このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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筑豊三大拠点のうち、最も北九州側に位置する直方(のおがた)

産炭地特有の広大な構内を有する直方駅には、西鉄のバスターミナルとJR九州バスの営業所があり、時には競合路線、時には互いの廃止路線の代替系統として、各方面に路線を伸ばしていました。

市内の短距離系統に加え、周辺市町村へ延びていた各路線の方向幕をご紹介します。

 

この地区の方向幕の販売は、直前リリース&幾度にも渡り、筑豊地区の様々な場所で開催された事もあり、入手に非常に苦戦しました・・。時には大学の学園祭で販売された事もあり、コレクターの皆様と大学構内で行列したことも、良き思い出です。。

 

 ●更新日 :2019年10月8日

 ●掲載地区:直方市、宮若市、鞍手町など

 ●担 当 :直方・直方交通など

 ●地域特性:旧産炭地、工業団地、田園地帯

 ●沿線要所:遠賀川、貝島炭鉱跡等

 

 このエリアの方向幕について、上巻下巻様のブログで非常に充実した内容が公開されています。ぜひご参照ください・・ ↑↑上巻・下巻↓↓

 目次(該当ページまでスクロールします)


▼急行 直方〜黒崎線

▼13番 イオン直方線(直方〜イオンSC)

▼68番 中山線(直方〜鞍手〜遠賀川)

▼1番 直方支線(直方〜笹田・頓野団地)

▼14番 直方支線(直方〜下境団地)

▼69番 中山〜中間線(直方〜鞍手〜中間)

▼2番・3番 頓野線(直方〜内ヶ磯・龍王峡)

▼21番 直方支線(直方〜浄福寺・星ヶ丘)

▼75番 西川線(直方〜赤間)

▼10番 宮田線(直方〜宮田〜倉久・中有木)

▼51番 直方支線(直方〜中泉団地)

▼80番・81番 宮田代替線(JR宮田線廃止代替)

▼13番 宮田〜赤間営業所線

▼65番 室木線(国鉄室木線廃止代替バス)

 

▼13番 直方支線(直方〜浄福寺)

▼66番 中山線(直方〜植木〜鞍手)  

 

 

 

 

 

 

 急行 直方〜黒崎線


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かつては飯塚〜直方〜黒崎〜小倉を結んでいた急行系統の残党です。

以前は同区間を結ぶ特急系統もありましたが、こちらも残念ながら直方〜小倉間のみが生き残っています。

 

2000年代初頭までは、S型特急車で運行されていましたが、同車引退後は中型路線車で置き換えられました。その中型車用の幕です。

 

経由地も無く、実にシンプルです!

 

西鉄バス,方向幕,直方,急行

 

 1番 直方支線(直方〜笹田、直方〜頓野団地ループ)


廃止路線,西鉄バス,笹田

直方駅前と、北九州市八幡西区の笹田を結ぶローカル系統です。

 

笹田は北九州市でも最南端に近いところに位置し、すぐ南は香月快速も発着する星ヶ丘団地です。

★路線廃止

 

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同じく1番ですが、こちらは直方駅から遠賀川を渡ってすぐの「頓野団地」とを結ぶ短距離系統です。

 

短距離系統ながらバリエーションがあります。

 

*直方発着のループ系統

*頓野団地止めの系統
*バイパス・直方高校経由の頓野団地

 

直方交通カラーのバスが活躍していました。

 

 

 

 

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 2番・3番 頓野線(直方〜中原・出口ループ〜内が磯・竜王峡)


西鉄バス,直方,廃止路線,竜王峡

こちらも直方駅から東方向に向う短距離系統です。

 

途中が中原経由と出口経由に別れており、

北側の「中原」を経由するものが「2番」、

南側の「出口」を経由するものが「3番」です。

 

また両者をループでつなぐ「中原循環(中原先回り)」「出口循環(出口先回り)」での運行が一般的です。

 

現在廃止されていますが、その先山村の竜王峡、内ヶ磯に向かう系統もありました。★支線廃止

 

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中原循環・出口循環の幕。

 

他の地域では見られない独特の表記方法。

矢印の右端が丸くカーブする珍しいパターンです。

(90℃角で曲がるパターンもあります(下参照))

 

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▲上:内ヶ磯行の3番の方向幕です。

▲右:比較的新しめの後ろ幕です。矢印の右端は、柔らかい円を描く・・ことはなく、カクカクしています。

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 10番 宮田線(直方〜宮田〜倉久・中有木〜(福丸))


西鉄,廃線,宮田町,バス路線

直方から西へ、宮若市(旧宮田町・若宮町)とを結ぶ系統です。

直方〜宮田と言えば、JR九州バスの直方線(博多駅〜直方駅など)がメジャーで親しまれていますが、西鉄バスもメインルートから寄り道をしながらも運行されています。

 

以前は、宮田役場(宮田町役場・現:宮若市役所)からさらに先、街の北部に位置する倉久や中有木まで路線が伸びていました。

その時代の方向幕です。

 

▼下:比較的新しめの方向幕です。

 

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西鉄バス,方向幕,廃止路線

宮田町役場以西の、末端部の区間便用の幕です。

 

一番下は、百合野団地を経由せず、共立病院経由でショートカットしていた系統だそうです。

 

90年代後半だったでしょうか。この区間のJRバスの廃止により、中有木から先、福丸まで路線が延伸されていた時期があります。

 

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上でご紹介したものの後ろ幕のバージョンです。

シンプルな表記が続く方向幕、西鉄では逆になかなか見れません!

 

 13番 宮田〜赤間営業所線

西鉄バス,レア,方向幕

▲なお、愛知から宮田のトヨタ九州まで、一定の需要は存在するそうで、地元のタクシーによると、福岡空港(地下鉄)博多(JR)赤間(タクシー)が一般的。慣れている方は、福岡空港(高速バス)若宮IC(タクシー)でいらっしゃるそうです。

西鉄バス路線がこんな場所にあったのかランキングがあれば、ベスト5には入っていそうなレア系統です。★廃止

 

直方ではなく、隣町の宮田町と赤間を結ぶ系統で、90年代初めに開設され、あまり長くは生きながらえませんでした。

1992年に宮田町内にトヨタ九州工場が出来た頃の新設で、用務客を狙ったものと思われますが、本数も多くなく、間もなく姿を消してしまいました。

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 13番 直方支線(直方〜浄福寺)


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直方駅と、北東部の浄福寺とを結んでいた短距離系統

以前は21番を名乗っていました。

 

イオン直方ショッピングセンターの開業により、路線延伸&増便の路を辿ります。

 

 

 13番 イオン直方線(直方〜イオン直方)


西鉄バス,色幕,方向幕,イオン直方

現在、直方で一番乗客が多い系統ではないでしょうか。

直方駅とイオンモールとを結ぶ系統です。

系統別に3系統あり、ノーマルの白幕・黄色幕・青幕の3種類が準備されており、直方地区で唯一の「色幕」です。

 

2005年の開店時に用意された幕ですが、その後2007年に「イオンモール直方」に改称されてしまいました。

 

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こちらは帰りの便の幕。

 

白幕・・各駅停車

黄色・・優等・中央病院停車

青色・・優等・中央病院通過

 

の3種類があります。

 

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▲後ろ幕です。前幕との違いはローマ字表記が無いところ。

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▲後ろ幕の戻り便です。

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2007年、「イオンモール直方」に改称された後に切り継ぎで追加されたコマです。

経由地表記などは、改称前と同一です。

 

 

 14番 直方支線(直方〜下境団地)


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直方と、南東部の下境団地を結ぶ系統です。★廃止

 

遠賀川堤防沿いを走っていた時代の幕です。

その後、内陸部に経路が変更され、経由地に「餅の神社」が追加されます。その系統変更後の幕には、経由地表記『もちきち』が入っているそうですが、残念ながら入手できておりません。

 

『もちきち』入りの幕はこちら→ 上巻下巻様(直方営業所その2)

 

 

 21番 直方支線(直方〜浄福寺〜星ヶ丘・工業団地)


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直方から、北西部の浄福寺方面を結んでいた21番の幕です。★系統廃止

 

上から2コマは、のちに13番に置き換えられる浄福寺行、下2コマは中央病院折り返しの短距離便です。

方向幕,西鉄バス,直方

1997年頃、浄福寺から先、直方工業団地を経由し、中原方面までループしていた頃の幕です。

 

ここでも矢印は右端で180℃滑らかに曲がるタイプの標記!

 

▼浄福寺から先、星ヶ丘団地まで延伸された際の幕です。

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 51番 直方支線(直方〜中泉団地)


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直方から南へ、筑豊電気鉄道で3駅の中泉方面へ向かう路線です。90年代はじめには飯塚まで路線が通じていましたが、その直方方面だけが最後まで残っていました。

 

★廃止

 

 65番 室木線(国鉄室木線代替バス)


国鉄室木線,代替バス,西鉄バス,廃止路線,室木

1985年に廃止された国鉄室木線の代替バスです。

 

JR鹿児島本線の遠賀川駅から南へ、鞍手町の室木まで走っていましたが、代替系統である65番も、1998年で路線廃止となり、今では室木地区に西鉄バスの乗り入れはありません。

 

★廃止

 

 

 66番 中山線(直方〜植木〜鞍手)


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直方と鞍手を結ぶ60番代のうち、もっともJR筑豊本線よりを走っていた66番です。

鞍手車庫と直方の間を結んでいました。★廃止 

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 68番 中山線(直方〜鞍手〜遠賀川)


遠賀川駅,西鉄バス,鞍手車庫

JR鹿児島本線の遠賀川駅から鞍手を経由して直方を結ぶ68番です。鞍手止めの区間便も運行されています。

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▼1990年代前半の枝線の終点だった「古門」行き。鞍手町北部にあります。sceneBmaku_nogata2018_026.JPG

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新しめの幕です。

文字が少し太めになり、表記方法も一般的な物に改められました。

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 69番 中山〜中間線(直方〜鞍手〜中間)


大膳橋,筑鉄中間,西鉄バス,鞍手車庫

直方から鞍手経由で中間方面を結んでいた69番です。

2013年に廃止となりました。

 

大膳橋はJR中間駅からさらに北側に進んだ終点。今は亡き中間営業所止もあります。

 

▼後ろ幕です。

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こちらは筑豊高校経由の幕のバリエーション。

筑鉄中間行きもあり、中間市内では3つの終点のバリエーションがありました。

 

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下2コマは比較的末期に切り継がれた幕で、行先番号部分のフォントの違いを見ることが出来ます。

 

 

▼横幕です。英文字も無く非常にシンプルです。

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 75番  西川線(直方〜赤間)


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JR教育大前駅に併設する赤間営業所と、直方を結ぶ75番

 

最大の特徴は、赤間「バスセンター」標記

あの営業所の発着所のことを差すものと思われますが、赤間急行や26番でもこの表記は見られません。

 

グローバルアリーナは、民間企業の創業者が私財で設立したスポーツ・研修施設。75番が複乗して乗り入れています。グローバルとアリーナの間に空白が入っています。。

高六,筑豊高校,西鉄バス

少し古めの75番の方向幕。

当時直方営業所と共同で路線を担当していた赤間営業所の方向幕です。

 

「高六」はグローバルアリーナの付近で、ここを折り返しとする区間便も運行されていました、

 

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赤間営業所から先、赤間駅前を経由して、「泉が丘」「城西ヶ丘」まで運行される便もありました。

直方から直通する便のほか、赤間営業所発着の区間便も。。

 

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赤間営業所発着の区間便の幕は、経由地表記が少なく、一発でそれと分かります。。

 

 80番・81番  宮田代替線(JR宮田線代替バス)


宮田線,廃止,代替バス,西鉄バス,水町,筑前宮田

▲中型用の前幕です。本当はこの下に2コマ、「81番 直方」「81番 勝野駅」があるはずですが、バッサリ切り落とされています。方向幕販売会でもずっと探し続けておりましたが、飯塚オートで開催された販売会で、売れ残っていた幕の中から入手!

1989年に廃止されたJR宮田線の廃止代替バスです

廃止鉄道路線の代替バスではありますが、1997年頃に廃止され、比較的短期間で運行を終了した、西鉄バス廃止路線の中でも「知る人ぞ知る」系統です。

 

運行本数も多くなく、直方地区の中でも、限られた車両にしか搭載されていなかったようです。

直方と宮田の間は、先にご紹介した西鉄バス10番系統や、JRバス直方線がメインルートとして機能しており、代替バスの経路も西側半分は10番系統の経路と似通っています。

 

*80番 直方〜勝野駅〜宮田駅

宮田線が分岐していたJR筑豊本線の勝野駅を経由し、宮田方面へと向かいます。10番と異なり、宮田役場へは乗り入れません。またラッシュ時には勝野駅発着もあったそうです。

 

*81番 直方〜勝野駅〜水町

80番の兄弟分、磯光付近から東へ分岐し、宮田町の東端の住宅地「水町」へと向かいます。当時の道路地図では水町周辺は大型車通行止めとなっており、本当にバスが走っているのか子供心に疑問でした・・。

なお水町には一時期JR九州バスも乗り入れていました。

※のちに砂津本陣繪様がリバイバルツアーを開催され、水町にバス乗り入れる夢が叶いました。。

 

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●西鉄バス写真集 後藤寺・レイニーブルー

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