。 |
端子台は、ゲートの内側(ルーム内)に取り付けました。 ← 写真中の左上に写っています。 |
前回の記事で「ま〜、トンネル内の塗装に関してはゆっくり考えることにします。」なんて書いていましたが、結局、塗装しました。 使用したのは、アサヒペンのストーン調というカラースプレーです。1本が\1,280円と、結構なお値段でしたが、これのグレーやブラックを旧客とか気動車とかの屋根塗装に使えるか、の検証も兼ねて、無駄承知で使ってみました。 このスプレーには細かな粒子が混入されており、それが塗装面に付着して仕上がりを粗く表現することになるのですが、塗装面が乾燥しても、粒子がパラパラと落ちてくることが判明。 なので、艶無しのクリヤ等で塗装面を固める必要があるようです。 |
粒子も、車両の屋根に使うにはちょっと粗いかな?という印象でした。 おまけに、分布密度も粗く感じました。結論として、車両には向かないということでしょうかね。 好みにもよると思われますが、少なくとも私は、コストのこともあってパスですね。 |
トンネル内の壁面や柱などを暗い灰色に着色したボール紙で隠蔽してあります。 天井より上側に施した擁壁のような造作は、変でしたね。でも、いいんです! |
トンネル内は暗すぎるので、明るくしすぎない程度の照明を取り付けることにしました。 用いたのは100V-4Wのミニ蛍光灯です。 このページの一番上の写真(イラストの次の写真)に、蛍光灯がちょっとだけ写り込んでいます。この照明には、観察者の気分でON/OFFができるように、手元スイッチ(右上写真)も付けておきました。 |
前回作って2個余っているLEDもトンネル内へ仕込みました。 1個は、前回と同様にトンネル内壁に待避所を作り、その中に仕込んでいます。もう1個は、この写真では判りませんが、反対側のトンネル内壁に貼り付けてあります。 |
2個のLEDを点灯させると、こぉ〜んな感じです。 |
次は、S字カーブ線と中央線、S字カーブ線と内周線との接続です。 レイアウトルームが狭いため、S字カーブ線の先は、その全てがカーブ線になってしまいました。このカーブ線の下には中央線、内周線が通ります。 なので、鉄橋で跨がなければなりません。 鉄橋のタイプは、下路式のプレートガーダー橋とします。 |
レール敷設前 | レール敷設後 |
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カーブに鉄橋を架けることは実物でもあるようです。 しかし、鉄道模型のレイアウトではカーブの曲率半径が小さいので、下路式を採用するにはレールからかなり離してプレートガーダーを立てなければなりません。橋脚のスパンが長ければ長いほど見苦しさも増幅されますが、いたしかたないところです。 取りあえず、橋脚位置の割り出しのためにカーブ線の下にレールを敷いてみました。割り出した橋脚の位置を参考に、アトラス製の樹脂製プレートガーダーと、エンドウ製の金属製プレートガーダーとを組み合わせることにします。 |
アトラス製 | エンドウ製 |
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アトラス製のものは中間部を切り詰めて短くした1枚と、この切り詰めで生じた部分を移植して長くした1枚と、無加工の2枚の、合計4枚を使います。 エンドウ製のものはハンダ鏝を使って分解し、準備を整えます。 |
上から見たところ |
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カーブは805Rと750Rとを繋げたものとなります。 これは後ほどフレキシブルレールで作り直す予定。 ボール紙上に両面テープでプレートガーダーを貼り付けながら、車両との干渉を検証しました。 だいたい、こんな感じになるようです。 |
横から見たところ |
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ということで、製作を始めます。 なお、言うまでもありませんが、実物の鉄橋構造を検証しながらの模型化ではありません。 いつものように全くのデタラメだと思ってください。 |
まずは、枕木方向の桟板で左右のプレートガーダーを連結させます。 |
tomixのNゲージ用トラス橋から橋底のトラス部分を頂いて、カーブに合わせた曲げ加工を施します。 このトラス橋は、オク初心者の頃、悪質な出品者に“掴まされた”ボロボロの粗悪品で、使い道がなく放置してありました。そのため、何ら気兼ねなしに利用できました。 寧ろ、活躍の場を与えられるので喜んでいます。 |
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曲げ加工済みの2つのトラス底を連結して、ウエブ用に切り出した4本の帯材で補強します(左上写真)。 そのうえで、中央の2本のウエブをリブで連結して更に強度UP(同じく左上写真)。1本目と2本目、3本目と4本目のウエブも、切り出した小さなリブ(中央写真)で連結して全体に剛性を持たせます(右上写真)。 |
次に、プレートガーダーと、その下面に敷いた帯状の桟板との間(隅角部分)を補強します。 上から丸見えになるところなので、それなりの形状を模した補強リブを作ることに。 |
1.2mm厚のプラ板から切り出しました。 切り出しにはルーターを使いましたが、それでも形を揃えるのがことのほか面倒でした。 |
試しに、一対だけ取り付けてみました。 パット見た感じは、「まぁまぁやなぁ・・・」ただ、下面の桟板を帯のように幅広にしているため、あまりにも不細工なことに『ここで』気づきます。 |
そこで、この桟板を2mm角棒へ変更することにしました。 シースルー感が増して、ずいぶん感じが変わりました。尤も、実物の鉄橋にはこのような角棒はありません。 くれぐれも、決して真似をなさらぬように。 |
次にエンドウ製プレートガーダーの塗料剥がしをやっておきます。 アサヒペンの「塗料はがし液」なるものを使ってみました。 |
中身は透明な緑色のドロドロっとしたやつでした。 エンドウの塗料が強力なのか、それとも、塗料はがし液とは大概にしてこの程度のものなのか。スカーッとした効き目はないようです。 このボトル1本で1000円ちょっと。 高いのか安いのか?? |
塗料はがしの済んだプレートガーダーにはメタルプライマーを吹いておき、Gクリヤと瞬間接着剤とを併用して鉄橋の定位置に固定しました。 接着剤だけで心配な面もありましたが、取りあえずは十分と思える強度が出ています。 |
ここで、断面がコ字形をしたプラ棒を使って、鉤フックがぶら下がっている小物を作りました。 鉤フックの材料には久しぶりのステープラー(ホチキスの針です)を使っています。強度は無いのですが、曲げやすいのが使用理由です。 ただ実際には、ある程度の強度が必要になる使い方をする予定なのがちょっと心配。 |
それから、3mmのL形プラ棒、2×1mmの平形プラ棒、1mmの丸プラ棒を使って安全柵を製作。 |
これら鉤フックと安全柵とを鉄橋の要所に取り付けました。 鉤フックには電線を引っ掛けて、個々のプレートガーダーに沿わせて張り渡すつもりです。電線は、鉄橋両端間でのレールの補助フィーダーとして実際に利用する予定。 |
いよいよレール敷きをします。 鉄橋に敷かれたレールは、枕木が長く、またレール間には2本のガードレールが敷かれ、更に歩行用の網か、又は渡り板が張られています。これらの表現は是非やってみたいところです。 と、簡単に書きました。しかし、どうやって実現しようかと迷い始めます。 そして、いつものネット検索で ブリッジレール なるものの存在を知りました。 が、しかーし。 大阪へ出た機会に、HO商品を数多く揃える何軒もの模型店(老舗や大型店など)を回りましたが、どこにも在庫がありません。しかたがないので、ネット通販に頼ることに。 でも、たかだか1本や2本のレールの注文を受けてくれるんだろうか・・・ |
とてつもなく不安です。 でも案ずるより産むが易し。 ネット通販はOKでした。 全くのノープロブレム。 |
驚くことに、注文した店は注文フォームに書き込むだけで商品を即、発送してくれたのです。 初めての客、顔の見えない客、支払いも済んでない客に対してですよ。 以前、インレタの“くろま屋”さんも同じ対応でしたが、客に全幅の信頼をおいているんでしょうね。鉄道模型を愛する客に悪い奴はいないということ? いえ、そういうスタンスでないと今日日、ネットでの商売なんかできないのかも。 まあ、とにもかくにもブリッジレールは入手できました。 そのネット店とは こちら です。どうぞ振るってご利用ください(べつに何ももらってないですが・・)。 |
さて、ここまで退屈な話題で長らくお待たせしました。 やはり、やってしまった・・かも、な事件が起きました。 ブリッジレールとは如何なるものかも知らずに購入するという愚かな行為が、ここで花開きます。ブリッジレールは、フレキシブルではないんですよ。つまり、剛質の直線レールなんです。 皆さん、ご存じでしたぁ? (^ε^) ガードレールが2本も添えられているため、さぞや曲げにくいんだろうなあとは思っていたのですが。しかしながら、長枕木の両端にはレールに平行させて桟が一体に渡してあるため、曲げるに曲げられないのです。 よもやの展開でした。 |
まぁ、実際のところ、冷静にちょっと考えれば判ったのかも知れません。 ではここで、私と同じ愚かな失敗を繰り返さないように、ちょっとご披露しておきますね。まず、ブリッジレールには、ガードレールの先端が一体化されたタイプ(shinohara-886A)と、分離されたタイプ(shinohara-886B)との2種類が準備されています。 私が入手したのは一体のタイプのほうです。 コードは83、全長は500mmありました。 |
ガードレールの先端部があるところ(レール端から最初の枕木まで約60mm)は、一般レールと同じく、標準長(30.5mm)、標準厚(1.5mm)の枕木が、やはり標準ピッチ(約6mm)で並んでいます。 但し、一般レールとは異なり、この部分の枕木は両側のレールに隠れる部分が全て、レール方向に繋がっています。 従って、この部分もフレキシブルではなく曲げられません。おまけに、ガードレールの先端部に隠れる部分までガッチリ繋がっています。 これに対して、ガードレールが敷かれているところでは、長さ36mm、厚さ2.7mmの長枕木が、ピッチ約4mmで並んでいます。当然に、この部分も両側のレールに隠れる部分と、両側のガードレールに隠れる部分が全て、ガッチリと繋がっています。 正面から見た写真もご参考に。 |
レール面が上です | レール面が下です |
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さあて、どうすっぺかな。 |
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『製作中のグルグル走行線[HOレイアウト] その4』
です
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