このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 

 

利用者便益分析の解説を試みる

 

 

■はじめに

 今日においては、プロジェクト投資に有効性を論じるにあたり、「費用対効果分析」がよく採りあげられる。「費用対効果分析」とは、単位投資あたりどれほどの効果があるかの除算であるから、わかりやすい。ところがその「効果」とはなにか、を定義することはたいへんむずかしい。

 本論第1部では、上記「効果」の有力な計測手法とされる、「利用者便益分析」の理論体系について、わかりやすく解説したい。ただし、原理原則のみを羅列しても理解されにくいと考え、典型的例題を示すことにより、理論的背景の解説に徹したい。

 この第1部では「利用者便益」の本質をわかりやすく示すことに重点を置き、「費用対効果分析」に踏みこまず、敢えてコスト要因を無視している。そこで、第2部では第1部の試算を基礎にして「費用対効果分析」のケーススタディを行い、プロジェクトの類型毎に、どのように公民分担されるべきかを論じたい。

 なお、私は技術畑の人間であり、経済学経営学は自分の専門の延長としてかじっただけに過ぎない。敢えてデフォルメした箇所を含め、わかりやすい記述に努めたが、その一方で厳密ではない、あるいは不正確な記述もあると思う。これについてはあしからず御容赦ありたい。

 

 

   【第1部  利用者便益分析】

       第1章   利用者便益の定義式
       第2章   ケーススタディ
       第3章   小結論
       第4章   考察・検証そして理論体系の解説

 

   【第2部  費用対効果分析】

       第1章   費用対効果の定義式
       第2章   ケーススタディ
       第3章   総括

 

 

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