このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句
笠嶋はいづこさ月のぬかり道
出典は『奥の細道』 。
元禄2年(1689年)5月4日(新暦6月20日)、芭蕉は
藤中将実方の塚
を訪れようと、人に尋ねた。五月雨のぬかり道と旅の疲れで、行かなかったようだ。
鐙摺
(あぶみずり)
、
白石の城
を過、笠嶋の郡に入れば、藤中将実方の塚はいづくのほどならんと人にとへば、是より遥右に見ゆる山際の里をみのわ・笠嶋と云。
道祖神の社
、かた見の薄今にありと教ゆ
(ふ)
。此比の五月雨に道いとあしく、身つかれ侍れば、よそながら眺やりて過るに、蓑輪・笠嶋も五月雨の折にふれたりと、
笠嶋はいづこさ月のぬかり道
岩沼に宿る。
「
是より遥右に
」とあるが、実際は「左」。「
岩沼に宿る。
」とあるが、5月4日は仙台に泊まっている。
宮城県仙台市の
野草園
、名取市の
笠嶋
、
道祖神路
岐阜県大垣市の
ミニ奥の細道
に句碑がある。
笠嶋の句碑
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