このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
地域拠点になれず策もなし〜〜鹿島鉄道ラストラン
ローカル鉄道とは、近年では稀少な存在となりつつある。それゆえ、今日なお存続しているローカル鉄道には相応以上の社会的価値があると、好意的に解釈したいところである。しかし現実には、櫛の歯が引くようにローカル鉄道の廃止は進んでいる。特定地方交通線を転換した第三セクターを除いても、日立・長電木島線・名鉄600V線区などが既に廃止に至っており、くりはら田園・西鉄宮地岳線(西鉄新宮以北)・島原(島原外港以南)などでも廃止期限が明示される段階にまできている。
鹿島鉄道は廃止が決まったローカル鉄道の一つである。率直にいって、筆者には今まで縁もゆかりもなく、さして関心を持てる対象ではなかった。ただし、国鉄キハ07系由来の車両が未だに現役で稼働している、という点には興味を覚えていた。筆者はキハ04・07系に車両史上の価値を認めており、あわせてその外観が好みに適うのである。
ただ単に鹿島鉄道が廃止になるというだけの話であれば、近場とはいえ敢えて現地まで行こうと思わなかったに違いない。しかし、キハ07系の生き残り健在、となれば心も動く。まだ走っているうちに乗っておきたいし、台車写真も撮っておきたい。そして、せっかく現地に行くならば、この「志学館」の設立主旨からして、なぜ廃止に至ったかを考察するのが務めだと考えてもいる。
かくして廃止まで約50日に迫ったある日、鹿島鉄道に実乗し、かつ沿線の一部を歩いてみた。幸運にもスケジュールが合致したため、TAKA様の同行を得ることができた。おかげでより幅広な視点で現地を見ることができたかな、と思っている。
そのⅠ 石岡(キハ432)玉里
そのⅡ 玉里(徒歩)東田中
そのⅢ 東田中(キハ601)常陸小川
そのⅣ 常陸小川(徒歩)小川高校下
そのⅤ 小川高校下(キハ431)鉾田(前編)
そのⅥ 浜・玉造町・榎本
そのⅦ 小川高校下(キハ431)鉾田(後編)
そのⅧ 鉾田(徒歩)新鉾田
補遺 小川高校下新設の意義
「以久科鉄道志学館」表紙に戻る
「交通総合フォーラム」表紙に戻る
※本稿はリンク先「交通総合フォーラム」とのシェアコンテンツです。
執筆備忘録
訪問:平成19(2007)年立春頃
執筆:平成19(2007)年春先
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |