このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


C623号機(PART8)



船底テンダー 
テンダーは、カプラー受と増炭囲いの工作を残し残りは全て完成しました。車輪一体の動力
故、配管の取り付けを行うには、相当悩みました...というのも、メンテ等の分解の際には各
デティールが壊れる事無く容易に分解・組み立てが出来る様にするという必要最低限の課題
がありますが、これらは自分が追加しようとするデティールの幾つかを否定します。それに
キットでは再現されていない中央部の梁やブレーキシリンダーも制作しないとイケナイ......

結果的には、全作と比べかなり簡単に分解・組み立てが可能となり、追加出来るデティール
も全て施す事が出来ましたが、工作内容に対し精神的に相当参りました。台車中心に位置す
る側受けも自作しました。これは見栄えの向上と同時に、動力部が丸見えとなる台車真上の
空間を埋める為にも効果的で、当機関庫では定番工作となってます。

この時点ではステップの裏の補強リブは未工作。


Bシリンダー&ATS車上子 
ワールド工芸の蒸気のキットには何故か?ブレーキシリンダーの部品が付属していないにも
関わらず、その取付け用台座があります...な、何故? 現在は貨車用のBシリンダーがロスト
で発売されているので、これを一部手直しの上で、取付け用台座も新規に製作し使用。また
ギアと干渉する為、ロッドは1本だけ追加したのみに留めています。

ATS車上子は、実機ではアングル材で構成されているフレーム枠に近づけるべく、銀河製品
をベースに帯板にてアングル表現を施します。これを行うと強度的にもかなり丈夫になる為
これまた一石二鳥。お奨めの工作です。

板に付く電線基部は精密パイプで、電線自体は今まで使用していた0.18mmの銅線が太く感
じていたので、今回初めて0.1mmの隣銅線を使用した処、とてもシャープな仕上がりになり
ました。

ココの布巻き管は、0.03tの真鍮板を“手巻き”で表現しています。


前部妻板 
過去での体験により、カーブでの通過時にキャブ後部と干渉する為、今回は突起物を少なく
して、エッチングによるデティールも生かしてあります。よって追加したデティールも必要
最低限。また、左右の後退角も簡易的ではあるけど再現してみました。しかし妻板はキット
のままなので、0.1〜0.2mm程、幅が狭くなっていますが、余り気になりません。

配管の形態としては、急行ニセコ牽引時代では前期と後期で一部が異なりますが、今回の作
例では、復活時〜C62ニセコ号牽引時でも同一の形態が見られる急行ニセコ牽引時代後期と
しました。

ココは目立たない部分だから簡素でも良いよね。(^^ゞ




テンダー側面 
非公式側と公式側、台車の有無で側受の存在がいかに大きいのがお解
り頂けるかと思います。また、追加された片側:3カ所の小さな梁と
Bシリンダーの追加も全体的なデティールの向上に一役かっている事も
見逃せません。(画像映りが悪くて見にくいのは申し訳ないです。)

小さな部品でも手間を惜しまず出来る限り再現してあげる事が、それ
ぞれの相乗効果により全体の見栄えを良くするので、この様な箇所も
ぜひとも作り込んでいきましょう。

また側面には、微かに溶接時の熱による歪みのラインが出ていますが
これは30号機の画像でもお解り頂ける様に、小さなモデルに巨大感を
与えてくれるという効果があります。(ウエザリングと同じ意味合い
かと。)但し、これを行う場合、塗装の際にはウエザリングを施す事
が必然的な要素なので、ある程度のくたびれた車両を再現する向けか
も知れません。

何れにせよ、テンダー側面は、込み入ったデティールのエンジン部に
対し“平面”であるというのが模型での定説となっておりますが、実
機を御覧なればお解り頂ける様に実際には平滑な面ではありません。
よってこのモデルでも側面の“鋼板特有のうねり等の歪み”も再現し
よりリアルさを追求してます。(効果の程は30号機を参照してね。)

ステップの裏の補強リブが追加されてます。

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しらさぎ鉄道(株)

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