このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2011年
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大井川河川敷
〜碑巡り〜
島田市河原の大井川左岸河川敷に大井川マラソンコース・リバティがある。
コース横には200m間隔で
東海道
五十三次の宿標が延々と立ち並ぶ。
静岡県内の宿標には歌碑や句碑がある。
三島宿は俗謡の歌碑。
やまな白雪朝日でとけて溶けて流れて三島へ落ちて三島女郎衆の化粧水
三島は静岡県で最初の最初の宿場。
沼津宿は
若山牧水の歌碑
。
香貫山いただきにきて吾子とあそび久しく居れば富士晴れにけり
全国で280番目の牧水碑である。
吉田宿は山部赤人の歌碑。
田子のうらゆうちてゝみれはまし楼にそ富士の高嶺に雪は降りける
由比宿は
蜀山人
の歌碑。
山の神さった峠の風景は三下り半にかきもつくさし
興津宿は
正岡子規の句碑
。
春風に吹かれて君は興津まで
府中宿は
万葉集の歌碑
。
佐可故要弖阿倍乃田能毛尓為流多豆乃等毛思吉伎美波安須左倍母我毛
(さかこえて あべのたのもに ゐるたづの ともしききみは あすさへもがも)
『万葉集』(巻14)の東歌である。
丸子宿は芭蕉の句碑。
梅若菜丸子の宿のとろゝ汁
岡部宿は
十返舎一九
の歌碑
豆腐なるおかべの宿につきてけりあしに出来たる豆をつぶして
『東海道中膝栗毛』の一節である。
島田宿は曲亭馬琴の文学碑。
「
島田の川留
」の一節である。
金谷宿も芭蕉の句碑。
道のべの木槿は馬にくはれけり
袋井宿は
『東海道中膝栗毛』
の文学碑。
はやくもなぐりのたてばにつく。こゝは花ござを織りてあきなふ。道ばたにひらくさくらの枝ならでみなめいめいにをれる花ござをおりてあきなふ
道ばたにひらくさくらの枝ならで
みなめいめいにをれる花ござ
程なく袋井の宿に入るに、両側の茶屋賑しく、往来の旅人おのおの酒のみ、食事などしてゐたりけるを弥次郎兵衛見て
ここに来てゆきゝの腹やふくれけん
されば布袋のふくろ井の茶屋
見付宿
は貝原益軒の文学碑。
「吾妻路之記」 の一節である。
浜松宿
は十湖の句碑。
はま松は出世城なり初松魚
舞坂宿
も正岡子規の句碑。
天の川浜名の橋の十文字
新居宿は太祇の句碑。
木戸しまる音やあら井の夕千鳥
炭太祇は江戸の俳人。のち京都
島原
の遊郭に不夜庵を営む。
白須賀宿は
北原白秋の歌碑
。
とほつあふみ浜名の郡日はぬくし坊瀬越え来てここは白須賀
おなじ冬おなじ蔀の日のあたり白須賀はよし古りし白須賀
昭和8年3月1日『短歌研究』(2巻3号)初出の歌である。
白須賀宿は静岡県最後の宿場。
二川宿
は愛知県。
蒲原宿に飛鳥井雅有の『春のみ山路』の文学碑などもあったが、省略。
蓬莱橋
9月4日の台風12号で橋脚の一部が破損したため、通行止め。
彼岸花が咲いていた。
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