このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句


山中や菊はたおらぬ湯の匂

出典は『奥の細道』。

 元禄2年(1689年)7月27日(陽暦9月10日)、芭蕉は山中温泉を訪れ、8月6日(陽暦9月19日)まで 「和泉屋」 に逗留。

   温泉に浴す。其功有明に次と云。

山中や菊はたおらぬ湯の匂

『奥の細道』

「有明」は 有馬温泉 のこと。

青森県黒石市の 薬師寺

山形県米沢市の 白布温泉

福島県喜多方市の 示現寺

群馬県片品村の 丸沼温泉 、草津町の 光泉寺

東京都奥多摩町の 奥多摩水と緑のふれあい館

長野県上田市の 白山神社 に句碑がある。

薬師寺の句碑
   
白布温泉の句碑

   


示現寺の句碑
   
白山神社の句碑

   


「芭蕉真蹟」、「温泉頌」には「菊はたおらじ」とある。

   加州に入      ばせを

わせのかやわけいる右はありそ海

   山中温泉

やまなかや菊はたお(を)らじ湯のにほひ

 石川県加賀市の 道明ヶ淵 、山中温泉 大木戸門址白鷺大橋医王寺大聖寺駅 に句碑がある。

道明ヶ淵の句碑
   
医王寺の句碑

   


石川県加賀市の 芭蕉の館大聖寺駅 に「温泉頌」の俳文碑がある。

北海の磯つたひして加州やまなかの湧湯に浴ス。里人の曰、このところは扶桑三の名湯のその一なりと。まことに浴することしばしばなれば、皮肉うるほひ筋肉に通りて、心身ゆるく偏に顔色をとどむるここちす。彼桃源も船をうしなひ慈童か菊の枝折もしらす

はせを

やまなかや菊はたおらじ湯のにほひ

 元禄二仲秋日

「温泉頌」

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