このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


C623号機(PART6)



前端梁 
 1/12以降、更新が無かったので「どうなったか?」と申しますと...
         特に大きな変化はありません。(主に“顔”の部分を制作してました。)

 先ずは、前端梁とランボードを繋ぐスロープ部分のステップ周りの制作〜今回では従来の手法
より更に表現を深めようと、新たな製作法を試みました。点検蓋とヒンジ、第一ステップ・第二
ステップそれぞれの形態の差違に留意しました。制作時間は3〜4日間(試作品を含めると約7
日間)で、なんとか仕上げる事が出来ましたが、それ以前に、この製作法を見いだすだけで2日
以上も費やしてしまいました。これも嫌な加工に違いなく、今回のC623号機のよーに思い入れの
強い号機以外には(C6212号機の画像でみられる)従来通りの簡素な方法を用いたいと感じまし た。

煙室庫扉は傾きを直し再度固定し、このスロープを接合しますが、その前にキットのランボード
の長さが若干長い為、デフを装着した際にランボード側面に生じる隙間をなくす為に、デフとの
仮合わせをしながら長さを調整。その後、角度に注意しながら固定します。標識灯は当初、銀河
のホワイトメタルを使用するつもりでしたが、やはりバランスを考えてロスト製にしました。


シンダー除けは今は未だ固定せず。それから〜泥溜めにもバルブハンドルを追加。


回転火の粉止めとシンダー除け 
この部分は....今までに於いて(ゲージを問わず)専門誌等で紹介された作品の殆ど全てが、何故
かしら?再現されていないのです。先ずは回転火の粉止め。名前からも察する事が出来るように
回転するには“軸”が必要不可欠。よって天面のメッシュの中心に回転軸を取り付けました。

尚、実機では回転火の粉止めを装着する際、煙突に30mmの短縮を行いましたので、模型の方も
これに従います。及び煙突基部には6本のリベットを埋め込む事で煙突全体が引き締まります。

余談ですが....ぢつは、回転火の粉止め内部に回転翼を取り付けましたが、KATOのDL機に見られ
るような効果は得られず(各羽根には迎え角も付けたンですけど.....)最終的にはオミットしてし
まいました。因みに...実機には6枚の回転翼が付いています。



次はシンダー除け。ワールドキットにも含まれていますが、サイズが小さすぎる為、銀河モデル
製品を使用。現在は多くのメーカーが別売されていますが、どれも全て“底板”の再現がされて
いない為、自分で追加。ここで注意すべき点がひとつ。実機の方は単なる“平板”ではなく“く
の字”型形状である事。これまた何故か?HOでさえも再現されている作品をみた事が無いので
自分にはとても不思議に思えてなりません。所定の寸法にした帯板を2枚追加するだけで再現出
来るのだから、省略するのはもったいないですよね。。。そうそう、実機の3号機では、傾斜面
が作例より若干なり広いようですが、制作の都合上、この程度に留めてあります。      
(2号機なら、この作例のままでO.K!なんだけどねー。)              

この他、ランボード上のオイルポンプ箱を銀河製のホワイトメタルに変更、小型ポンプ箱の方は
やはり銀河の角形の避雷器の高サを詰めて使用。サンドドーム前後の形を修正、更に丸みをつけ
煙室庫全面のハンドレールの制作と、そんな程度〜小技の連続、あえて詳しく書き記す内容でも
ないかと〜この後未だ若干のパイピング等の追加工作が本体各所に残っており、暫く小技が続き
ます。                                         


デフ(その1) 
デフが仕上がり、見慣れたC62の姿に近づいてきました。デフ板のみ使用し(メーカーが親切にも
再現して下さった)手すり、そして上部ステーは立体感に乏しい為、取り去って新たに作り直し。

デフ裏の補強リブは、従来では0.5W(0.2t)の帯板を使用していましたが、12号機にて明らかに
オーバースケールと解った為、今回では0.25mmの隣銅線を使用。先ず、水平のリブを取り付けて
次に縦のリブを取り付けます。1本1本付ける毎に余分なハンダをキサゲ刷毛で取り、刷毛で取り切
れない隅の方はカッターの背やポンチ(もしくはけがき針)の先端を、それぞれのリブにトレース
するような感じで....その後に仕上げとして再度キサゲ刷毛をブラッシング。強めにブラッシングを
して多少の傷がついても構いません。その代償として、デフの表側に薄くぼんやりと補強リブの痕
が残ります。「その輪郭が、見る角度により“見えたり見えなかったり”というのなら最高!」 
(これら一連の作業はウエザリング塗装と併せて初めて最大の効果を示します。)

尚、実機では、アングル材を伏せて補強している箇所(断面が三角)と帯板形状のリブと2種類が
混在していますが、このスケールでは目の錯覚により断面が三角形に見えてくるから不思議です。
また、このキットではデフ上に開けられた穴の位置が本来より後方に位置し、前より2本目の縦の
リブ位置と干渉する為、自分としては心苦しいのですが、該当のリブ位置を僅かに後部へずらして
います。


デフ表面に密かに映るリブの痕、手すりの取り付け基部にもご注目!


デフ(その2) 
手すりは0.2mmの真鍮線にて、デフとのハンダシロ(のり付け部分)は、最長でデフからの突
き出し量と同寸法以下に押さえます。折角、裏側まで作り込んでも、この手すりのハンダシロが
長いとリアルさに欠けます。ハンダを盛って固定したらキサゲ刷毛で余分な....リブと同じ行程で
す。どんなに作り込んでも、この手すりの部分が長すぎると、かなりマイナスイメージを受ける
ので当機関庫では、当初より標準仕様としている工法であります。御興味を示された方々、是非
一度お試し下さいませ。

デフ裏の斜めのリブは、表側と同位置に揃えます。このリブ....というより本当は“板の継ぎ目”
なんですが、この部分は0.2mmの真鍮線をハンダ付けした後、表面を平らにヤスって“リブ”
との形態の差違を明確?にしました。あっ、デフ上部ステーは未だ未取り付けですが、その時に
備え0.8mm幅の帯板を“L字形”にしたものを前後2カ所(左右対で合計4箇所)にハンダ付け
します。


水平・直角に気を付けて全てのリブを取り付けます。

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