このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


C623号機(PART10)



スピードメーターケーブルロッド 
Sメーターケーブルロッドは、0.2mm洋白線と精密パイプ各径各種を組み合わせ、またステーもキット
のままでは上下方向がやや短い為、0.05tの真鍮で新たに作り直しを強いられました。当初はキット通
りの寸法で制作した処、ロッドがドロ溜めの表側に位置する事となり、いろいろと検討した結果、ステ
ーの長さが短い以上、どうしようにもならず、新規に作り直しをしました。(意外な盲点でした。) 

注意しないと見えないけれど、キャブ下のステー裏側にもロッドを組み込み、結果的に全9ピース構成
となりました。尚、動輪側ステー基部の円形パーツが多少小さいので、この部分のみ後日に作り直しを
するかも知れません。。。というか、作り替えました。(笑)

両ステー基部の円形の部品、つまりギアケース。これは銀河のタイフォンカバー(N-933)がベース。
このフランジを小さくし、突き出しているピンを取り去って使用.....なんとかこれでO.K!かと思います。

それから〜従台車と台枠との隙間が気になりましたので、最近、該当箇所に手を加えました。従台車と
干渉する為、実機通りの形状とする事は出来ませんが、銀河製品のD51用増炭囲い(N-320)を少し
加工してサイズ・形状修正の上、フレーム側面に貼り付けます。この他、従・テンダー両台車にエンド
ビームを取り付け。尚、動力のあるテンダーの方には(やむ終えないのですが)左右分割をしました。

動力車輪はハイフランジ故、フランジ先端がエンドビームと接触してしまいますが、試走行してみた所
特に問題なさそうです。ま、問題が生じた際にニッパー等で取り去るという手だても残されてますから
ここもハンダで取り付けました。台車枠とのツライチ感を向上させる為、只今思案中です。
(下記のキャブ下の画像(修正前)と見比べると、その違いが容易にお判り頂けるかと思います。)

 


キャブ下 
当初では、テンダーとの連結ホース類をRMM 「Nで蒸気'99」で紹介されたD52136と同じ方法(制作
者であられます畑田氏に敬意を込め、自分は畑田方式と呼称しています。)つまり、ホースをテンダー
から引っ張ってこようと思っていました。この方がワールド工芸キットには向いていると思っていたの
です。ところが、いざテンダーを制作する時に、キャブ妻板と干渉しない様に、ホース類の位置決めを
する事が難しい事と解り、ホースそのものをオミットしようと....つまり横着しようと(爆)思っていま
した。

が、全体のバランスを考えるとやはり省略出来ないと考え直し、非公式側:4本、公式側:2本を追加
した次第です。また以前より非公式側のステップは何故か?一部が切り取られている実機の形態を再現
してみたいと、ホースの一部と接する部分をハンダで固定、なんとか仕上がりました。これはやむ終え
ない事ですが、分解時にはパズル的となってしまい、上下の分解の際には注意が必要です。

ホース類は、専門誌で定番となっている方法〜今回では、加工しづらいですが強度確保の為、0.25mm
隣銅線に0.1mmの真鍮線を巻き、それぞれをハンダで固定しますが、“目”が肉眼では見えない程、細
かいのでハンダの流しすぎに注意します。

第二ステップには踏みしろを0.05tの真鍮で作って、これを補強するステー類は0.25〜0.3mmの隣銅線
や洋白線で...この表面を400番のペーパーで心持ち、平らにして“板”の雰囲気を出します。

それから、バタフライスクリーンにご注目下さい。前述のsケーブルと同じく、これまでキットの“素”
の状態では如何せんおかしいだろうと、銀河のステンレスパーツに変更すると同時に“コ”の字型蝶番
を設け、開閉可能な可動式としてあります。これもまた30号機制作で得た恩恵でありますが、そもそも
「スノウプラウが装着されているのにバタフライスクリーンが閉じているのはおかしい。しかし、車両
を収納する時の事を考えると、開いた状態で固定するのも心配。」と困じた上での結論でしたが、車両
の表情が若干なりとも変わる為、また工作自体は容易ですし、今のところ、可動式にするデメリットも
見受けられない為、今回も採用となりました。(といっても頻繁に可動させる箇所でもないですが。)


非公式側のパイピング形状を微妙に改めました。


キャブ屋根(吊り金具) 
キャブ屋根の吊り金具を固定する板には、タヴァサのD51用解放テコのステーパーツをリサイズの上で
ハンダで固定.....エッチングによる2つのリベットのサイズ・間隔、その上、パーツの板厚も薄く最適!
       (リベットが小さい為、照度を落とした画像で御覧頂いております。)

この他、特に画像を用意してはいませんが、ドーム前ステップに導く両サイドのステップも忘れずに付
けて(銀河製テンダー用ステップの踏みしろ部分のみ、この三辺並び板厚をリサイズして使用)残す所
上回りの工作は後僅か....前端梁裏側の配管・回転火の粉止めの送油管・煙室庫ハンドル・テンダー増炭
囲いの新規制作と(この3つは塗装直前、号機票取り付けの際、同時に行います。)そう、時間にして
10時間ぐらいで仕上がります。。。問題は下回りだなぁ〜。(^^;)

幻想的なワンショットですね。


組立て終了 
6月に入り、塗装前に仕上げられる箇所は全て完了させました。テンダー増炭囲いは表現方法の違いに
2種類の部品を作る事でなんとか落ち着きそう。

1、走行用のウエイトにリベット埋め込みした上で、STウッドを貼り付ける。 
2、囲いの裏に帯板でステー・リベットを再現、接着剤にてSTウッドを固定。

  何れも本体とは別パーツなので(これから制作開始なのに....)ホッ!と一息ついています。(笑)

汽笛については、キット付属の挽きものを一部加工の上で使用する予定でしたが、デティールとしては
あまりにも貧弱な為、銀河製ロストを奢ります。ただ、この製品をそのまま使用すると、本来はkato製
品専用設計なのでオーバースケール感が強調されます。そこで基部はワールド、“首”から上の汽笛本
体は銀河としました。これで「かなりオーバースケール感は払拭されたのでは!?」と思います。

煙室庫ハンドルはタヴァサ製。これもkato専用ですから幾分大きめですが、キット付属品ではイマイチ
見劣りします。数多くのメーカーでもパーツ化されていますが、最も繊細な出来のタヴァサ製を使用し
た次第。このパーツ、今まではそのまま取り付けていましたが、今回では“長手”方向のバーを円周と
別パーツ化に試作的な意味を含めトライ。とても小さな部品ではありますが、機関車の顔故、少しでも
実機に近づけようとの想いが、更なる表現の向上に一役かったようです。(^^;)

そして....回転火の粉留めに繋がる送油管は、その基部を0.3mmの精密パイプで、送油管は0.1mmの隣
銅線にて強度を持たせてあります。このモデルで最も繊細な箇所ですが、意図しない限り破損・変形等
は無い筈。だって下記の画像の掲載前に歯ブラシ使ってクレンザーで車体を磨きましたが、少しも変形
さえしなかった事に驚きつつ、意外とタフなこの極細の隣銅線に感心しちゃいました。

塗装前に行う工作がほぼ終わりました。


この他としては.......
ナンバーの取り付け穴を開け、位置を確認の為に一度取り付けましたが、現在は取り外してあります。
そのナンバープレートも現在では各社から発売され、Nでも個人の嗜好により選択できるという環境に
まで成長しました。初期のkato製蒸気のナンバーはシールだった事を考えると感無量。(我が鉄道にも
2両、現存しています〜その内の1両は角モーター、ロッドがプラというkatoの初期ロット...現役です)

余談はさておき、その数種の中から大路がセレクトしたものはだるまや製。サイズ・字体ともに最高で
ワールド製品に最も相応しいかと思います。ただ、この製品、少し問題もあってHOメーカー故?塗膜が
厚く、プレートの輪郭に支障を来している為、四辺全てをペーパーで整える作業を強いられます。また
板も幾分厚いので、これもペーパーで薄くし四隅に0.2mmの穴を4つ開け真鍮線を通してハンダ付け。
煙室庫とテンダー後部妻板に、この方法で取り付けるのですが、実際に取り付けるのは塗装終了間際。

これでひとまず塗装前にしなくてはイケナイ事は全て行いました。

上回りの組立て終了です。

下回りは塗装を行ってからロッド類の組み付けをする為、実質的には完成したも同然!
(ま、油断大敵ではありますが...)

その塗装、梅雨空け後に行いますから、此処らで休憩。


クレンザー・中性洗剤で洗うと、各部でのハンダのはみ出しも少なく意外と綺麗..... 
もっと丁寧に作れば Nでは不可能と思ってた“北海道仕様”の生地仕上げも可能!?



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