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伝統の『甘木幹線』を守り続ける、西鉄バス有数の歴史を持つエリア。
国道386号線をひた走る甘木幹線をはじめとする、主要路線を担当するのは甘木営業所。 甘木・朝倉地区の路線を一挙に担当しています。
ローカル線の廃止や、高速バスの日田移管に伴い規模は縮小しているものの、 歴史ある経路を今日も大型車が高頻度で駆け抜けています。
■昔の甘木営業所の方向幕は、こちらでもご紹介しています
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●更新日 :2017年7月8日 ●掲載地区:朝倉市、筑前町、筑紫野市など ●担 当 :甘木・杷木 ●地域特性:田園地帯、地方都市、 ●沿線要所:朝倉三連水車、原鶴温泉、秋月城跡 | ||
目次(該当ページまでスクロールします) | ||
▽杷木〜黒川・小石原系統の幕は「 吉井編 」にて | ||
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400番 甘木(都市高速)博多駅線 | ||
2003年春に開設された新規路線。 近年の路線にしては珍しく、路線距離は35kmを超える比較的長距離な路線バスです。 400番の開設により、西鉄伝統のバス経路だった福岡市内〜甘木地区の直通便の復活となりました。 (後に掲載の「南バイパス急行廃止以来」)
都市高速の走行距離はピカ一!福岡市内を出ると、太宰府市内までノンストップです。
朝夕の通勤路線としてはなかなかの混み具合! その後、朝ラッシュの増便用として、朝倉街道→(回送)→針摺北口→(400)→博多駅という区間便も増発されました。 2000年代中ばには、「洗出」「都府楼駅前」が、2011年には「水城」と、太宰府市内にバス停が追加され、ラッシュ時を中心にますます繁盛しています。 (それまでは、蓮池〜筑陽学園間はノンストップ。旅人のように、都府楼付近では高架橋を走行していました)
御承知の通り、2015年からは共通運用の「太宰府ライナー旅人」へのトップドア車投入により、福岡市内がクローズドアに変更され、路線車に交じりトップドアのエルガ・B高・セレガと多種多様な車種が運用に就いています。
ご紹介するのは、路線車時代の初代方向幕です。 | ||
(上)2000年代後半に登場した、コレクターの間からは通称『新フォント幕』と呼ばれる、小糸製の細めの文字の方向幕です。LED幕への入れ替え過渡期に少数が生産されていたようです。
(左)横幕です。 福岡市内の 青幕系統こと500番代 と異なり、横も青色一色に塗りつぶされ、特徴的な外観となっています。 | ||
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40番・41番 甘木幹線 | ||
国道386号線をひたすら直進し、沿道の市町村を結ぶ西鉄有数の伝統を誇る「甘木幹線」。 周辺路線の廃止が相次ぐ中、今なお10分ヘッドを維持する系統です。
一見シンプルに見えますが、年代により大きく4タイプが分けられます。
①博多駅直通時代 ( オールドファッション編でご紹介 しています) ②1980年代中盤のタイプ (行先番号の文字が青色) ③1990年代中盤からのタイプ (行先番号の文字は黒色) ④2000年代後半の新フォント
★③には、400番登場前後で内容が異なるなど、細かな違いを持つ幕が複数タイプ存在します。
(左)1986年式の甘木営業所所属のバスに付いていた②のタイプの方向幕。シンプルな表記です。
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横幕です。ローマ字が無い分、非常にシンプルです。 国道386号線をひたすら東西に走る分かりやすい系統であることが故の経由地表記の少なさでしょうか。
これでもJR二日市〜杷木間の系統であれば、20km近くの距離になります。
甘木行は、二日市・朝倉街道発と、杷木発の2種類が用意されています。 | ||
③1990年代中盤からのタイプ(行先番号の文字は黒色) | ||
▲スタンダートな40番の幕 | ▲こちらは41番の幕。58XX代に搭載の版です | 正確な登場時期は分かりませんが、1990年代中盤からのタイプでしょうか。 40番の文字色が黒色に変更され、ローマ字表記も付き、ぐっと近代的な幕になりました。
また1998年春に大規模な系統再編が行われ、後述の急行系統が大幅に削減された代わりに、41番が登場しています!(40番との違いは、原鶴温泉を経由するか否かの1バス停のみです) |
▲40番の横幕。②のタイプより経由地が増えました | ▲「甘木営業所」標記は、2003年式以降の幕! | ▲41番の横幕。 |
(左)41番の杷木行の横幕。 わざわざ、二日市・朝倉街道発と、甘木発で作り分けられています。
(右)90年代半ば、朝の甘木行が1本だけ運行されていた永岡・筑紫駅経由の、二日市駅発−朝倉街道駅を通らない40番。 同区間の24番が廃止されて以降、通学路線として運行されていました。なぜか販売会では本数があまり出回らず、入手に苦労しました。 | ||
横幕です。
「41番 杷木→甘木」の幕は、左で言えば上から2コマ目、右で言えば一番下のコマですが、よく見ると・・違いが!
同じ頃のバージョンですが、同一の系統・区間であっても、経由地表記が異なるなど、意外に深いバリエーションが存在します。 | ||
④2000年代後半の新フォント | ||
新フォントの幕です。 上でご紹介した標準仕様の物に比べて、どうしても安っぽく・間延びして見えてしまうのは、歳をとった証拠でしょうか・・。 | ||
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急 行 甘 木 幹 線 | ||
甘木幹線には、急行系統が設定され、毎時2本程度が運行されていました。 車輛もふそうの青バス(急行塗装車)が配属され、386号線を走行するなかなか壮観なものでした。 その頃の急行幕です。
残念ながら1998年春の大規模なダイヤ改正で、朝ラッシュ時意外の急行便は、全て各駅停車の40番&41番に振り替えられてしまいました。。
(左)英文字付きの末期のタイプ(上で言う③の年代バリエーションの一つ)。杷木以遠の幕が無く、廃止された後の物でしょうか。 | ||
▲全盛期に、青バス(急行専用車)に搭載されていた幕。堂々の「急行日田」が健在です。 | ▲横幕です。長距離系統の割にシンプル・・。 | ▲杷木行、上は二日市&朝倉街道発、下は甘木発 |
日田〜杷木間の急行幕ですが、何故か90年代後半に走っていたはずの「日田〜甘木」間の急行バス(後に41番に)の幕がありません。。 販売会でも見かけたことが無く、一体いずこに?? | ||
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南バイパス急行 | ||
3号線バイパス経由で甘木〜朝倉街道〜博多駅を結んでいた、通称「南バイパス急行」。
よく分からない頃に登場し、90年代前半に廃止となってしまいました。 様々な資料から推測するに、 1990年春の時点では『博多駅〜天神〜福岡空港〜南バイパス〜朝倉街道〜甘木〜杷木』の運行。 1991年夏の時点では、天神を経由しなくなり、『博多駅〜福岡空港〜南バイパス〜朝倉街道〜甘木』の運行だった模様です。。
(左)1990年春時点の運行系統による幕。86年式の甘木所属の市内急行車に付いていた58MC前幕です。 | ||
(左)こちらは天神を経由しなくなった後の、1991年頃の系統の幕。
杷木行が無い代わりに、博多駅〜朝倉街道間の区間便の幕が用意されています。 ちなみに針摺〜朝倉街道間は複乗区間でした。 | ||
▲天神経由時代の横幕です。空港〜博多は当時の高速バスと同様に大回りです。 | ▲天神に行かなくなった後のバージョン。南バイパスは赤字の標記! | ▲内幕です。普段はなかなか買わない内幕ですが、伝統に敬意を表し、甘木幹線用を1本買いました。 |
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甘木ローカル線 | ||
1・2・4・5 甘木ローカル線 | ||
甘木営業所の管内のローカル系統です。 2001年に西鉄が撤退し、それ以後は代わりに甘木観光バスが路線バスを運行しています。
(左)甘木市街を北に行った城下町、秋月とを結ぶ1番系統です。基本区間は甘木バスセンター〜秋月野鳥でした。 一部便は甘木バスセンターの南にある、甘木鉄道の甘木駅に乗り入れており、秋月方面でも季節によりだんごあんまで延長運行されていました。
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(左)同じ1番でも、秋月の南側を行く松丸系統です。
(右)甘木市の北東方向の山間部へ向かう2番です。 手前から順に、寺内・矢の竹・佐田となり、それぞれで折り返す便が走っていました。 終点の佐田、バスが離合不能な川沿いの山道をひたすら走った先にあります。閉鎖されたガソリンスタンドがいい風情!秋月と小石原に挟まれたような山間部にある、小さな集落でした。 | ||
(左)甘木市街から南東方面、筑後川沿いの集落である長渕へと向かう4番です。
(右)こちらも甘木市街を南東方面に向かい、筑後川を渡り対岸の田主丸へと向かっていた5番です。 朝方はこの区間を急行系統が走っていたりと賑やかでしたが( 吉井営業所担当 )、現在では甘観が残るのみとなっています。
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そ の 他 | ||
(左)甘木の一部の幕に搭載されていた福岡市内の臨時幕。 「臨時天神」「臨時博多駅」に、都市高速経由の表記がある独特の標記方法です。
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