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製作中のグルグル走行線[HOレイアウト] その1
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 やっぱり鉄道模型は走らせないと。

 レイアウトルームがある程度かたちになってきたこと (詳細はこちら) 、ある日突然の思いつきでHOスケールのBig Boyを購入してしまったこと (詳細はこちら) 、等があって、HO用の常設レイアウトを製作することにしました。

 コンセプトは、レイアウトルームに入ればすぐに列車を走らせられること。 これだけです。

 それで小難しいことを考えずに取り敢えず、チョ〜簡単なオーバルレイアウトを目指します。 当初はポイントも設置しません。

 これまでも幾度となくレイアウト作り(正確には構想だけ)に挑戦して挫折してきた経験から、とにかく構造を簡潔にし、費用をかけず、早く完成させる(まずは形にする)ことが重要であると考えました。

 そこで既に所有していたカツミ(エンドウ?)の金属道床付きレールを使うことにしました。

 金属道床付きレールをベニヤ板へゴム系ボンドで貼り付け、レイアウトルーム内の壁伝いに固定するだけ、という究極のナンチャッテ工法です。

罫書きの様子です罫書きしました

 ベニヤ板へレールを固定するのはN用のパネルでやったのと同じ方法です。

 今回は屋内配線隠し用のモールをコンパス代わりに使って罫書きしました。

 ベニヤ板には900mm×900mm、厚さ4mmを使います。

電話コードを張り付けていますハンダ完了

 所有していたカーブはR600とR750で複線間隔はなんと150mmもあります。

 一応、R750の外カーブ側に電話コードを挟み込んでカントをつけました。

 ボンド止めが終わった段階で通電テストをしてみたのですが、さすがに30年以上もしまい込んでいたレールだけに緑錆が出ているらしく、通電不良が甚だしい状態でした。

 そこでジョイントの外側だけヤニ入りハンダを流し、且つレール上面を500番のサンドペーパーで磨きました。

 ハンダ付けした部分は歯ブラシに台所用ジフを付けてゴシゴシと洗い、水をぶっかけて研磨粉ごと洗浄しました。

 なんとも荒っぽいですね。 でもレールの絶縁被覆は熱、研磨、水洗に見事、耐えてくれました。

 どれもこれも本当は良くない事でしょうけど、初志達成のため、ダメ元と割り切ってます。

3線化レール端面の比較

 [左 カツミ製]      [右 KATO製]

 余りにも複線間隔が広すぎるのでKATOユニトラックのR670を加えて3線化します。

 ただ、カツミの金属道床付きレールが全厚12mmなのに対し、KATOのユニトラックは9.6mmしかありません。

 なのでレール面高さを揃えるためにユニトラックの底に2.4mm厚のスペーサを挟む必要があります。

 しっかしぃ、どっこもかしこも、ちゅ〜と半端な寸法ですなあ〜(なおこれらは実測値で多分の誤差を含んでいる可能性があります)

 市販のコルクボードには2mm厚のものしかなく白ボールなどの張り合わせが面倒となるので、2.4mm厚のベニヤ板をスペーサに選びました。

 この厚さのベニヤ板ならカッターナイフでスイスイと切り出しができます。
錆色の手抜き塗装簡易地面作りバラスト撒きテスト
レール側面に錆色
スプレーを吹きます
レール間を発泡スチロールで埋め
てベージュ系の壁紙を貼ります
軌道内外にバラストを
少々振り掛けてみます

 金属道床とプラスチック道床とでは表情が違いすぎるため、“両者のトーンを合わせる”という意味で、少しだけレールに表情を付けてみました。

 スプレーにはアサヒペンのクリエイティブカラー/ブリックレッド(艶無し)を使用しました。

 右端の写真が見た目に一番近いようです。

 埋め立てに使った発泡スチロールは食品トレーです。 無料です。 (*^_^*)

 トーン揃えが目的なのでシーナリイというようなものとはかけ離れています。 ちゃっちゃっちゃっと、いい加減なもんです。 

 テストのつもりでバラストを撒いてみました。 TomixのN用のものを使ってみましたがHOには少し細かすぎるのでしょうか。

 たった写真の範囲だけ撒いてみてアウトでした。 あとが続きません。 時間かかりすぎです。

 金属道床付きレールは枕木にエッジが無く、ユニトラックに比べて太くてピッチが粗いし(どちらが正解?)、レールを止める切り起こしによって角孔がいっぱい開いているし。

 そのため、バラストを撒いてもリアリティーを高め難い、という結論に至りました。

 バラスト撒きに時間をかけてしまうと、初志を達成できそうにありません。

 なので、この辺でやめようと思ったのですが・・・

 改めて写真で見ると何もしないより格段に良いようにも思えますので、ちょっと考えてみます。
ボンド水の注水バラストの振り掛け
ボンド水を枕木間に注ぎ出しますバラストを振り掛けます

 我流のバラスト撒きを試してみました。

 スプレー掛けをするような手間なことはしません。

 水で薄めた木工用ボンドを枕木間へ注ぎだして水たまり状にし、そこへバラストを振り掛けて、千枚通しのような尖ったもので均してゆくという手順です。

 名付けて「たこ焼き撒き」でしょうかね。

 この方法だとボンド水が弾くようなことはなく、毛管現象でバラスト間へスゥーっと染みこんでゆくので自分の性分に合っています。

 どこで満足するかによると思いますが、私の場合は結構〜、ねちっこくやってしまう(そのわりには見栄えが悪い)ので手間的にはそんなに軽減されません。
塗装前のものへの対処塗装後のものへの対処
塗装前のものではジョイントの
下へ枕木を差し込みました
塗装後のものでは切断した枕木
を軌道内外へ貼り付けました

 トコロテン!

 いまどきカツミの金属道床レールを使ってレイアウト製作される方はおられないでしょうが、気づいた点を一つ。

 このレールは接続部分の枕木が1本省略されているため、この部分へバラスト捲きをすると間抜けな印象が強調されてしまいます。

 解決法としては白ボール紙とか薄い樹脂板とかで作った枕木を、この間抜け部分へ補充すれば済むことです。

 で、白ボール紙で作った枕木をジョイントの下へ差し込む方法をやってみたのですが、私の場合は通電不良を解消するためにジョイントをハンダしています。

 そのため、この部分でのレールの持ち上げが困難となっていました。

 おまけにレール側面を赤錆色に塗ってしまっているものでは、作業中に塗料が剥げてしまいます。

 結論として、枕木の補充はジョイント部分のハンダ前、錆色の塗装前にやっておけばよかった、というお粗末なお話しでした。
バラスト撒き状態
枕木の補充後にバラスト撒きをしてみた様子
【2007.6】

やっと1ブロック完成

 バラスト撒きは手が掛かりますぅ。 やっと1ブロックの90°が略完成しました。

 毎日、1時間ほどしか作業しなかったとは言うものの、たかだか数秒で列車が駆け抜けるような狭小区間を仕上げるのに1週間近い時間を浪費してしまいました。

 このパネルを製作し始める当初、「とにかく構造を簡潔にし、費用をかけず、早く完成させる(まずは形にする)ことが重要であると考えました。」なんて放言していた言葉が空々しくなってきましたね。

 いやはや、ちゃんとしたレイアウトを完成させている“モデラーさん”というのは、すごい人達なのだな〜ということを再認識しております。
記念撮影
途中で手持ちのバラストが無くなってしまい、外周縁が未完成のままです。
【2007.7】

 レイアウトルームの右奥まで棚板の設置ができたことで、コーナーパネル同士の連結間隔を決定することができました。

 要するに、相も変わらずの現場合わせ(現合=ゲンゴウ)です。

 ということでコーナーパネル同士を、僅か、金属道床製の直線レール2本(500mm)を挟んで連結しました。

 写真左側のコーナーパネルはバラスト撒きが終了していますが、写真右側のコーナーパネルはまだバラスト撒きを開始すらしていません。

 ここはトンネル区間にでもして隠そうかと考えています。

パネル連結状態
【2007.11】

 一日あたり僅か30〜60分程度の作業を、可能な限り、毎日続けることで、ようやく苦しい苦しいバラスト捲きが一段落しました。

 トンネルで隠そうかと企んでいた区間までバラストを捲いてしまいました(全体の様子は こちら をご参照ください)。

 理由は、いつのに日にかカメラカーを走らせることがあったときに、ブッ細工な画像を見せつけられるのは困るな〜、と考えたからです。 しかし、杞憂に終わるのでしょうね〜

 作業期間が長かったうえに、途中で異なるメーカーのバラストに変更してしまったため、短い区間でバラスト撒きの表情が少しずつ変わってしまいました。

 実景でもたぶん全く同じではない筈ですから、ま〜イインとちゃいますかー。 τ(^oo^)>

バラストと土面と緑緑がイーッパイ
バラストと土面と緑緑がイーッパイ
緑が無くなり・・バラストばっかり
緑が無くなり・・バラストばっかり
【2007.12】

 成り行きで外周線に留置線を作ることになり、カツミ製の手動ポイントを設置します。
 そんな事情も加わって、この先はパネルではなく、固定レイアウトとしての製作になります。

 ま、人生、生きてればいろんなことがありますわね(って、全ては自分で蒔いた種ですが・・)

 使用するのは、R750の右と左、各1本です。 これらを直結してレール同士をハンダ付けし、更に塗装したうえで留置線用地へ固定します。

 なにしろ30年以上前のレールばかりなので、いちいち絶縁切れがないかを確認しつつ、レールの錆や汚れを落としつつ、曲がりや反りを修正しつつの作業となります。

 写真中の右2本が留置線で、写真奥の方に未接続で写っている3本が本線となります。
こんな感じの留置線です
ちょっと拡大してみましたギャップ切替スイッチです
 ギャップ切替用のスイッチはココへ取り付けました。
 ポイントを設置したのはいいんですが、ここへのバラスト捲き、一体どのようにして処理していっていいんでしょう?
 なんだか、すごく面倒な種を蒔いてしまったのかも・・・

 ところで、この留置線の繋がっている本線はDCC専用路線です。
 DCCの場合、ファンクションの内容を変更するときなどにプログラム変更(いわゆるCV値の書き換え)をしますが、そのためには本線とは電気的に独立したプログラミング用レールが必要です。

 なぜなら、同じレール上に複数のデコーダ搭載車が乗ったままの状態で、いずれかの車両へ向けてプログラム変更をすると、全てのデコーダが一斉に書き換えられてしまうからです。

 この留置線の設置を思いついた当初、留置線を2本作ってそのうち1本には本線との間に両ギャップを切っておき、切替スイッチ一つで、フィーダーとコントローラとの切り替えができるようにしようと計画していたのです。

 なのに、ここまでの作業を終えてしまってから、  はい〜 やってしまいましたぁー   一旦、作業が始まると、頭にパアッ−と血が上り、両ギャップのことなんか宇宙の果てに。

 もう、どうしようもありません。 プログラミングのたびに、プログラミング用の独立レールを出したり片づけたりしなければなりません。 面度クサ〜!

 ところで、留置線の近くに運転台を製作したところまでは、既に別ページでご報告しました。

 おさらいしますと・・・
運転台の用地

 このスペースが

 こうなったわけです。
パワーパックの仮置き

 それで、ですね〜

 出来上がった運転台から留置線の予定地を眺めてみますが、三段BOXの側板が邪魔でよく見えません。

 解決方法は、これまでに何度か経験済みの側板ぶち抜き工法が最も手っ取り早いわけでして・・・

ぶち抜き

 直ちにこのようになりました。 (^ε^)

  そして、ついでにレイアウトルームの右奥の三段BOXもご覧の通り。

 三段BOXの側板は、古紙とか廃材とかを圧縮して作っているんでしょうかね?
 ぶち抜きなんぞ、カッターナイフと素手により、いとも簡単にできます。

 ずいぶんと風通しがよくなりましたぁ!
ついでのぶち抜き
【2008.4】

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