このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


FS−60Qを写真仕様にする  (FS−60Q)                                  


FS−60Q を写真仕様にする! 直焦点編
まずはマウントアダプターと、カメラ回転装置を実装する。
   . ドローチューブ減速微動仕様にする (MEF−3)  
お月さまを撮ってみる
初めての撮影で、突然飛行機が!
まずはお月さまを撮る練習から・・・
もっとデカく撮りたい!  拡大撮影編(ついでにカメラも替えてしまった。)
拡大撮影について調べてみる。
拡大撮影に必要な機材と、D5100
拡大撮影の試写
ファインダーを正立像に替えてみる。


FS−60Qを写真仕様にする! 直焦点編

 やはり目で観ているだけでは物足りなくなり、写真撮影を試してみたくなるのが人情・・・って事で、直焦点撮影にチャレンジ! 
 
 まずはマウントアダプターと、カメラ回転装置を実装する。
 
(2010.09.18)
 経緯台では月程度しか撮影はムリ、と わかってはいても、その月がすごく綺麗に見えるので撮影用アダプターを追加投資する。 

 直焦点で必要なのは、カメラマウント(DX-60W) と、カメラ回転装置(SKY90用) 。
 中間の補助リングは天頂プリズムを装着する時に外したものが そのまま使える。 
 (天頂プリズムを使用した直視用のユニットと、この撮影用のユニットと、ゴッソリ入替えできる。) 

※ 当初はカメラ回転装置は無くてもいいんじゃないか、と思ったけど、東や西空で傾いた月や星の向きを調整するのに、これが無いと望遠鏡本体ごとグリッと回さなければならない。

※ カメラマウント、タカハシの純正だけど、ややガタがでるので購入時に店頭で現物確認するのが吉。


しかしカメラのファインダーでは像が小さく、ピントを合わせづらい。 (ファインダー倍率は 0.94倍)

とりあえずマグニファイヤーとかアングルファインダーとか試してみたものの、倍率2倍では気休め程度。
しかしアングルファインダーを使えばカメラを覗く姿勢が随分と楽になる。
 (写真はマグニファイヤー装着時)


足回りは手持ちのものを色々と試してみたが、持ち運びが楽だろうと期待したKDS経緯台では安定して使えず、結局ポルタに実装。

  詳細は FS-60Q 足回りのページ参照  

 ポルタの耐過重は5kg、一方望遠鏡はFS−60Q (2.4kg)+D200の(830g)、計3.3 kg 程度。
 荷重的な余裕はありそうだが、重いカメラ を装着するとバランスはやや苦しく、鏡筒バンドを最後部で固定しても、接眼側ヘビー気味となるが、ポルタのフリーストップは、まだ充分効いている。

 その後の課題? 
①ニコン純正のアングルファィンダー(DR−6)だが上から覗けるので視界を合わせるにはいいけど、カメラのファインダーとの取り付けにガタが大きく、ピント合わせにはかなり使いづらい。 
 ガタ止め対策を考えないと・・・。 
 (後日、DR−6をニコンプラザへ持って行って確認してもらったが、プラザにあったDR−6でもやはり若干のガタが出るので、手持ち品が特別悪い訳では無さそうだ。
  一応、ネジ類の増し締めして貰い、別途対策を試行してみる事にする。 しかしプラザでまたEDG双眼鏡をまた手にしてしまい、溜息をつく。 はぁぁ~、いいなぁぁ~・・・・。) 
 現在はとりあえずカメラとの接合部の間にシールの切れ端を貼りつけてみたら、ガタも気にならなくなった。 

②タカハシ純正のカメラマウント(DX-60W) 、ニコン純正のレンズキャップが極端に緩いので気にはなっていたけど、使っていると微妙にガタが生じている。 
 当初はさほど気にならなかったけど、使っているうちにピントが安定しないので、詳細に確かめてみると、どうやら前後のガタは僅かだがロックピンでのガタはかなり大きく感じられる。 
 う~ん、このせいでピンボケ連発って訳じゃないんだろうけど、カメラ外した後にレンズキャップしてもすごに落ちてしまうのは・・・・どうなんだろう・・・
 ちなみにニコン純正キャップでは5個中、5個とも緩くてNG、トキナー製では出っ張り位置がずれるのか装着しづらく、かつ外し辛い。
 シグマ製キャップの場合ではかなり緩いものの、最後まで捻りきれば何とか止まった。 

TOP    
 ドローチューブ減速微動仕様にする (MEF−3)

 写真撮影をしてみると眼視より更にシビアなピント調整が必要・・・って事で、ピント調整を減速仕様にする! 
 
MEF−3 の実装状況
MEF−3 は左手側に実装したが、右手側でも可能なはず。
(右手側に実装するとポルタとの間隔が稼げず、やや使いづらくなると懸念。) 

実装状況のアップ その1実装状況のアップ その2

(鏡筒バンドを緩めて90度横に向け、この格好で取付作業した)
注: 写真で見るとMEFと接続アームが接触しているように見えるので現物を確かめてみると、
 設計が上手いのか、偶然なのか、若干の隙間が空いていたのでひと安心。
 組立て作業
作業に必要な工具のうち、カニ目スパナと、極細のL型6角レンチは付属しているが、他には+ドライバーの2番と、1または0番程度のものが必要。
組立ては、ほんの数分で完了だが、説明書は、”ガタつかない程度に締め”とか、”しっかりと締めつけ” とか微妙な言い回しがあるので、事前にしっかりと読んでおくことが必要。
しかし、組立て後、ネジ1本とワッシャ1枚が余っている!? 
”えっ、えぇぇっ? またやってしまったかぁっ!”  恒例の出来事とは言え、今回は手順どおり間違いなく作業したつもり。 眺め回しても付け忘れたようなビス穴もない。
説明をよく読んでみると、機種によってカニ目のビスでは短くて届かない時のための予備?らしく、ホッと一安心。  
 MEFを左手側に実装した、個人的理由 
①ポルタに実装すると、右手側が狭くなって、やや操作しづらい。 
②カメラのピント合わせもレンズを支えた左手でするので、左手=ピントの手? として特に違和感はない。 
購入時、左でも実装できるか確認した店員さんが、”左で?”と、尋ねられたので、普通は右手か、と気づく。
なお、MEFは、左右どちらにでも問題なく実装できる。 (もとい! FS−60Qでは、左でも実装できた。) 
 で、肝心の操作性は?
ビントシャフトへの固定ネジはイモネジ2本なので、回転時に多少はブレが出るかもと予想していたけど、必要十分な工作精度でブレはほとんと゜無い。
ごく僅かに残った回転ブレもプレート状の接続アームでよく吸収できているのか、動きは滑らかで、後付けに有りがちな操作時のゴロゴロ感もほとんど無く快適な操作感。 
 (カメラを実装すると多少ゴロゴロ感が生じるが、十分に許容範囲。) 
FS−60Qの場合、眼視するだけならMEFは無くても操作に問題は無いが、デジカメを実装する場合の操作性は確実に良くなる。 
当初、\99,800 (60CBなら \73,600 ) の本体に、\23,100 もする微動アダプターを付けるのは躊躇いもあったが、結果として投資相応の値打ちはある。
 

TOP    
 お月さまを撮ってみる!

 まずは練習としてお月さまを撮ってみる。 
 
   初めての撮影で、突然飛行機が! 

 2010.09.18 記念すべき初撮影の月! それも飛行機つき!

 FS−60Qにカメラアダプターを付けて調整中、突然横切った飛行機!
 まだこれからカメラや望遠鏡の設定をしようとしていたところなので、見栄えは今一つ。
 しかし二度と撮れないかもしれない偶然のカットなので、記念として そのまま即日UP!
カメラ設定データを読み出すとISO400、シャッタースピード1/200。
2010年9月18日、時刻はまだ18時08分、日没直後の月  
( 日没 18:03、 月の出 15:11、 月齢は 9.9 )
色調、コントラスト、フィルター等のレタッチ無加工  (サイズのみ縮小)

左写真:サイズ25%で切り出し。
(写真クリックで拡大・・・ただし撮影時の空を思い出しながらコントラスト補正、弱シャープ加工)

下写真:オリジナルから等倍で切り出し。他、無加工。 

TOPへ
 まずはお月さまを撮る練習から・・・ 

まずはお月さまにモデルなっていただき、試行錯誤してみる。
共通条件は、カメラ Nikon D200、望遠鏡は FS−60Q オリジナル構成での直焦点 (焦点距離= 600mm、F=10 ) による。


 同じ 2010.09.18 19時16分ごろ、暗くなるのを待って撮り直し。 (月齢 10.0 )

 色収差は100%に拡大しても、まったく感じられない! 

 目視では呆れるほどクリアーなのに、デジカメで撮ってみるとピントが甘い。 
 しかし素人の悲しさ、デジカメの小さなファインダーでは、なかなかピントを合わせられない・・・。 

 APS-C サイズのD200 ではこの位の大きさに写る。
 (カメラ設定は、ISO200、シャッタースピード 1/200 )

   [ 拡大表示(50%縮小)はここをクリック

 翌日、2010.09.20 0時35分頃、月齢 11.2 の月 
 既に、西に傾いていた・・・(方位 233.9、 高度 21.9 )

  (カメラ設定は、ISO200、シャッタースピード 1/100 )

   [ 拡大表示(50%縮小)はここをクリック

 2010.09.20  20時49分頃、月齢 12.1 の月 (かなり曇ってきた・・・一瞬の雲の切れ目狙いで・・・) 

  (カメラ設定は、ISO800、シャッタースピード 1/320 )

   [ 拡大表示(50%縮小)はここをクリック

 ※マグニファイヤー使用するも、ピントの山がつかめない・・・ 
   残念ながら2倍では焼け石に水で、あまり効果はなかった・・・   

 マグニファイヤー(DG2) 
 と、アイピースアダプター 

 2010.09.21 21時30分頃、月齢 13.1 の月

  (カメラ設定は、ISO200、シャッタースピード 1/250 )

   [ 拡大表示(50%縮小)はここをクリック

 ※マグニファイヤー使用。 
  しかしすぐ見口が曇ってうまくピントの山がつかめない・・・ 
  それに体勢がかなり辛い。  

 2010.09.22 22時46分頃、月齢 14.1 の月。
 (カメラ設定は、ISO200、シャッタースピード 1/250 )
   [ 拡大表示(50%縮小)はここをクリック

 ※マグニファイヤーを諦め、ようやく見つかった変倍アングルファインダー DR-6 でトライ
  雲間の途切れるのを待ってはピント調整・撮影のくり返し。
  通勤の帰り道では充分晴れてたのに! 
  おまけに通勤帰りのジョッキ1杯の影響か、目玉の方がボケてしまって・・・ 

角窓用変倍アングルファインダー (DR-6)

 倍率2倍なので拡大効果はともかく、
 カメラを覗く姿勢は随分と楽になる。

 2010.09.23 23時26分頃、ほぼ南中、月齢 15.2、 (南中は 23:53 )
  (カメラ設定は、ISO200、シャッタースピード 1/500 )

  [ 拡大表示(50%縮小)はここをクリック ] 
  [ 同じく拡大表示(50%縮小) 上:サイズ以外無加工、下:弱シャープ+コントラスト加工してみた

  今日は雨。 しかし夕食前には晴れていたのに、さて、と思って外に出たら一面の雲。 
  もう寝ようか・・・それでも、と思って外に出て見ると、日頃の心掛けの成果で雲間からほぼ満月の月。
  思い立ってからポルタ担ぎだしてセットするまで準備5分、撮影5分。 すぐまた雲が かかってしまった。 

 2010.09.25 23時15分頃、ほぼ南中、月齢 17.2 の月。 (南中は 0:35)
 (カメラ設定は、ISO200、シャッタースピード 1/250  )

   [ 拡大表示(50%縮小)はここをクリック ] 

   [ 拡大表示(75%縮小)、若干シャープ+コントラストで加工 ] 

 今日は田舎へ墓参りで、日帰り往復600Km強。 
 で、帰ってきたら久しぶりの晴れた空に月が出ていたので、望遠鏡を向けてみたものの運転で目が疲れたのか、アイピースを覗いてもすぐブラックアウトしてしまう。
 それでもとにかく写すだけは写してみた。

 2010.11.16 21時50分頃、月齢 10.3 南中は 19:47 で西に傾いた月。
 (カメラ設定は、ISO200、シャッタースピード 1/125 )

   [ 拡大 表示(50%縮小) はここをクリック ] 

 今日は天気が良かったので久しぶりに撮ってみた。 
このクレーターの中のヘソが好き! 

   
 この後の格闘は、メインメニューの「お星さま」から、「 お月さまを見る 」に移行。

TOP    
 もっとデカく撮りたい!  拡大撮影編

600mmでの直焦点撮影で悪戦苦闘している最中だけど、拡大撮影とやらにチャレンジしてみたくなってきた。
まだ悪戦苦闘しているピント合わせも、あわよくば拡大撮影したものを縮小すれば何とか誤魔化せるんじゃないかと、不埒な下心も若干は・・・。

 拡大撮影について調べてみる。

 600mmの直焦点撮影では仕上がり画像はやはり小さく、もう少し大きく写したくなって、
拡大撮影にチャレンジしてみる!
 ・・・で、拡大撮影とは? 
 
レンズを外したカメラを、アイピースの後ろに装着すると望遠鏡対物レンズの焦点距離を伸ばすことができる。
焦点距離の倍率はリレー比で決まり、
     リレー比 = A ÷ B  となる。 (左図参照)。
つまり、焦点距離 = 望遠鏡の焦点距離(f) x(A ÷ B)
 このAおよびBは、次の公式で求める(らしい。)
  1/F = 1/A + 1/B  ( F = アイピースの焦点距離)

ただし、倍率が大きく(合成焦点距離が長く)なった分、当然F値も伸びて暗くなる。(・・・はず。) 
   

TOP  
 拡大撮影に必要な機材・・・ ついでに(?)、カメラも替えてしまった・・・(D5100)

思い立ったらすぐやってみる・・・って事で通勤帰りに、いつもの某KYOEIで機材を揃えてくる。 
機材は、TAKAHASHI純正より安価で汎用性もあるというBORGで・・・ 
ついでに、というか、調子に乗ってカメラもライブビューで拡大ピント合わせのできるD5100に替えてしまった・・・ (-_-;) 

 
拡大撮影に準備した機材
 前列左から (アイピース側)
 ドローチューブ延長筒(KP20006P: FS-60Q 付属)
 BORG M56→M57/60AD【7911】
 BORG M57/60延長筒M【7603】
 BORG M57/60延長筒L【7604】
 BORG SD-1X(B) 【7410】 (望遠鏡側)
 アイピース

後列左から  (カメラ側) 
 BORG SD-1X(A) 【7410】 (カメラ側)
 BORG カメラマウントホルダーM【7000】
 BORG カメラマウント ニコン用【5003】 (画像では【7000】に装着) 
 カメラは、 Nikon D5100

セットした状態 
 左側: アイピース側
 右側: カメラ側 


デジカメは従来から愛用の D200 で、と試してはみたものの、やはりピントが合わせづらい。
この際、毒を食らわば皿までと、バリアングル、ライブビューの Nikon D5100 を入手。
 ・・・ ドロ沼の世界に、また一歩踏み込んでしまった ・・・ 

望遠鏡に実装。 

使用したカメラは新規導入の秘密兵器、 Nikon D5100  
質量 約、560 g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む)なので、
バッテリー無しでも830gもある、D200より随分と軽量。
また、バリアングルの液晶モニターと、撮影時にも拡大ライブビューできるので、D200のようなアングルファインダーでの苦労からも”解放された”とまではいかないまでも、”今までの苦労は何だったんだろうか” と言う程に改善された!  

ポルタに実装した状態。 

しかし、フレキシブル微動ハンドルが大きな振動元のようなので、また付け替えないと・・・ 
(ポルタ付属の微動ハンドルはすぐ脱落してしまうので何か考えないと・・・)  

 拡大撮影はともかく、カメラをD5100にしたのは正解だった。
 ピント合わせもライブビューで拡大できるので、今までD200で倍率2倍のマグニファイヤーとかアングルファインダーでの苦労は何だったんだろうと思う。
 また、バリアングルの液晶モニターも、撮影時にもアクロバティックな体勢から開放され、身体の硬くなったおじさんにはありがたい。
 カメラ自体も軽量なので、バランスも多少は改善された。
 

TOP    
 まずは試写!
FS−60Q 直焦点と、拡大撮影の大きさ比較
各画像はトリミング無しでの縮小。

ピントとかブレは無視して大きさの比較だけで・・・ 

左は、2010年9月18日 月齢は10.0 
 D200による直焦点撮影。 

下の4つは、2011年5月14日 月齢は11.3 
 D5100による拡大撮影。  

仕上がりの大きさ比較のため、いずれもトリミングなしで、横480 に縮小。 
A−① FS−60Q 焦点距離600mmの直焦点ではこんなもの (月齢は 10.0 ) 
2010.09.18 19:16 撮影。  D200 ISO200 1/200 秒 

B−① FS−60Qの焦点距離600mm
 +アイピース(Meade (SP)
20mm)で、拡大撮影アダプターの最低倍率側ポジション

 2011.05.14 23:47 D5100にて ISO400 1/30秒  (ただし画像は、上下左右反転加工。)
 (ビントが少々ズレでいるが、撮り直す元気も無いのでそのまま掲載。) 
 画面からの月直径の実測で直焦点の約2.9倍、 1,760mm相当 
 
 
B−② FS−60Qの焦点距離600mm
 +アイピース(Meade (SP)
20mm)で、拡大撮影アダプターの最高倍率側ポジション

 2011.05.124 23:29 D5100にて ISO800 1/12秒 (ただし画像は、上下左右反転加工。) 
 B−①の約1.35倍( 1/ 74% )、 2,400mm相当 (直焦点の約4倍) 
 (ただし、「コペルニクス」 と 「ティコ」 間の画面実測からの計算値)
 
B−③ FS−60Qの焦点距離600mm
 +アイピース(Vixen NPL
10mm)で、拡大撮影アダプターの最低倍率側ポジション

 2011.05.14 23:53 D5100にて ISO1600 1/20秒 (ただし画像は、上下左右反転加工。) 
 B−①の約2.8倍、B−②の約2倍、4,900mm相当 (直焦点の約8.1倍)
 (ただしB−②のティコとプリアルドス間の距離による計算値) 
 
B−④ FS−60Qの焦点距離600mm
 +アイピース(Vixen NPL
10mm)で、拡大撮影アダプターの最高倍率側ポジション

 2011.05.14 23:54 D5100にて ISO1600 1/50秒 (ただし画像は、上下左右反転加工。) 
 B−③の約1.28倍( 1/ 78% )、 6,300mm相当 (直焦点の約10.5倍)
 (ただしB−③のティコとプリアルドス間の距離による計算値)   

一応は拡大撮影のテストはできたが、これだ゜け倍率を上げるとシーイングの影響が大きく、ファインダーの中でクレーターがユラユラと見事に揺らめいている。
またシーイングの良い日を待って、撮り直してみるか・・・ 


拡大でのパーツ撮りからの合成画像 (詳細は 「お星さま」「お月さまの拡大撮影」 にて)
Vixen NPL10mmでの拡大撮影8枚からの合成Vixen NPL20mmでの拡大撮影2枚からの合成

Vixen NPL20mmでの拡大撮影2枚からの合成だが、
薄雲を通した寝ぼけ画像からのコントラスト根性補正。
で、成果は?
口径6cmのFS−60Qでチャレンジしてみた限りにおいては、限界に近い解像度の画面を更に拡大しているような印象、更にアイピースでも大きく左右されてしまうので、どうしても高倍率が欲しい時でなければメリットは少ないように思える。 
拡大撮影で画質をも求めるなら、視界の端までシャープで歪みの無いアイピースが必要、という事は確かなようだ。 
まあ、初めからある程度は予想されていた事だけど、まあ、やって見なくちゃわからない、って事で・・・。  
 

TOP    
ファインダーを正立像に替えてみる。

 FS−60Q のファインダーを装換!

FS−60Qのファインダーを30mmから50mmに装換した。
口径60mmのFS−60Q、に口径50mmのファインダーを付けて受け狙いした訳ではない! (・・・多少はあるかも・・・)
望遠鏡 FS−60の付属ファインダーでの写真撮影に凝ってしまい、常時デジカメ接続状態。 
しかし困るのは、実際の空は裸眼でも双眼鏡でも、もちろん正立像。 
普通に眼視する場合、望遠鏡が上下左右逆像なので同じ逆像のファインダーでもすぐ慣れてくるものの、デジカメを接続した場合、そのモニター画面は正立像。
正立像から逆像、そしてまた正立像になってしまうので頭の中で混乱してしまう。 で、解決策は・・・・そうだ、ファインダーを正立像にしてみよう! 
 ・・・ ってな訳で乏しいサイフから工面して決意!
望遠鏡も眼視中心の時は気にならなかった付属の倒立像ファインダーも、写真中心に移行してくると、夜空を目視で見る星の配置がファインダーでは逆像になり、カメラのモニターで元の正立像に戻るので、正→逆→正、と頭の中で変換しなければならないので少々使いづらくなってきた。 
・・・と言う事で、正立像のファインダーに取り換えてみた。
 
 FS−60Q のファインダーを装換!

50mm 正立ファィンダー
国際光器 8倍50mm 正立ファインダー、「EF-508」 
脚は、タカハシ製7×50ファインダー脚が適合。
ひとみ径はどちらも5mmで同じだが、視界は付属の30mm ファインダーの6倍8度と比べ、8倍7度となるのでやや狭くなるが、8倍でも7度ある、と言うべきか。
暗視野照明付き。 

実装した望遠鏡は、FS−60Q (エクステンダーを外し、FS−60CB相当)
6cm望遠鏡に5cmファインダーのアンバランス感を期待したものの、期待に反して案外と似合ってしまった。

翌日の日中に、2kmほど遠くの鉄塔で仮調整して夜を待つ。
生憎の曇り空だったが薄雲を通した月で大まかに調整、そして木星で微調整。

肉眼(あるいは双眼鏡)で見る星の配列と、ファインダーで見る星の配列が一致するので、使い勝手はかなり良くなった。


対物レンズ口径50mm・2枚玉アクロマート(有口径:48mm)
マルチコート
倍率8倍(実視界7°/見掛視界56°)
接眼レンズケルナー型/アイレリーフ約18mm(マルチコート)
全長235mm
鏡筒外径(直径)約55mm
質量本体520g
レチクルパターン照明装置暗視野照明タイプ(照明装置付き)
照明装置使用電池LR41 x 2個


しかし・・・愛用のFS−60Q、オリジナルからずいぶんと変わってしまった・・・。
初めは、こんなスッキリしたスタイルだったのに・・・。

①カメラマウント、カメラ回転装置およびデジカメ装着
 (現在、眼視は SE-102 とか SE-120 に任せ、FS-60Q(CB?) は撮影専用機)
②ドローチューブの減速微動の装着
 (写真用には必須?)
③エクステンダーを外し、フラットナーを装着
 (暗い星団・星雲など眼視では見えないので、短焦点で写してから探す・・・)
④50mm正立ファインダーへの装換
 (今回、装換。)

この実装状態(カメラ、ファインダー付き)で実測3.2kg
 (オリジナル(鏡筒バンド別)は1.6kg) 
SXD赤道儀は勿論、ポルタ経緯台でも余裕十分。 
 使ってみて一週間
やはり、目視 → ファインダー → デジカメモニター と、同じ正立像で見られる正立ファインダーは期待以上に使い易い。  
6cmの双眼鏡に、5cmのファインダー。  もう少しアンバランスになるだろうと思った期待を裏切り、意外といい感じでおさまっている。 60mmの対物レンズに装換したらどんな感じなんだろうか、と危ない予感。
ファインダー自体も大きくなった口径相当に集光力が増え、1等級、星の数では3倍ほどは増えたような印象。   

欠点は、
① 照明装置のバッテリー(LR41 2個)の消耗が早い事。
 新品電池に交換して一昼夜点灯しっぱなしで忘れていたら、翌日、LED点灯はしていたものの、照度不足でレクチルが浮かんでこなかった。 やむなくまた電池を買いに走った。
② 見口にゴムカバーが欲しいところ。
 肉眼で覗くのに不都合はないが、眼鏡を使用すると、つい金属製の見口にあててしまい眼鏡のレンズが傷だらけになってしまう・・・ (+o+)
③ 更に欲を言えば、アイレリーフ(18mm)がもう少し長ければ、左目で実際の星空、右目でファインダーの両眼視がし易くなる。
    

TOP   

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください