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東武3月ダイヤ改正は何をもたらしたのか?
−東武3月ダイヤ改正前後に東武鉄道を訪問して−
TAKA 2006年04月03日
本年3月18日JR東日本のダイヤ改正に合わせて、東武鉄道も「白紙ダイヤ改正」と言える規模の大規模ダイヤ改正を実施します。(
東武ダイヤ改正概要
)
このダイヤ改正では「新宿〜日光・鬼怒川間直通運転」や「半蔵門線直通列車倍増」など、東武鉄道に取っては今迄では考えられない「劇的な変革」と言える内容の輸送体系の変更が行われます。
東武3月ダイヤ改正に関しては「
交通総合フォーラム
」でも「
鮮明な輸送体系変革〜〜東武鉄道のダイヤ改正
(和寒様)・
東武は北関東ネットワークを捨てるのか?
(TAKA)」で、ダイヤ改正発表直後から内容について議論していましたが、今回私の住んでいる近く(同じ関東圏)の会社で行われた興味深い大変革の為、ダイヤ改正前と後2回日帰りで訪問して「ダイヤ改正の状況」「劇的な輸送体系変革で何がもたらされたか?」を駆け足ですが見てみることにしました。
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東武ダイヤ改正直前の東武伊勢崎線・日光線訪問記
(3月12日)
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東武ダイヤ改正後の東武伊勢崎線・日光線訪問記
(4月1日)
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東武ダイヤ改正後の東武伊勢崎線夕ラッシュ訪問記
(4月6日訪問・4月7日加筆)
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東武3月ダイヤ改正は何を変え・何をもたらしたのか?
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今回の東武のダイヤ改正については12月の発表時から色々な検討を加えてきましたが、本文中にも色々と述べていますが、東武鉄道の輸送体系において「今まで継続的に構築を目指してきた大都市近郊型輸送体系構築の集大成」であると同時に「東武北関東ネットワーク分離」と言う点で、輸送政策上の大きなターニングポイントで有ったということが出来ます。
今回のダイヤ改正で「大都市近郊型輸送体系」の完成と言う「輸送上のターニングポイント」を経た事で、東武鉄道は鉄道事業で「大都市近郊型輸送体系構築」完成に続く「次の大きな一手」を打つ素地が出来たと思います。その次の一手は本文中でも最後に触れた通りに「衝撃的な内容」になる可能性が高いと思います。
今まで大手民鉄が合理化・リストラ策的な「衝撃的な一手」を打った時に、地方公共交通を保証する義務がある地方自治体はその一手に対応できず混乱した実例も散見されます。その様な事は断じて避けなければなりません。その「次の一手」が現実化していない今こそ、「東武が打ち出すであろう手に対応する方策」を考え、先手を打って先に提案するチャンスであると言えます。
「東武北関東ネットワーク」に残された時間は多く有りません。今回はアドバルーン的な「半蔵門線増発・準急の急行化」「特急の新宿乗り入れ」と言う目立つ施策にばかり目が行きそうですが、そのコインの裏にある「久喜・南栗橋系統分断」の影に控えている「東部の次の一手」を正確に見抜き、その対応策を用意しておく事が東武鉄道閑散線区沿線地域・自治体にとって一番大切なのではないか?と老婆心ながらに心配してしまいました。
「参考文献」
・鉄道ピクトリアル97年12月特集号 「東武鉄道」
・鉄道ダイヤ情報06年3月・4月号
・2006年東武時刻表
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