このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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加入道山


加入道山(かにゅうどうやま)  2015/11/22登頂 2011/11/23公開 大室山のお隣の山
標高:1418メートル  所在地:神奈川県足柄上郡山北町 登山適期:冬季は積雪有 日帰り可能 最寄駅:JR御殿場線谷峨駅  登山レベル:5


当記事は時系列的には 大室山 の後に登った山になります。
大室山という西丹沢の中では著名な山と比べるとどうしてもマイナーな山と言わざるを得ない。
それでも実際に大室山に登ったことがある方なら、隣に鎮座する加入道山にも足を延ばしてみようと思った人は多いかと思われる。


上の写真は大室山山頂から加入道山への尾根伝いのルートになります。
途中、植生保護のための木道や、階段が整備されていた。
尾根沿い問こともあり、かなり切り立った地形も目立ち、踏み外すと危ない場所も多い。


一時間くらいだろうか、程無くして加入道山へ登頂成功。
途中道が崩れている箇所もあったが、今回の登山では至る所に資材が置いてあった。
登山客は少ない山だがちゃんと整備されているのが嬉しい。


山頂には山小屋のような建物があったが、これは工事関係者の事務所兼宿泊所のようで一般人は入れなかった。
寒いから暖を取るのにちょうどいいと思ったが残念。
建物の脇で昼食を取って山頂を後にした。


加入道山の帰りは白石峠を経由して用木沢出合まで下るルートを選択。
この下山道がこれまたアドベンチャーだった。なかなかに面白い。
加入道山から少し西へ歩いたあと、尾根から一気に急な傾斜を九十九(つづら)折りで下っていく。
看板が示す通り、渓床歩行となる。



始まったな・・・・


渓床とは、雨天時に雨の通り道になる「雨裂」のことを言い、天候によっては通れないこともある。
上の写真は今まさに沢が始まるスタート地点となっており、手前側は平坦だが奥に目を向けると両側に山が迫り、谷の形を成している。


雨裂という普段なかなか耳にしない登山用語も、こうして写真を見ていただければ一目瞭然。
読んで字のごとし、雨が土を削ってできた溝のこと。そして雨裂は大小様々な石が転がっていてかなり歩きずらい。


雨裂道の第二ステージが始まった。
本当に歩きずらく、転がっている邪魔な石は踏むと動くため注意が必要。


どんどんエスカレートしてきます。
ここまでくるともう人は通れなくなり、雨裂道は人ではなく水を通す道に変わります。
雨降ってなくて本当によかった・・・・


急傾斜地帯を無事に抜け、だんだんと穏やか道になってきました。


一気に景色も変わり、気持ちいい登山道になりました。
先ほどまで我々を苦しめた雨裂も本来の役割である「沢」となって現れた。
ちょっと雨裂から目を離しただけなのにもうこんな水量を湛えている。
この後はみるみるうちに水量が増え、沢と沢が出合い、それを繰り返すことで立派な川となった。


いくつか砂防ダムを越えたあたりから道もどんどん良くなり、やがては林道へ到達。
やっと帰ってきた。


そしてスタート地点である用木沢出合いの林道ゲートへ到着。
このゲートを朝7時に出発し、午後3時に帰ってきたので道中8時間といったところ。
途中結構長めの休憩を取ったりしていたので平均行程は6:30〜7:00くらいだと思う。

西丹沢は比較的人が少ないので、静かな登山が好きな人には向いている。
デメリットとしては眺望が期待できる箇所が少ないこと。
今回の登山においてもいわゆるビュースポットと言える箇所は皆無だった・・・

でもやっぱり下山の瞬間の達成感はいつ味わっても格別なもので、
また山に行きたいと思わせてくれるには十分な山行でした。



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