このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
新年の旅日記
宝厳寺〜碑巡り〜
糞掃衣(ふんぞうえ)裾の短く くるぶしも臑(すね)もあらはに | |
わらんぢも 穿(は)かぬ素足者(は)国々の 道の長手能(の) | |
土をふみ 石をふみ来て にじみたる 血さへ見ゆがに | |
以(い)たましく 頬こけおちて おとがひも しゃくれ尖るを | |
眉は長く 目見(まみ)の静けく たぐひなき 敬虔(けいけん)をもて | |
合せたる 掌(て)のさきよりぞ 光さへ 放つと見ゆれ | |
伊豫の国 伊佐庭(いさにわ)の山乃(の) み湯に来て 為すこともなく | |
日をかさね 吾者(は)遊ぶを こ能郷(のさと)に 生れな可(が)らも | |
こ能(の)み湯に 浸るひまなく 西へ行き 東へ往(ゆ)きて | |
念佛(ねぶつ)もて 勧化(かんげ)したまふ みすがたを | |
ここに残せる 一遍上人 | |
於豫州寶嚴寺 川田 順 |
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