このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

イタリア8 ゴンドラ編

 ヴェネツィア観光のメインといえば、ゴンドラだ。ゴンドラの交渉(価格・時間)が結構面倒でトラブルも多いとのことだったので、我々は事前に ウェブトラベル に頼んで予約してもらった。二人乗りのプライベートゴンドラで30分間13,500円と50分間26,000円の二者択一であったが、せっかくなので50分間のコースにした。また、ゴンドラに適した時間を相談したところ、夕暮れ時がお薦めとのことだったので、16時30分から乗船とした。

 ゴンドラに乗ったのは2010年11月13日、ヴェネツィア観光の初日である。 サン・マルコ寺院 を見学したところ、思ったより時間がかかった。 ドゥカーレ宮殿 を見学していると予約時間に間に合わないので、翌日に回した次第である。当日は曇りだったため、夕陽を眺めることができなかったのは残念だ。

 ゴンドラ乗り場はホテルから徒歩数分、ドゥカーレ宮殿のそばにあった。

乗り場から座席から

 僕が最初に乗り込んだので、奥に当たるゴンドラ左側の席に座ったところ、ゴンドリエーレ(船頭)より右側に座るよう指示を受けた。ゴンドリエーレはゴンドラの左後方に立つので、バランスをとる関係上、左が女性、右が男性となるとのこと。

 16時30分、いよいよ出航だ。曇っているとはいえ、まだ明るい。前方にプンタ・デッラ・ドガーナとサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が見える。ゴンドラはエンジンを使わず、ゴンドリエーレがオールを漕いで進んでいく。

出航

 ゴンドラが右に針路を取ると、ドゥカーレ宮殿が見えてくる。ドゥカーレ宮殿は夕陽が当たると実に美しいとのことで、曇っていたのがかえすがえすも残念である。

ドゥカーレ宮殿

 ゴンドラは「 溜息の橋 」の下を静かに進んでいく。

「溜息の橋」の下

 ゴンドラは狭い建物の間をゆっくりと進んでいく。中世にタイムスリップしたような錯覚を受ける。中世との違いは、照明が灯火ではなくて電気であるところくらいではないだろうか。ゴンドラは左に右に針路を取るので、自分がどこにいるか分からなくなってしまう。

水路

 視界が開けると、 カナル・グランデ に出た。

カナル・グランデ

 ゴンドラはカナル・グランデをゆっくりと進み、 リアルト橋 の下をくぐる。

リアルト橋

 リアルト橋をくぐってすぐのところで、ゴンドラは右に曲がり、また中世風建物の間に入り込んでいく。

水路

 マルコ=ポーロの生まれた家が残っており、ゴンドリエーレが教えてくれた。マルコ=ポーロの誕生は1254年。ということは、この建物は750年ほど前には建っていたということか。マルコ=ポーロが生まれた時からすでにサン・マルコ寺院は建っていたものの、ドゥカーレ宮殿は建っていなかったことになる。ただ、マルコ=ポーロの誕生地は諸説あり、クロアチアという説もあるようだ。
 マルコ=ポーロの銅像は中国の 杭州 にある。久しぶりの再会といったところか。

マルコ=ポーロ生家

 暗くなると、人通りも少なくなる。静けさの中を、ゴンドラがゆっくりと進む。21世紀とは思えない雰囲気だ。

夜の水路

 もとのゴンドラ乗り場に戻ってきたのは50分後。日はすっかり暮れていた。とにかく寒かったので、冬にゴンドラに乗る方は、防寒対策を忘れずに。



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