このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

         黄山の旅(夏) 慈光閣−天都峰−北海  
                                           2005年8月20日
                              
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2回目の黄山登山、前回の黄山は雨で何も見えなかったので、そのリベンジとして再チャレンジです。今回は慈光閣から直接登る健脚コースのためベテランのN氏と二人、果たしてついて行けるかが心配でしたが何とかクリヤしました。おかげで2-3日は足がガタガタ、改めて体力の無さを痛感した次第です。
  
アプローチ
ホテルを7時過ぎにスタート。先日予約していたタクシーが来ないので別のタクシーと交渉、麓の湯口まで120元、登山口の慈光閣まで20元の合計140元で交渉成立でスターットです。但し、黄山大門からは自由に出入りが出来ないらしく、一度Uターンしお金を払って通りました。
登山口の慈光閣で入山料のチケット購入、なんと今回は200元(約2600円)になっています。日本での価値に換算すると1万円以上だから、上高地から穂高に登るのに1万円の入山料を支払うようなものでしょう。

料金徴収所 入山料200元なり

関所破りが出来ないようになっているゲート

通常の2倍の値段で買った杖
脚力がなくなると杖に頼るしかありません。麓で買えなかったので途中の売店で2本買いました。

値札が1本28元の高級杖に目をつけ価格交渉です。店の人は「ここが最後」とか調子のいい事を言いながら、なかなかの強気です。結局、少し高いと思ったので2本40元にネゴして買いました。

しばらく登ると小さな店がありました。同じ杖の値段を聞くと「10元」 なんと半額です。(頂上でも15元だった) 不覚!! 騙されない自信はあったのにコロット騙されてしまいました。 まだまだ修行が足りん・・・と反省です。

山中の物売り 4歳の子供も立派な商売人

荷物運び 1個10元 かなりしつこい

半山寺 上半身裸で登っている人もいます
 

この先から天都峰へ右折
天都峰へ命がけの登り
半山寺から少し行った処に天都峰に上る分かれ道があります。あまり乗る気はしないけどN氏の言葉通り天都峰に向かってスタートです。ここからが地獄の始まりでした。

絶壁をえぐって作った登り道

段々と急坂になります

岩山の峠にあるトイレ、しかも水洗

岩山の峠に水洗トイレがありました。こんな所まで水洗トイレが整備されているとは、さすが黄山、入山料200元だけあります。

気になるのは排水ですが、どうしているんでしょうか? トイレは水洗で、排水は山の中を垂れ流しでしょうか? いくら入山料200元でも、下水管まで整備するとは思えません。

その後がスゴイ なんと上には絶壁に向かって空中階段が作られています。右は絶壁、下は丸見え・・・ひたすら前だけを見ながら進みました。

トイレの上にある空中階段

右側は絶壁 スリル満点!!

難所が続きます



ここまで来ると、このコースに来た事を反省!! 絶壁に近いような階段が続き、もう2度と来ないと思いながら必死で登ります。

写真だけは、何とか写さないと黄山に来た甲斐がない・・・怖さを忘れるのはカメラだけです。残念ながら、写真では現実ほどの恐怖感を表せません。「百聞は一見にしかず」 いや「百見は一行にしかず」です。

太った人は通れない

寧波からの登山メンバー
頂上直下の最大の難所、怖くて下を見ることが出来ません。よくこんな所に道を作った物です。このスケールの大きさはさすが中国という感じです。

前の3人組みは寧波からの登山者でしたが、一番前の女性は汗もかかず顔色も替えず楽しそうに登っていました。若さのせいか怖い物知らずか・・・

最後の急登 それにしてもひどい登りです
 

頂上間近 これを曲がれば頂上です
天都峰頂上
もう2度と来ない!! と思いながら登って来た天都峰ですが、頂上についてみて「思いは反転!!」 景色は最高・目の前に蓮花峰が見え大感激です。過去の山登りの中でもベスト10に入るほど「感動的な一瞬」 今までの疲れと怖さが吹っ飛んでしまいました。

やっと天都峰に到着  みんなの顔が明るい

ガスの合間に見える蓮花峰

天都峰頂上
 

蓮花峰とかすかに見える玉屏楼
難所 「鮒魚背」

この穴を抜けると鮒の背
いよいよ下り、最大の難所の「鮒魚背」の通過が必要です。天都峰の登りに比べると、気分も足取りも軽く快適でした。ここが一番の難所と思っていましたが、比較的軽くクリヤ、お気に入りの写真を写す事ができました。

とは言いながら、カメラ片手に離合するのは辛い!! カメラとロープをしっかり持っての離合です。

いよいよ鮒の背 向こうは蓮花峰

左右は絶壁 離合が怖い

鮒の背下

難所を通過 上が鮒の背
 
蓮花峰の峠への下り
ここから峠まで一直線で下って行きます。下りは素晴らしい景色を見ながらルンルン気分です。それに比べて登りはかわいそう、心臓破りの急坂が続きます。

いよいよ下り  この景色は良かった!!

離合がやっとの階段

下りは一直線 足を踏み外したら・・・


急坂を一直線に下ると、蓮花峰と天都峰の間の峠に着きます。この峠には立派な休憩所があり、大勢の登山客が休んでいます。一番驚いたのは「会社の昼食みたいな弁当」 一杯25元です。

黄山のいい所は、一晩泊まりの山登りでも、何も持って来なくてもいい事です。山の中にもレストランがあるし、どこでも飲み物・食べ物が売られています。

また荷物が重たければ「荷物担ぎ屋」がいるし、疲れて動けなくなったら「人間担ぎ屋」もいます。問題は入山料が「200元と超破格」という事です。

蓮花峰との峠に到着
  

一食25元 会社の弁当みたい
高山植物で気持ちもひと休み

 
玉屏楼への登り
いよいよ玉屏楼へ向けて最後の登り、登りついた所に有名な「迎客松」 読んで字の如く「お客を迎える松」があります。

峠からの登り口

立派な岩場です

迎客松 黄山で一番有名な松の木です
 

玉屏楼 登山客で満員です 左の岩は象鼻石
北海への縦走路

縦走路は超満員

天都峰の登りに比べると、うるさいほどの登山客がいます。このコースは黄山の中で一番にぎやかなコースです。

景色はいいし、比較的安全なのでおじさん・おばさんからツアー客まで満員状態です。もう少し視界が良ければ最高なのにと思いつつ天海餐庁に向かって進みます。




人ごみをぬって下ります


このコースのハイライトは「一線天」 たいしたことはありませんが、狭い階段を延々と登ります。ここは一方通行だけど、逆方向から進入してくるやからがいるようです。


 

「一線天」 ここは一方通行
天海餐庁
蓮花峰と北海の間にあるレストランです。値段は上海の高級レストラン並みですが、山の中での感謝感激です。ここまで来ると急な登りはないので、ビールで乾杯です。但し冷たいビールはありません。

天海餐庁

生ぬるいビール

熱いお茶が美味い

拉面一杯30元
黄山の裏方

清掃には相当力を入れています

登山が快適に出来るのも「清掃の人と担ぎ屋さん」がいるからです。とにかくごみ箱が整備されており、清掃している姿をよく見かけます。中国全般的に「公共場所が汚い・・・」と言うイメージですが、黄山に限り汚いという言葉はありません。

黄山の山中には4つ以上のホテルがあります。もちろん荷物は担ぎ屋さんの力で下から担ぎ上げられます。初めはロープウェイを使っていると思っていましたが違っていました。

担ぐ人は100kg以上担ぐらしく、腰を砕きながら登って来ています。労賃は1kg当たり0.5元という話です。100kgで50元だから、この辺では高級取りなのかも知れません。

担ぎ屋さんのおかげで快適な山旅が出来ます
 

この人は100kgくらい担いでいそうです
光明頂から北海へ

光明頂 後ろは気象台
蓮花峰と北海の間に緩やかな頂があります。

テレビ塔付近

北海に到着
 
北海

北海賓館前の広場

広場にはなんと銀行まであります

北海賓館の前から この時は晴れていて青空が最高でした。
 

清涼台から 残念ながら曇り空です
 

獅子峰からの眺め まるで水墨画の世界です
 
獅子林賓館

獅子林賓館入り口

朝8時半に慈光閣を出て、ホテルに着いたのは4時、ホテルで一休みして獅子峰を往復したので、実質8時間以上歩いた事になります。

今晩の泊まりは、北海にある獅子林賓館です。一応★★★★で黄山の中では最高級ホテルでレベルとしては★★★ですが、値段はツインで720元と高級ホテル並みです。

夕食はバイキングで80元 但し冷たい缶ビールは1本20元と破格です(それでもゴルフ場より安い) 部屋には一応シャワーがあり湯が出るので非常にありがたいと思います。




ホテルロビー 2−3★級です。

ホテル部屋 窓の前の屋根が視界をさえぎっています

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