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芭蕉の句
升買て分別かはる月見かな
十三日は住よしの市に詣でゝ | ||||
枡かふて分別替る月見哉
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壱合斗(升)一つ買申候間かく申候。 |
今宵は十三夜の月をかけて、すみよしの市に詣けるに、昼のほどより雨ふりて、吟行しづかならず。殊に暮々は悪寒になやみ申されしが、その日もわづらはしとて、かいくれ帰りける也。次の夜はいと心地よしとて、畦止亭に行て、前夜の月の名残をつぐなふ。住吉の市に立てといへる前書ありて |
舛(枡)買て分別かはる月見かな
| 翁 |
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